「イーグル」とは
『テニスコート』にも比喩される大きな主翼と、強力なターボファンエンジンを2基搭載した大型双発制空戦闘機で、良好な推力対重量比による高い運動性・機動性をもつ。ミサイルは胴体に4発、翼に4発の計8発が搭載可能で、スパロー・サイドワインダー(のちにAMRAAMも)といった空対空ミサイルだけでなく、爆弾など対地兵器の搭載も(いちおう)可能。
その戦闘能力の高さや、実戦における被撃墜数ゼロ(諸説あり)の実績から世界最強の戦闘機と呼ばれる。しかし価格が1機あたり約100億円と高価であり、湾岸戦争以前に導入したのは海外国は日本・サウジアラビア・イスラエルと少ない。
とくにF-15の生産ライセンスを取得した国は日本のみである。
対地攻撃は要求されていなかった為、対地兵装への対応は貧弱であった。これはのちの戦闘爆撃機型で本格的に対応している。
開発経緯
核戦略と戦術空軍戦闘機
1950年代、米国空軍は核戦力を過信し『次の戦争は核兵器の先制攻撃で決着がつく』と考えていた。
戦争勃発とともに超音速で敵国首都に突入し、核爆弾を落としてやればいい。これで戦争は終わりだ。当然、敵も核兵器を使ってくるだろう。だが、自国に侵入してくる敵機がいるとすれば、これも鈍重な核爆撃機ばかりだろう。
どちらにしても運動性は必要なく、スピードだけで防空網を突破するか、遠くで敵機を迎撃するためのスピードだけが重要視された。これが当時の米空軍機の設計思想に多大な影響を与え、とくに米空軍の戦闘機は運動性を欠いた直線番長か、敵から撃たれることを全く考えない防空戦闘機ばかりになった。これからの戦闘機に求められるのは従来のような運動性能ではない。何よりスピードが第一だ!
核戦略の敗北 ~ところで「戦術」ってなんだっけ?~
ところがベトナム戦争では、ソビエトが核兵器の存在を常にちらつかせたせいもあって、核兵器投入の機会を失ってしまった。出番が全くなかったのだ。
求められたのも、半径10kmを敵味方すべて消し飛ばす(=ハタ迷惑極まりない)核兵器ではない。敵味方入り乱れる戦場にあって、敵だけを攻撃する高精度の爆撃だったのだ。おかげで空軍肝いりの「直線番長」たちは大苦戦、海軍はまだマシだったものの、結局は辛酸を散々なめさせられる事になった。おまけにさらなる新型機に至っては、速い・重い・鈍いをこれまで以上に極めるという有様で、戦闘機としては役に立つわけがない。
実戦では、最新鋭のレーダーやIFF(敵味方識別装置)、ミサイルで身を固め、敵機をかなたから撃墜しまくる予定だったのだが、当時の技術ではただでさえ故障が多く、さらに『アジアの高温多湿を想定していなかった』という、とんでもないポンコツにより故障が多発した。さらにアメリカ政治は、自分たちは堂々と介入しているくせに中国・ソビエトの本格的な介入は恐れ、『ベトナム空軍機と確認されなければ攻撃してはならない』という、これまたとんでもない注文を付けた。
これではどんなにレーダーが優れていたとしても、国籍マークを目視で確認できなければ攻撃できないし、確認できた頃にはミサイルの最低射程以下になっているので、今度は手も足も出ない。ミサイル搭載を優先し、機銃を積まないのは当時の流行だったのである。
こうして、最新鋭の戦闘機はなすすべなくバタバタと堕とされていった。それも旧式もいいところのMiG-17に!散々撃墜されて見直したことだったが、戦闘機の本領とは結局「空中戦をすること」であった。味方の爆撃を妨害する迎撃機を足止めしたり、あるいは地上部隊を襲う襲撃機を蹴散らしたりと、戦闘機にしかできない事は意外とあった。それも、自分達がやられてようやく見直した
のだった。
ポスト・ベトナム戦争 ~戦闘機に求められたもの~
およそ20年にも渡って介入したベトナム戦争。空戦能力の欠如で苦戦を強いられた米空軍は、ここに空中戦で優位に立てる戦闘機を求め、F-X計画を立ち上げることとなる。
ところが当時の米空軍には、もはや制空戦闘機のまともな開発能力がなかった。
参考までに、1965年12月(=北爆後、ダナン上陸前ごろ)に出された最初の要求仕様がどうなっていたかというと、
・最高速度マッハ2.7
・運用重量27t以上
・推力重量比0.75
