概要
- トランプのコントラクトブリッジで「トリックを13組全て取る」と宣言し、これを実現すること。ここから転じて、以下の用法が生まれた。
- ゴルフにおいて、PGAが主催するゴルフ4大大会(マスターズ・トーナメント、全英オープン選手権、全米オープン選手権、全米プロゴルフ選手権)をすべて制覇すること。
- テニスにおいて、国際テニス連盟が定めた4大大会(全豪オープン・全仏オープン・ウィンブルドン・全米オープン)を指し、そのいずれかを制覇すること(全制覇はキャリア・グランドスラムという)。また1人の選手が1年で同大会を全て制覇することを年間グランドスラムと呼び、シングルスで達成した選手は過去に5人しかいない。
競馬において2016年までは、古馬中長距離GI(古馬5冠)の全てのレースを同一年に制覇する事。達成する事が出来たのはテイエムオペラオーただ1頭のみ。
相撲において年6場所を同一年に全て優勝(幕内)する事、年6場所完全制覇。達成する事が出来たのは朝青龍ただ1人のみ。
その他の意味
- スポーツ競技に於ける主要大会すべてを制覇すること。該当する大会をも指す。上記のゴルフやテニスのみならず、ラグビー・シクロクロス・競輪などで用いられ、最近では柔道、囲碁に於いても使われることがある。
- 野球の満塁本塁打。
- アメリカの競走馬の馬名。
- イギリス軍が第二次世界大戦中に開発した超大型航空爆弾。本項で記述。
- 漫画『エリア88』に登場する架空兵器。本項で記述。
- ストライクガンダムの兵装の一つ。
- Sa・Gaシリーズに登場する技。
- 科学戦隊ダイナマンに於ける、ダイナロボの合体コール。「合体グランドスラム」
- TBSのゲームバラエティ番組「東京フレンドパーク」で全アトラクションをクリアした際に表現される。
- フジテレビのクイズ番組「99人の壁」でチャレンジャーが全ステージをクリアした際に表現される。
航空爆弾の「グランドスラム」
第二次世界大戦中にイギリス軍が開発した超大型の航空爆弾で、重量が22000ポンドとほぼ10tに及ぶため「10t爆弾」とも。
反跳爆弾や前作のトールボーイ同様、バーンズ・ウォリスの手になり、前作同様Uボートの掩体壕(ブンカー/英語でバンカー)を破壊するために開発され、バンカーバスターという語はこれを起源としている。
実戦投入された航空爆弾としては史上最大とされ、同時代にアメリカは20トン級のT-12クラウドメーカーを開発していたが、大戦には間に合わなかった。
グランドスラム最強(最凶?)伝説
- 長さの関係で、搭載機であるアブロ・ランカスターの爆弾倉の扉を改造する必要がある
- 製造時に炸薬を安定させる(冷やし固める)ために約一ヶ月を要する(高張力鋼で鋳造した弾殻を事前に十分冷やしてから液状のトーペックス爆薬を流し込んで固めた)
- 直撃せずとも爆発で発生する「人工地震」で目標にダメージを与えることが可能なため地震爆弾の異名を持つ
- 自由落下だけで空気抵抗に打ち勝ち音速を超える(前作トールボーイも)。高度40000フィート(12000m)から投下した際、地表から40mの深さに到達した。実戦では爆風や振動よりもグランドスラム自体が貫通することによる被害の方が多かったという噂がある
- もし日本が降伏しなかった際はコイツで海底の関門トンネルをブチ抜く計画もあったらしい。つーか沖縄戦などで梃子摺った、日本軍地下陣地をこれで叩き崩して進撃していたかもしれない…
- 一発あたりのお値段もあまりにも高すぎるために作戦中止になっても投棄せずにお持ち帰りすることになっていた。
そして日本も笑えない
英国紳士ならいつものことと笑っているあなたは甘い。
実は旧日本軍もグランドスラムやトールボーイと似たようなトンデモ爆弾を作っていた。
その名は「桜弾」である。
グランドスラムやトールボーイと比べると小規模だが、それでも総重量は3tに及ぶ。やっぱり重すぎて搭載機である飛竜に専用の改造が必要になる程。
しかもこいつは単純に爆発させる、グランドスラムやトールボーイのようなある意味生易しいものではない。対艦用の成形炸薬弾である。
…で、こんなもんを何のために作ったのかって?
聞きたいか?
書く必要があるか?
……
特攻用だよ。
……使いたいなら先に連山かキ91と誘導装置出してくれマジで!
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第二次世界大戦 イギリス軍 兵器 爆弾 英国面 ランカスター
『エリア88』のグランドスラム
ジュゼッペ・ファリーナ率いるイタリアンマフィアのビックリドッキリメカ・地上空母の隠し球。地中をドリルで掘り進む超大型のミサイルである。元ネタは『宇宙戦艦ヤマト』のドリルミサイルである。
砂漠空母の底部から射出され、地下20mを5km/hという低速で掘り進む。ミサイル自体の最大射程距離は最大100kmとなっている。弾頭部には高性能爆薬を300t搭載しており、航空基地を一発で吹き飛ばす威力を有している。
地上空母の乗員によれば「弾頭を1万t級の核弾頭に変えればイタリア程度の大きさの国を地図から消し去ることも可能」との事だが、地上空母自体の移動速度が最高でも20km/hと非常に低速な為、仮に核弾頭を使用した場合は空母自体も巻き込まれてしまうようだ。
信管は劇中での描写を見る限りでは
- 発射前に設定された距離を進む、或いは燃料切れで進行を停止する
- 以上のいずれかの条件をクリアした状態で、熱(赤外線)や騒音などの反応を検知することにより起爆すると思われる。
(空母には目標までの距離を設定する装置が搭載され、大岩を爆破して進攻ルートを塞ぐ時の衝撃では起爆しなかったことや、逆に燃料切れで停止してもF-4をぶつけない限り起爆しなかったなどの描写がある事から。また、設定可能な(目標までの)最小距離は10kmとなっていることも作中で明らかになっている)
作中では2発のグランドスラムが発射され、うち1つは88基地の破壊、もう1つはアスラン首都を攻撃する為に放たれた。前者は真の発案による「ミサイルの通り道にある大岩を切り崩して地中に埋め障害物にする」という作戦で食い止める事に成功するが、ほどなくして大岩を突き破り、88基地への進行を再開。88基地の7km手前で接近したものの、燃料切れで停止。
その後はナパーム弾を搭載した2機のF-4戦闘機を突入させる事によって爆破処理された。
だが、7km手前で停止したとはいえ、88基地を文字通り一発でふっ飛ばす威力を持っている兵器の為、滑走路の一部にも被害が及び、一時的に基地の機能を麻痺させた。
一方、アスラン首都攻撃の為に発射されたグランドスラムは、武器商人オライリーが所有する鉱山を通過した際にそこに遺棄されていた産業廃棄物によって機能不全に陥り、進行を停止している。