G1
CV:ジョン・スティーヴンソン、ウォーリー・バー/吹:島香裕
初代アニメ『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー』ではデストロンの一部隊・ジェットロンに所属する「航空兵」の一人で、F-15戦闘機に変形する。
玩具は『ダイアクロン』のジェット機ロボ・アクロバットタイプの流用で、メインカラーは青色。
TVアニメでは明るい水色になっており、玩具版と同じ青い色のジェットロンは彼と別人のモブ兵士として登場している。
同型の色違いが集うジェットロンと言う事もあり、劇中で他のジェットロンと入れ替わってしまう作画ミスが多い。
武器は両腕に装備された火炎放射器と、それから放たれる「ファイヤーアタック」、更にはソニックブームを発生させる攻撃を得意とする。戦闘機に変形した状態では、下部から空輸用のアンカーを射出できる。『タイタニウム』版のテックスペックでは音響能力、及び音響を操る能力を持つとされる。
卑屈で事勿れ主義な性格であるが、他のメンバーに比べれば温厚な性格であり、突飛な言動で喧嘩になったスカイワープとフレンジー達をたしなめる場面も見られた。しかし、スタースクリームに責任を擦り付けられ、それを鵜呑みにしたメガトロンに殴られた際はスカイファイアーを見逃してスタースクリームの信用を下げようとするほどに激怒し、その後撤退する時もメガトロンとスタースクリームをからかっていた。
テックスペックによればデストロンの主義に懐疑的な面を持ち、宇宙支配にも賛成できていないとされている。参謀であるサウンドウェーブには敬語を使っていたことから、それでも上下関係はわきまえている模様。
『ザ・ムービー』では、地球でコンボイの銃撃を受けて負傷。セイバートロン星への帰還中、スタースクリームによって宇宙へと放逐され、ユニクロンによってまったく別の姿に造り変えられた。しかし、その後もスタースクリームの戴冠式に登場していたり、『2010』には彼の墓が映っていたりする為、上記のいずれかは彼自身ではなく同型機の可能性もある。
一方プレイステーション2用ゲームソフトの紹介欄では「スカージの元は彼」と明記されており、マトリクスの力を引き出すことができたのも彼がデストロンの宇宙支配に反対気味だったからとされている。
日本未発売のゲーム『トランスフォーマー デバステーション』では、プラズマエネルギーに危機感を抱いており、サイバトロン側に情報を漏らしている。
IDW
アメリカのIDW社から刊行されたコミック『All Hail Megatron』では、仲間達と共にニューヨークを蹂躙。圧倒的な勝利を得るも、人間の虐殺に疑問を募らせていく。
後にオートボットが復活し、メガトロンが敗れ去って仲間たちが退却していく中、オクトーンがEUから盗んだ核爆弾を投下した際、「この星の住人は戦うに値しない存在だった」「戦いを信条とするデストロンの名にこれ以上泥を塗りたくない」と吐露しオートボットに協力。核爆弾の脅威からニューヨークを救った。だが、直後に一部始終を見ていたスカイワープに詰め寄られ、「裏切り者」として撃たれてしまう。
続編の「オンゴーイング」シリーズで、深手を負いながらも生き延びたことが判明、そんな中テレビ番組などを介して地球人の文化を独自に学んでいくうちに、両軍含めて誰よりも地球人への理解を深めていき、バンブルの頼みを聞き入れてオートボットにも力を貸すようになる。
『Dark Cybertron』後を描いたシリーズでは、バスターという名の犬(雌)を飼い始め、脚本家を目指すようになる。
ギャラクシーフォース
CV:田中一成/英:マーク・オリバー
『ギャラクシーフォース』ではマスターメガトロンの配下として初期から登場。通りすがりの地球製の戦闘機をスキャンしたため、彼が変形するビークルモードはSu-37風の戦闘機となっている。
立ち位置としては『ビーストウォーズ』におけるワスピーターのポジションに近く、ギャグ担当の噛ませ犬であり、ほぼ毎回のようにサイバトロンの誰かにやられては星になるのがお約束である。