・可変後退翼
というものだった。
F-105D(運用重量16t)よりも更に大型で、同程度の推力対重量比に可変翼。当然ながら速い・重い・鈍いがさらに進み、まるで成長していないと言わざるを得ないバカげた要求であった。ベトナムでの苦戦を聞くにつれ「いくらなんでもこれじゃダメだ」と分かる程度に理性を取り戻した空軍上層部は、一旦計画を白紙に戻し、ジョン・ボイドを招聘して計画を練り直すことにする。
その男、ジョン・ボイド
このジョン・ボイドという男は、『どんな状況でも40秒以内に逆転勝利してみせる』という腕前から「40秒ボイド」との綽名を頂戴した凄腕パイロットであり、空軍初の空中戦のマニュアルを作り上げた戦術家でもある。「エネルギー機動性理論」を提唱し、要するに「F-4がミグに劣る戦闘機である」ことを証明して見せた研究者で、その後米国全軍の運用戦略に多大な影響を与えることとなるとにかくものすごい人物である。
で、このジョン・ボイドは、「新型戦闘機は小型・軽量・安価な機体を大出力エンジンで飛ばす、軽快な昼間戦闘機であるべきだ!当然レーダーも禁止!」という、それはソレでどうなんだという持論を展開し、空軍上層部と真っ向から戦うこととなる。
更にはソ連上空に謎の新型高速戦闘機が登場し、一方海軍でもF-14が完成しつつある、と言った具合で国内外にライバルを抱えたF-X。最終的に完成したF-15は、大型の機体に高性能なレーダー(ここは妥協した)を積んだ遠距離戦闘メインの、けれども大きな主翼と高出力で格闘戦にも無類の能力を発揮する、要するに空軍上層部とボイドの要求の間をとったような機体になった。
そして、結局すべてのワガママを通せなかった事に不満を抱いたジョン・ボイドは、別の軽量戦闘機に関わっていくことになるが、それはまた別のお話。
『最強』の二つ名を背負って
こうして完成した戦闘機はF-4より一回り大きくなっていたが、同時に軽くもなっていた。特にエンジンは最新鋭・高効率のターボファンエンジンとなり、その大出力により出力対重量比も1を超える。「エネルギー機動性理論」で提唱されたように、パワーは格闘戦でも有利に働き、やや広くなった翼面積と相まって、自在の運動性で何者をも圧倒する。一説には格闘戦ではF-14すら凌駕すると言われ、諸元上でも総出力で上回り、総重量は下回っている。
レーダーFCSも専用に開発された。AN/APG-63はそれまでと違い、パイロット一人が操縦しながら扱う事が前提で、この辺りはボイドの影響だろう。しかもF-4と違って対空能力一本で、そもそも対地モードが無く、スマート爆弾などにも一切対応していない。
最終的にゴテゴテと大きくなった姿は、確かにボイドが不満を爆発させたとおり、彼も理想とする戦闘機像からはかけ離れていただろう。しかし彼の意見は確かに空軍を動かし、一種の革命を起こした。それはソビエトの戦闘機開発にも影響を及ぼし、MiG-29やSu-27は従来とはうって変わった姿で登場する事になった。
21世紀現在、世界の戦闘機開発は停滞意味であるが、F-15の能力は(ついでに値段も)時代が下っても更新され続けている。ただ最近では後進が追いついてきた事もあって、もはや「最強」を名乗る事はできないかも知れないが、それでも『空戦で負けを知らない戦闘機』は、その存在意義とともにこれからも語り継がれていくことだろう。
派生型
F-15A「イーグル」(以下とくに別記ない場合は「イーグル」)
1972年から1979年にかけて384機製造された初期型。
機銃を標準装備するなど、当初からのコンセプト通り比較的「無難な」設計が取り入れられた。
しかし、この機銃はGAU-7/Aというケースレス弾(参考:G11)を使う新型で、ケースレス弾そのもののダメさにより開発中止になった。最終的には改良したM61A1を搭載している。
F-15B
F-15Aは設計当初より、コクピット後方に教官席を作りつけるために開けており、練習機にすることも想定していた。初期にはTF-15Aとも。61機製造。製造期間はF-15Aと同様。
B型の原型1号機(生産11号機)はF-15S/MTDに、同じく2号機(生産12号機)はF-15E(試作機)へと改修された。
