概要
CV:石川英郎/英:ブライアン・ドラモンド
サイバトロン軍の副司令官で大型輸送機に変形。目はバイザーで覆われているが、第43話でバイザーの奥はカメラレンズのようになっているのが確認できる。フォースチップを輸送機の後部にイグニッションすると、ドレッドキャノンバーストアタックを放つ。
前線で戦うよりも基地の留守を預かったり、移民トランスフォーマー達に指示を出したり、持ち前の判断力と分析力でギャラクシーコンボイのサポート役を担う場合が多い。時としてギャラクシーコンボイに真正面から異を唱えることもあるが、それ故にドレッドロックは彼から信頼されており、ギャラクシーコンボイが一番信頼しているのも他ならぬ彼である。
かなり早い段階で地球に赴き、移住の準備をして地球の乗り物のデータを集めていた為、他のトランスフォーマーに先駆けて地球のビークルをスキャンしている。ソニックボンバーのリクエストである「翼生えててタフなやつ」に応えるだけのデータを保有していたため、スキャン対象となった乗り物のバラエティは多い模様。
性格は真面目で冷静沈着だが心配性。エクシリオンとファストエイドという正反対な性格を持つ2人を惑星スピーディアに派遣する際は任務に支障をきたすのではないかと心配していたが、結果的に二人は衝突の末に和解したため、杞憂に終わった。一方で彼自身はソニックボンバーと反りが合わないのだが、エクシリオンらとは対照的に周囲に心配されるシーンはなかった。
メンバーへの気遣いを欠かさない責任感の強さ故に厳しい態度を取る事も多く、子供たちの任務同行には最後まで反対している。ただ25話のようにスタースクリームの所為で氷の中に閉じ込められたギャラクシーコンボイ達を助けるためにバーストアタックを使いかけるほど取り乱した事もあった。このこともあってか、中の人はDVD4巻のブックレットにて「サイバトロンのお母さん的存在」と語っている。
前2作品の副司令はきちんと「副司令」と呼ばれているのに、彼は「若い」という理由でバックパック(バックギルド)以外からはため口・呼び捨てにされている(ドレッドロック自身がそれを気にしている様子は描かれていないが、中の人はこのことをぼやいていた)。
第39話では予防プログラムのインストール(注射器状の機器で行う予防接種のようなもの)が嫌いという意外な一面があり、何とかして逃れようとセイバートロン星に残るとまで言い出す始末。結局観念して受けたが、この時ファストガンナーは何故か薄ら笑いを浮かべていた。
マスターガルバトロンとの戦いが終わった後は新スペースブリッジ建設隊のリーダーになったギャラクシーコンボイに代わってサイバトロン軍総司令官代理で宇宙連合の議長に就任したが、本人は「議長は自分でも総司令官は貴方だけです」との事。最初は不安がっていたが、ギャラクシーコンボイが初めて総司令官を任命された時も同じ気持ちだったという事を打ち明けたのと仲間の励ましによって決意した。
余談
- 海外放送版『Transformers Cybertron』では『Transformers Armada』(マイクロン伝説)と『Transformers Energon』(スーパーリンク)に登場したジェットファイヤーと同一人物という設定だが、日本語版はこの設定ではない。
- 変形するビークルに輸送機が選ばれた理由は、「飛行可能な機体だけど違ったものにしよう」という方針があったとの事。
- 米国のハズブロ社からはリカラー品の玩具が数多く発売(いずれも日本未発売)されており、『Transformers Cybertron』シリーズからはジェットファイヤー(ドレッドロック)が潜入任務の為にディセプティコンに偽装したという設定のスカイシャドウが、実写映画シリーズからは生粋のディセプティコン兵士であるジェットストームが発売された。
- 漫画版ではベクタープライムに対して厳しい態度を取っているが、ギャラクシーコンボイに宥められている。また、アニメ版と違い、バイザーの奥の眼は双眼になっている模様。DVDではジャケットを飾れなかったが、こちらのカラーではガードシェルと一緒に描かれた。
- 日本語版の吹き替えを担当した石川氏は後年の『アニメイテッド』でジャズを担当している。