たとえ星にならなくても行く先々で酷い目に遭うことはしばしばあり、惑星アニマトロスでの戦いでは無抵抗の民間トランスフォーマーに手を出したばかりにサイバトロンメンバーの集団攻撃を喰らわされた上に後の回ではフレイムコンボイが放った炎で尻に火がつき、惑星ギガロニアでは敗者扱いされた挙句にブレンダルのセメント攻撃を喰らい、皆からアホ呼ばわりされた。
このような場面が多い故に噛ませ犬的なイメージが強いものの決して弱いというわけではなく、デモリッシャー相手に勝利(その後、彼と仲良くなっている)したり、後期OP映像や惑星ギガロニアではドレッドロックと互角の戦いを繰り広げてさえいる。
武器は主翼に搭載されたミサイルとフォースチップのイグニッションによって出現する左腕のビーム砲「サンダーヘル」。また、やたらと長い名前の必殺技を毎回考えては使用している。フォースチップのデザインは地球在住のTFと同じくチップの中央部に太陽が描かれたもの。
終盤でマスターメガトロンに捨て駒にされたのをきっかけに、他のデストロンと共にマスターガルバトロンを見限る。その後、正義に目覚め最終回でサイバトロン入りを果たすかに見えたが、マスターガルバトロンより強い男を求めて旅に出るデストロンメンバーに強制的に同行者として連れて行かれてしまった。
海外ではサンダークラッカーのリカラー品としてスカイワープが発売されている(イラスト上部のキャラクター)。
アニメイテッド
※青い方
CV:トム・ケニー/吹:山野井仁
『アニメイテッド』ではスタースクリームのクローン軍団「イケメンズ」の一人として生み出され、第28話「それぞれの思惑」より登場。前進翼型の戦闘機に変形する。彼を含めたクローン達の声を担当したのは言語問わずスタースクリームと同じ声優である。
スタースクリームからは自己中心的な性格を受け継いでおり、自尊心が強く常に威張り散らしている。先述の第28話ではスタースクリームを押しのけてイケメンズを率いた事もあった。
QTF
CV:津田健次郎
『キュートランスフォーマー』第2期第12話で初登場。G1版同様スタースクリームの同型のデザインだが、水色のカラーリングと薄笑いの表情が異なる。抑揚に乏しい口調で喋るのが特徴。
スタースクリーム、スカイワープと共にサンリオピューロランドを偵察に訪れたが、乗り気なのはスタースクリームだけで、「本当、スタースクリームと付き合っていると碌なことがない」と愚痴をこぼしていた。
「サンリオピューロランドに負けないテーマパークを考える」という議題のアドリブパートではスタースクリームにいきなり話題を振られ、「キュートランスフォーマーに10円を挟めるギミックを仕込もう」と発言した(確かにチョロQで定番の遊びではあるが、テーマパークの話題はどこにいったのだろう…?)
続く「夜のキュートランスフォーマーランドを造ろう」というスタースクリームの提案に対しては「歌舞伎町に作ろう」と発言した。
玩具も通例通りスタースクリームのリデコだが、アニメ本編と同様、3体のジェットロンは表情がそれぞれ異なっている。アニメ本編では薄笑いを浮かべているサンダークラッカーであるが、玩具のサンダークラッカーはしかめっ面をしており、実際の玩具で薄笑いを浮かべているのはスカイワープである。つまり玩具とアニメ本編で2体のジェットロンは表情が入れ替わっている事になる。
サイバーバース
CV:鶴岡聡
初期から登場するやられ役。声はプライム及びサイバーバースのスタースクリームと同じ鶴岡氏であるが、同一人物とは思えないくらいの田舎っぺボイス。
愚鈍な存在なうえ言葉が訛りまくっているせいで、スリップストリームからいつも「お前ェ何言ってっかわかんねぇんだよ!!」と叱られている。
トランスフォーマーアーススパーク
アレックス・マルトによる過去の話で、ディセプティコンの一員として戦っていたトランスフォ-マーの一人として名前が挙げられている。
女性ジェットロンとして登場したスカイワープやノヴァストームと異なり本編では姿を見せていないため、ひょっとしたら彼(もしくは彼女)は先の戦争で亡くなっているかもしれない・・・。