訓練用とはいいながら、実際にはこちらもレーダーFCSを備えており、実戦能力がある。
F-15C
F-15AのレーダーFCSなどを更新、燃料タンクも増設して、重量増加分をブレーキ強化で対応するなど細かい手直しの入った改良型。のちの更新によりAIM-120「AMRAAM」へ対応した。
1979年から入れ替わりに生産が始まり、1985年までに483機が製造された。CFTにも対応できる。ただし常時装備しているのはイスラエルとアラスカ州空軍の機体のみ。空気抵抗では有利でも、空戦前に投棄して軽量化できなかったり、緊急時に投棄して可燃物を遠ざけられない事から、通常の増槽も好まれる為である。
最後の43機だけはAN/APG-70搭載で完成し、後にAN/APG-63(V)1へと更新された。これは21世紀になって配備が始まったAPG-63改良型で、型番こそ同じだが、中身は全くの別物に変貌している。他にもAESAレーダーへの対応が積極的に行われており、2000年からはAPG-63(V)2が試験的に装備されるようになった。この運用実績から改設計したAN/APG-63(V)3は2010年から一部既存機に適用されている。
F-15D
複座仕様の後期型。これも1979年~1985年に92機製造。
これも実戦能力はC型同様に備えている。
F-15J
F-15Cの航空自衛隊仕様。最初の2機だけはセントルイス工場で生産された機の輸入。
続く1981年から1997年まで、三菱重工により139機がライセンス生産される。
現在ではとくに1984年までの製造機(Pre-MSHIP機と呼ばれる)が旧式化しており、後継が検討されている。詳細はこちら。
F-15DJ
F-15Dの航空自衛隊仕様。12機が輸入され、後に25機が三菱重工でライセンス生産された。とくに有名な配備先は飛行教導群で、コブラを部隊章としている。詳細はこちらにも。ちなみにF-15B/Dはあっても、F-15E系統を保有・運用していないのは何気に航空自衛隊のみである。
F-15E「ストライク・イーグル」
F-15最大の派生型は、高い空戦能力に加えて、対地攻撃力も備えたF-15E「ストライクイーグル」だろう。
見た目にはF-15B/DにCFTをつけただけに見えるが、爆撃管制装置をはじめとするアビオニクス、果ては機体構造まで大きく変更している。要は別物なのである。
姿かたちが似ている「だけ」のため、F-15A〜DとF-15Eでは別機種として区別されている。
90年代にはこちらもAIM-120へ対応し、ボスニア紛争では空中哨戒も行った。
採用国はアメリカの他、サウジアラビア(F-15S・F-15SA)・イスラエル(F-15I)・韓国(F-15K)・シンガポール(F-15SG)・カタール(F-15QA)。21世紀になっても製造ラインが継続しており、ボーイングも盛んに売り込んでいる。
のちにF-15SEやF-15EX開発の母体となった。
CFT(コンフォーマル・フュエル・タンク:形状一致型燃料タンク)
当初、F-15用CFTは燃料タンクとしての機能に加え、センサーも組み込まれたものも用意される予定だったので、「FAST(Fuel And Sensor Tactical:燃料・戦術センサー)パック」と呼ばれていた。
最終的にはCFTにセンサー類は内蔵せず、AN/AAQ-13航法装置やAN/AAQ-14照準装置からなる「LANTIRN:Low Altitude Navigation and Targeting InfraRed for Night(低高度航法・夜間赤外線照準装置)」をパイロンで外付けする事となった。
結局はただの燃料タンクになってしまった事もあり、FASTパックの略称は使われなくなった。計画ではECM装置・偵察装置・推力増強用の水エタノール噴霧装置・ガンポッド・フライングブームを内蔵したバディタンカーなど、様々なバリエーションもあったようだ。現在ではF/A-18等にセンサーを内蔵した増槽もあるが、こちらに「FASTパック」の名称は使われていない。
F-15SE「サイレント・イーグル」
CFT内部を兵器倉にも利用し、ステルス性を高めた派生型。
