色同じく 四つの魔物あらわるとき
魔力を解放せよ
されば 時の女神が『門』を開き
魔物を異界へと誘わん
概要
「同種・同色の4体以上の魔物」を消去するという効力を持つ魔法。
そのため条件がハマれば強力なのだが、使われた例はほとんどなかった。
習得が難しいからではなく、むしろ使用難易度は非常に低いにもかかわらず、この条件に合致する局面がほとんどないため、それまでまったく日の目を見なかった。
ところが「ぷよぷよ地獄」(=ぷよぷよシリーズでの勝負)が始まると、この条件に合致するまさかの相手が登場する。ぷよである。魔導師アルル・ナジャによってこの魔法が解封されるやいなや、たちまちこの魔法によりそこらじゅうでぷよを消去する光景が繰り広げられることになった。
各作品での扱い
初代『ぷよぷよ』では設定上のみの扱いで、実際のゲームには登場しない。
メガドライブ版とスーパーファミコン版では「魔導の書、時の章に記されている究極の呪文」、
ゲームギア版では「一人の女神が生み出した呪文」、
PC-98版では「一人の偉大な魔術師が生み出した、時の女神の力を借りる究極の呪文」と解説されている。
ぷよぷよが4つ揃うと消えるのは、このオワニモの呪文の力である。
メタ的にはぷよぷよの設定を魔導物語の世界観に合わせるためのつじt・・・イヤイヤ
『魔導物語 道草異聞』によると、地下迷宮に隠された禁断の魔導書に封印されていた呪文であり、アルルが作中でこれを解放するまでが描かれている。
ゲーム内でオワニモに触れられたのはこの作品が初。
しかしそれ以上の設定は、実は公式でもはっきりしない。何しろ旧コンパイル時代は、設定そのものが作品毎に違うことなどザラにある、設定を固めない自由な作風であった。
いったい時空の彼方とはどこなのか、ぷよ勝負中は消すたびにオワニモの呪文を唱えているのか、ルルーのように魔導を使えない設定のキャラもぷよを消せるのはなぜか、等々。
時の女神という者も関係しているらしいが、『ぷよぷよSUN』以降はこの呪文への言及すらほぼ存在せず、『ぷよぷよフィーバー2』にて「異世界のぷよも消せる」と少しだけ触れられた程度。
『ぷよぷよ7』ではチキュウで暮らす普通の女子中学生だったあんどうりんごが不思議な光を浴びた事によりぷよを4つ繋げて消す力を手に入れるという展開となっているので、もしかしたらこの呪文は魔導師に関係なく誰でも習得可能で、一度使えるようになれば常時発動可能になるのかもしれない。
角川スニーカー文庫の小説版『魔導物語』シリーズでは、時の女神の力を借りて時空の狭間にぷよぷよを送り返す「逆召喚」の魔法の一種であると解説されている。
使いすぎると空間の歪みに影響を及ぼすとのことで、こちらではストーリーに大きく関わっている。
「オワニモ」という魔法名の語源は、『ぷよぷよ』の企画監督であった米光一成氏の苗字を元にした強引なアナグラムとのこと。
「yonemitsu」→「uyenimo(tとsは未使用)」でオワニモと読むとされている。
ぷよぷよとはどんなゲームで、対戦者は何をやっているのか?
このようにぷよぷよというゲームの実態はもう一つ明らかではない。
手がかりを挙げるとすれば、
連鎖時に掛け声や呪文などを叫んでいる。
公式の絵でキャラクターがぷよぷよを物理的に積んでいるものや、おじゃまぷよに埋もれているものがある。
など。
サタンが作り出したぷよぷよ地獄なるものも存在するが、ぷよぷよが沢山いる所なのかぷよぷよ対戦の場なのかぷよぷよ勝負そのもののことなのか分からず表現が曖昧な物となっている。
キャラクターが通常の戦闘を拒み、「ぷよぷよ地獄で勝負」「ぷよぷよで勝負」などと言うことがある。
ぷよぷよフィーバーの世界ではぷよぷよ勝負が学校の授業にも組み込まれており、ぷよ勝負という言葉が一般化してる。
ぷよぷよ!!クエストのまんざいデモ「仮面ライダー コラボ限定ストーリー<ジオウ編>」の第2話「へんしん!ぷよつかい」では、ラフィーナが「ぷよぷよが消えるときのチカラを利用して、相手に技をぶつけて勝負する」と説明していた。
ゲームという特性上、分からないことは当たり前のことかもしれない。
Pixivでは
「同種・同色のものが4つ揃うと消える」という性質をネタにした作品がいくつか投稿されている。