概要
ある冬の日に女物のマフラーなどに包まれ教会の孤児院「わかばホーム」前に捨てられていた孤児で幼少期から少年期をそこで過ごす。
パイロットを志望し大和航空のパイロット候補生になり、調布の飛行場で操縦訓練中に大和航空の津雲社長親子と出会い、涼子と恋仲になる。
だが、訓練先のパリにて孤児院からの親友で同じく大和航空のパイロット候補生だった神崎悟の策謀により、アスラン王国の政府軍外人部隊エリア88に入隊させられる。
従軍経験のあるミッキーやグレッグとは違い、民間航空機の操縦経験しか無いながらもパイロットとしての腕は一流で、エリア88では撃墜王に成長し、エリア88のナンバー1と称されるようになった。
知られざる出世の秘密
真は日本のフィクサー海音寺八兵衛の娘・祥子とロシア人の男性の間に生まれた不祥の子で、その不祥事を隠すべく後に首相となる風間秀人と再婚した。序でに風間秀人の前妻は神崎悟の母親だった。
生後間もなく誘拐され、誘拐したのは神崎の母親で、殺すつもりだったのが、わかばホームの前に置かれた。
祥子はそのショックで身体を壊し、風間秀人は伊豆に別荘を立てる。それを知った神崎の母は風間夫妻を呼び出し、息子とどもに無理心中を図るが神崎のみ生存。そのトラウマと自分を捨てた元父親への憎悪から、神崎は世界征服(本心は人類全滅)を企む様になる。
本編では言っていなかったが、海音寺はその後の調査で真が亡き祥子の忘れ形見にして自身の孫である事を知るが、既に成人し人生を歩む真に対して祖父と名乗る事はしなかった。
搭乗した機体
単行本第1巻の初登場時から搭乗していた機体だが、入隊時の時点からこの機体に乗り続けていたのかは不明。
反政府軍の陣地に仕掛けられた檻状のバリケード(砂漠の牙)の隙間を主翼を折りたたんですり抜けるシーンが有名だが、実際には飛行中には主翼を折りたたむ事など不可能である。
F-8撃墜後に購入した機体。
F-4やクフィルと並んで88所属の傭兵の間では使用者の多い機体である。
ウルフパックの奇襲攻撃で88の保有機の大半が被害を受けた際に緊急配備された機体。
ウルフパックとの戦闘だけでなく、サキが乗った旅客機に仕掛けられた爆弾を除去する等の活躍を見せた。
ミッキーのF-14ともどもマッコイじいさんが調達してきた機体だが、フィンランドでスクラップになっていた2機のドラケンをニコイチし、オランダからかすめ取ったエンジンとドイツの中古業者から手に入れたアフターバーナーを組み合わせたという代物。
最後はジュゼッペ・ファリーナの地上空母から放たれた地対空ミサイルによって撃墜された。
イタリアンマフィアのジュゼッペ・ファリーナ率いる地上空母の艦載機。
パイロットを必要としない無人機だが、操縦桿などの有人操作の為の装置は残されている。
真とミッキーが地上空母からの脱出の際に内部のロボットを破壊して搭乗したが、機体腹部にあるアンテナのせいで離陸後は一定の高度まで降下できないようになっており、真とミッキーは互いの機体のアンテナを接触させて破壊するという荒業でオートパイロットを解除し、エリア88へと帰還した。
その後はサキのB-1と共に試験飛行を行った程度で実戦には参加しておらず、エンジンの解体作業中に自爆装置が作動し、機体は大破。
作業員は死亡し、それに立ち会っていたマッコイじいさんも瀕死の重傷を負ってしまった。
中盤から終盤にかけてメインとなる真の愛機。
サキの計らいにより真が88を一時的に離れた後はキムが搭乗し、山岳基地がプロジェクト4によって陥落した後も撃墜される事無く戦い抜いた。
プロジェクト4壊滅後の神崎との一騎打ちでは真が再び搭乗し、満身創痍になりながらも神崎のF/A-18を撃墜した。
山岳基地から復旧した88迄の間88も転々とした為、
- サキがアスランの友好国に保管・整備
- キムがルンガ王国に保管・隠匿
- マッコイ商会に関連する某国の倉庫に保管
の諸説がある。
終盤で再び中東に舞い戻った真が搭乗。
本来は実験機であり、どう贔屓目に見ても実戦に耐えうる設計ではないはずだが、機関砲や火器管制システムが無理矢理搭載されている。
航続距離も短く、アスラン首都上空で燃料切れとなり、機体はそのまま放棄された。
借り物
序盤の砂漠基地においてサキの為に1機のみが配備されたものを核ミサイル迎撃の為に真が一時的に借用。
それ以降は登場していないが、88基地を襲撃したウルフパックの攻撃によって破壊されたと思われる。
エリア88除隊後に立ち寄ったフランスにてフランス空軍のローラン・ボッシュが真の実力を試すべく搭乗させた機体。
関連イラスト
余談
終盤自らの意思でエリア88へ復隊するが、結果として復隊した真が、エリア88最後のパイロット兵士となった。