F-35が高価になったことから、こちらも並行して導入するものと思われた。結局はステルス性よりも、持ち前の高出力を生かして重武装化が進められたF-15EXに軍配が上がった。
ただ一応ボーイングに売る気はある模様。
F-15EX「イーグルII (Eagle II)」
当初は単座型のCX、複座型のEXが開発される筈だったが、用途の広いEXのみに一本化された。ステルス仕様のF-15SEとは対極に、ステルス性を捨てて重武装化を推し進めたミサイルキャリアー・重爆仕様の新型F-15。現在のところ『価格は1億ドル(=約120億円)は上回らない』ともいわれるが、F-35も量産効果が出て安くなったため、価格的には両者とも大差ない程度に収まるようだ。
変わったといっても見た目はF-15のままだが、本当の変化は内側にある。最新型AN/APG-82(V)1 AESAレーダー、デジタル・フライ・バイ・ワイヤ、HMD・多機能液晶ディスプレイ「先進コクピット・システム(ACS)」、赤外線捜索追跡システム(IRST)などF-35開発で生み出された先進的な電子機器はふんだんに取り入れられ、更にアメリカ独自の電子戦システム「イーグル・パッシブ/アクティブ・ウォーニング・サバイバビリティ・システム(EPAWSS)」まで装備している。
デジタル・フライ・バイ・ワイヤの恩恵か運動性も上がっており、実質的な輸出仕様であるカタールのF-15QAは、Su-27に迫るほどの機動を航空ショーで披露している。
また、F-35はステルス性を捨てても8t程度しか装備できないが、F-15EXでは13tもの兵装を装備できる予定で、こうした面からも『F-15EXはF-35を攻撃面で補える』として期待がかけられている。
機体寿命を迎えた旧型F-15C(全212機:うち米空軍89機 / 米州空軍123機)およびF-15D(全23機:うち米空軍6機 / 米州空軍17機) 総計235機を刷新する目的で開発された派生型新造機であるが、アメリカ空軍はF-15EX調達機数を最大で144機まで拡大、2024年度までに80機導入する見込みともみられる。
しかし、予算的にはどうしてもF-35とかち合う関係であり、調達が順調に進むかどうかまでは未知数である。その上、軍内部も「このまま新世代機を揃えよう派」と「このままだと揃うより現行機(F-15C/D)の退役が早いから、新造機を導入してツナギにしよう。ついでに弱点の攻撃力も補わせよう派」に割れているようで、F-15EXの行方が心配されるところである。
なお2021年4月7日、F-15EX戦闘機の除幕および命名式をアメリカ合衆国フロリダ州エグリン空軍基地にて実施。F-15EXの正式愛称を「イーグルII (Eagle II)」に決定した。
実験機・ペーパープラン等
F-15A「ストリーク・イーグル」
1975年、当時の上昇記録に挑戦するため、とくに生産5号機と19号機を選んで改造したもの。
改造内容は徹底的な軽量化のみで、軍用装備はもちろん、塗装まで剥がして記録に挑んだ。本当にすべて落としてしまったため『ストリーク(稲妻・光線の意。また全裸で闊歩するストリーキングは当時流行していた余興である)』の名を冠して呼ばれた。
当時の上昇記録は見事に更新されたものの、のちにソビエトがE-266MやP-42で受けて立ち、20000mまでの上昇記録を除いてはすべて更新されてしまった。
F-15N「シー・イーグル」
1970年代初期に計画された海軍型。
折りたたみ式の翼への変更とAIM-54運用能力の付与、着陸装置の強化・着艦制動フックが装備された。
F-15GSE-LV(Global Strike Eagle - Launch Vehicle:投射装置つき全地球規模攻撃機)
巨大な弾道ミサイル(の一部)を背負わせ、自身も無人機化したもの。まるでVF-11(YF-21チェイス仕様)か、YF-19(フォールドブースター装備)のようである。
ロケットブースター・ターボファンエンジンとの合成推力により高度14,000mで分離し、F-15を地球のはるか彼方に投射する。文字通り「F-15に地球規模の柔軟な攻撃能力を持たせる」計画であった。が、
・普通のUAVもあるのに、ワザワザF-15の意味とは?
