地中貫通爆弾とも呼ばれる、地下目標や高硬度目標の破壊に使われる航空爆弾の英名。
構造物の壁面等を貫通後に内部で爆発する貫通型の対戦車ミサイルにもこの名が使われている。
一般的には「GBU-28」が有名であり、多くの場合はこの爆弾のことを指す。
その威力たるや粘土層の地面は30m、
鉄筋コンクリートでも6mほど穿つことが可能である。
現在、GBU-28を運用することの出来る戦闘爆撃機はF-15Eだけである。
(F-111は退役)
弾体であるBLU-113/Bの重量は5000lb(2,270㎏)。
のちに弾体が改良され、4700lbとなった。
戦闘機・攻撃機の使う爆弾としては最大級である。
(燃料気化爆弾もあるが、純粋な攻撃用とは少し異なる)
GBU-28はレーザー誘導型であり、航空機もしくは歩兵のレーザー照準器により誘導され、高い命中精度を持つ。
後にレーザー誘導に加え、GPS誘導、IMU(慣性測定ユニット)誘導が併用可能となった強化型のEGBU-28も開発されている。
ちなみに初期のGBU-28は退役した8インチ榴弾砲の砲身を使用して弾体が製作され、わずか一月弱で設計された。
同じカテゴリーに含まれる物の中には、
GPS誘導版の『GBU-37』、多くの航空機に搭載可能な2000ポンド爆弾である『BLU-109』(誘導爆弾化した際には取り付けるキットの名称によりGBU-24やJDAM等に変わる)、「GBU-28」の約六倍の重量を持つ大型爆弾『MOP(Massive Ordnance Penetrator)』(開発中)や、核弾頭を使用した『B61』なども存在する。
別名
地中貫通爆弾 ディープ・スロート
GBU-28 GBU-37 BLU-109 GBU-24