概要
主にゲームセンターで稼働しているゲーム(主に『アーケード版』と呼ばれる)や、PC用として製作されたゲームが家庭用ゲーム機のゲームソフトとして移植された作品群がこう呼ばれ、『家庭版』の呼び方もされる。また、近年では『CS機版』という呼称も使われていたりする。
アーケード版では、毎回お金を払わなければならなかったゲームのプレイやコンティニュー等も、コンシューマ版ではモードを選んだりスタートボタンを押すだけで出来る等、経済面では長期に渡って考えればお得な面もある。
コンシューマ版になると追加要素が加わる場合もあり、恋愛ゲーム(もしくは女性キャラが作品の華となるゲーム)においては追加ヒロインがその代表的な一例である。
追加ヒロインの一例
問題点
ただし、脱衣麻雀を筆頭とする脱衣ゲームやアダルトな美少女ゲーム(通称エロゲ)等のセクシャルな要素のあるゲームにおいては、規制により胸を主とする性的な部分に修正がかかってしまうのがお約束である。
主な一例
- 脱衣ゲームにおいてはアーケード版では裸パンツまで脱いだが、コンシューマ版では下着姿までしか脱がせない、あるいは顔のアップで済ませる。
- ヒロインの穿いてるパンツが映ってるイベントCGは、毛布やスカート等で隠れてしまう。
- 不自然な程に謎の光が発生する。
問題点の対策
当然、上記の問題点があるだけでは、コンシューマ版はアーケード版やPC版の『完全下位互換』となってしまう為、メーカーからプレイヤーへのお詫びや償い?として以下が加わるケースもある。
- エロゲにおいてPC版ではあったHシーンを、新規で作成(書き下ろし)されたイベントやシナリオに差し替える。
- ミニゲームや資料集の要素を加える。
ただし、雀々しましょのコンシューマ版ように差し替えをやり過ぎてしまい、アーケード版であった脱衣シーンがすべて消滅して、「こんなのコンシューマ(家庭移植)版じゃないわ! 健全なファンディスクよ!」と叫びたくなる位に悲惨なことになるケースも中にはある。
補足
前述のセクシャルな要素のあるゲームにおいてはアーケード版→コンシューマ版→PC版の順で移植されるケースがあり、それにより
- コンシューマ版で追加要素が加わるも、規制がかかってしまう。
- PC版ではコンシューマ版で発生した規制が撤廃しデメリットがなくなる。
一例
スーパーリアル麻雀シリーズの『スーパーリアル麻雀 LOVE 2~7! for PC』
ファイナルロマンス4のPC版
版権ゲームのアーケードゲームや企業からライセンスを得ているアーケードゲームにおいては契約の関係から差し替えや削除になるケースもある
主な一例
- 機動戦士ガンダムSEEDDESTINY 連合 VS ZAFT II PLUSにおいて「深海の孤独」が削除、別のBGMに差し替え
- ドリームキャスト版セガラリー2においてアーケード版では(シーズン途中だったのか)ランサーエボリューション4風のカラーだった三菱・ランサーエボリューション5がドリームキャスト版ではちゃんとWRC仕様になっている。
- HDリメイク版クレイジータクシーにおいて実在する店舗(ケンタッキー・フライド・チキン、タワーレコード等)が架空の店舗に差し替え(※これはスマートフォンアプリ版にも適用される。ドリームキャスト版、PS2版、ゲームキューブ版は実名で登場)。さらにBGMも差し替えられた(ドリームキャスト版、PS2版、ゲームキューブ版、スマートフォンアプリ版はそのまま)。
ハードの性能の都合上移植できず削除されるケースもある。
- バイオハザード(リメイクのバイオ1)
主な一例
- 頭文字D STREET STAGE(PSP)において秋名雪が削除
- ファイナルファイト(SFC)においてガイがプレイヤーキャラクターから削除され、使用できるのはコーディーとマイク・ハガーの二人になった。
- 製作元のカプコンも申し訳ないと思ったのか、後にコーディーをプレイヤーキャラクターから除外し、代わりにガイをプレイヤーキャラクターにした『ファイナルファイト ガイ』が発売されることになる。