・機体とブースターとの間隔が殆どなく、果たして上手く分離できるのか?
・運用費がとんでもない事になりそう
・ところで帰りはどうするの?
等など、様々な問題も浮上して計画は中止となった。ZELL計画といい何といい、やはりロケットブースターとジェット機はどうにも相性が悪いようである。ちなみに背負うミサイル自体はミニットマンとペガサスロケットを組み合わせた、無難なものだった模様。
いや普通に弾道ミサイルでよくないか?
F-15S/MTD
F-15Bの原型1号機(生産11号機)は新技術評価のための実験機に転用され、F-15Eのアビオニクスのテスト用として使われた。のちに改修によりF-15S/MTD⇒F-15ACTIVE⇒F-15IFCSと、研究の変遷とともに形態も変化している。
F-15X
現在採用が決まったF-15EX以前にも、F-15Xの名称は使われていた。
70年代のATFに対応したF-15X、ステルス性にも配慮して再提出したF-15XX、そして今回のF-15X(2040C)である。
順当に考えればF-15XXXになると思うのだが、XXXという表記には「X指定(=成人向け)」という意味もあるためか、F-15X(2040C)という表記になった模様。
四方山話
後継であるF-22が登場した今でも空戦無敗。
イスラエルではA-4との接触事故により右主翼を失っての片翼着陸や空対空ミサイルにより片方のエンジンを吹き飛ばされての片肺帰還など、様々な逸話も生み出している。
フィクションに至っては変形したり、バルキリーばりの挙動で怪獣とやりあったり、新宿上空でドラゴンを撃墜したり、しまいにはドラゴンを偽装させるという例も存在する。
エンジンノズル
F-15が搭載するプラットアンドホイットニーF100エンジンのノズルは、他のジェット戦闘機よりかなり無骨である。
というのも、アイリス板というノズルのカバーが脱落する事故が続出し、「なら最初から外しておこう」という処置がとられたため。
これはF-15のみで起きた問題で、同じエンジンを搭載するF-16では起きなかった。また、F-15Eの輸出モデルから搭載されるようになったゼネラルエレクトリックF110でも起きていない。
「ゼロ」?
ちなみに、実戦では空対空被撃墜数はゼロだが、F-104やF-16等さまざまな機体とのDACT(異機種間戦闘訓練:Dissimilar Air Combat Training)では、多くの被撃墜判定も出されている。空自の訓練中、誤って発射されたミサイルで撃墜されたこともある。
もちろん対空砲火による被撃墜は皆無とはいかず、3度の被撃墜が公式記録として存在している。
ちなみに上述したF-104での撃墜記録は航空自衛隊が叩き出したものである(操縦者はロック・岩崎こと岩崎貴弘氏である)。
GBU-28「バンカーバスター」
F-111が退役し、現在ではF-15Eのみが運用可能な兵器。
総重量はおよそ2.3tに及び、鉄筋コンクリートを6mもぶち抜く巨大な爆弾だが、F-15Eはコレを3発も積める。
ただ搭載箇所が燃料タンクと被っているので、実運用上は胴体中央パイロンに1発だけ積んでいくことが多い。
ASM-135「ASAT」
搭載可能な兵器の中でも、変わり種には対人工衛星ミサイルもある。
しかし、本当に人工衛星を破壊すると、生じた破片がデブリとなり、後の宇宙開発に支障をきたすため開発は中止された。
しかし現在では同様の方法で、今度は小型衛星打ち上げへの応用がDARPAにより提示されている。計画名は「ALASA」(空中発射式衛星打ち上げ:Airborne Launch Assist Space Access)。
関連タグ
Su-27:ロシアの高価格・大型戦闘機。いわばロシア版F-15とも。
F-15X:F-15の発展型であるF-15Eから派生した機体。
戦闘機 航空自衛隊 スタースクリーム スカイワープ サンダークラッカー
片羽の妖精:先述の「片翼を失いながら基地に帰還した」エピソードをモデルにしたキャラクター