曖昧さ回避
- ジェットエンジンの追加燃焼装置。
- セガが1987年に発売した業務用大型筐体シューティングゲーム。
- アニメ『トランスフォーマー2010』に登場するサイバトロン・テックボット部隊の一人。
追加燃焼装置
燃焼後も酸素が多く残るジェットエンジンの排気に燃料を改めて噴射して再び燃焼させる事で一時的な推力増強を狙った装置。
燃料消費が非常に激しい事から非効率的だが、ジェットエンジンの構造上急激な出力の増減が出来ない為に弱点を補う意味で搭載されている。
使用することを「A/Bを炊く」「ゲートを開く」等と呼んでいる。
アフターバーナーの名称はゼネラル・エレクトリック社の登録商標であり、用語としてはオーグメンター(推力増強装置)を用いるのが正しいとされる。
また、ロールス・ロイス社ではリヒート(再燃焼装置)という呼称が用いられている。
戦闘機の最高速度がマッハ2だの2.5だのと紹介されるが、これらは全てアフターバーナーを使った上での数値であり、この速度を出し続けると20分足らずで燃料を使い切ってしまう。
F-15を例にとれば、A/Bを焚かない上での速度は、時速920km程度でしかない。
A/Bを焚かずに超音速で飛べることを「スーパークルーズ能力」といい、F-22ラプターはこの能力が売りの一つとなっている。
余談
- 離陸時に使用すると滑走路上にある可燃物に引火することもある。
- F-111などのエンジン近くに燃料放出口のある機種では、A/Bを炊いている最中に燃料を投棄してダンプ&バーンと呼ばれる巨大な火柱を発生させることが出来る。
- ブルーインパルスのT-2練習機は、A/B使用時に排気口にあるスモークオイルパイプの融解を防ぐ為にオイルが噴出するようになっているが、少量のためにスモークとならずに燃焼しきってしまうため、炎を出す独特の演出のように見えていた。
セガのシューティングゲーム
シューティングゲームと言うよりは三人称視点を採用した簡易フライトシミュレーションに近いシステム。本作にはプロトタイプの『Ⅰ』と、ゲームバランスの不備を修正し、スロットルレバーを付けたバージョンアップ版の『Ⅱ』の二種があり、一般的には後者を指す場合が殆ど。
操作は2本のレバー(トリガー付き操縦レバーとスロットルレバー)で行い、機銃とホーミングミサイル(手動ロックオン式)の2つの武装を用いて戦う。ミサイルは弾数制限があるものの、特定のステージを突破するごとに味方の空中給油機や基地でミサイルの補給が受けられる。敵に攻撃されたり、背後を取られた場合は旋回するかスロットルレバーで速度を調整してやり過ごす事が可能。この単純なゲーム性とダイナミックな演出が好評を博し、世界的なヒット作になった。
筐体は様々なタイプが製造されており、自機の動きに連動して筐体が左右に可動するシングルクレイドル、更に前後方向にも可動する上位版のダブルクレイドル、可動機構を廃したCITY筐体風のシットダウン、座席のないアップライト筐体の他にも『スペースハリアー』の筐体を流用したバージョンも存在した。
その後も『G-LOC』や『ストライクファイター』、『スカイターゲット』などの派生作品が輩出されており、家庭用ゲーム機やPCにも多数移植された。2006年には正式な続編の『アフターバーナークライマックス』がリリースされ、後にPS3/XBOX360移植版(ダウンロード販売)も配信されている。
2022年12月にニンテンドー3DS版(と収録しているセガ3D復刻アーカイブス3)が配信終了とアナウンスされた。公式では諸般の事情とアナウンスしているが、これはトムキャットを自機にしていたことでノースロップ・グラマン社との契約終了なのではないかとされている。