誘導爆弾
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ゆうどうばくだん
航空爆弾の一種。爆弾に誘導装置を取り付けたものを指す。
航空機から投下する航空爆弾の一種。爆弾に誘導装置を取り付けることで、ミサイルのように狙った目標を確実に追尾してから命中するようになっている。
登場自体はかなり早く、第二次世界大戦にてドイツが世界初の誘導爆弾「フリッツX」を実戦投入している。この誘導爆弾は無線誘導式だった。
誘導方式はフリッツXのような無線誘導式だけでなく、戦後はテレビカメラによる手動誘導や、熱源を追尾する赤外線誘導などの方式も生まれたが、現在ではGPSやレーザー反射などが主に用いられる。
ミサイルとの違いとしては、ミサイルはロケットエンジンなどの自前の推進装置を持つのに対し、誘導爆弾は推進装置を持たないことである。
このため誘導爆弾はもっぱら自由落下で目標に向かうため、ミサイルよりも射程が短いが、代わりに推進装置を持たない分コストが安い。また、射程を確保すべく滑空用の翼を取り付け、滑空爆弾とするケースもある。
通常の爆弾は命中精度が悪く、目標周辺に大量にばらまくことで精度の悪さを担保するが、これでは効率が悪い上に、無関係の民間人を巻き込みがちだった。
誘導爆弾であれば狙った目標に少数投下するだけでも確実に仕留められるため、無関係なものを巻き込みづらくなった。それでもパイロットや誘導を担当する地上要員の伝達ミスにより、間違った目標をターゲティングしたせいで、間違った目標を「確実に仕留める」ケースもあり、誤爆が皆無になった訳ではない。
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