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Su-37

すーとりーっつぁちすぃぇーみ

スホーイ社(ロシア連邦)が開発したマルチロール機。
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曖昧さ回避編集

  • (初代)Su-37 "フラウンダー" - 1980年代後半に計画された戦闘攻撃機。SAAB JAS-39(グリペン)もどきの外観を持つ(外部リンク)。
  • (2代目)Su-37 "フランカー" - Su-27の発展型。旧称Su-27M2。本稿で解説。

概要編集

ロシアが生んだすんごい奴。

………のはずだったんだけど、肝心の推力偏向ノズルは問題が発生して取り外されてしまいました。

NATOコードネームはフランカーE2。

だけどみんなはスーパーフランカーと呼ぶ。非公式愛称はターミネーターロシア語ではチェルミナートル)。


Su-27の輸出向け発展型であるSu-35のデモンストレーター(技術実証機)として2機が改造されたが、1機は墜落して喪失し、残る1機も推力偏向ノズルが外されてSu-35に戻されたため、スホーイではSu-37と初代Su-35を一緒くたに扱っている。

推力偏向ノズルはSu-30MKI(インド向けモデル)に与えられ、本機独特の機能や改良されたアビオニクスは既にSu-27Su-33UBといった他のフランカーファミリーにフィードバックされ、もはやSu-37としての個性は失われている。


登場当初こそ初代Su-35と共に国内外への売り込みを図っていたが、上述したような状況のため今後、Su-37が新造されることはない。

Su-27の後継機としてPAK-FA(※のちのСу-57)が開発中であり、それまでの繋ぎとなる機体はSu-35S(推力偏向ノズルが装備され、カナード翼が廃止されている)である。


同一仕様のアビオニクスや推力偏向ノズルを持つフランカーファミリーは何機種か採用を勝ち得ているので、デモンストレーターとしての役目はしっかり果たしたと言えるだろう。その点がSu-47とは少し違う。


ゲーム等での扱い編集

現実では2機が製造されただけで寂しい末路を辿ったSu-37だが、フィクションの世界では史実以上の活躍を見せている。


エースコンバットシリーズではSu-27がフランカー、Su-35がスーパーフランカー、Su-37がターミネーター(チェルミナートル)と呼ばれている。

シリーズ初登場は『エースコンバット2』。コブラを行うなど本機ならではの動きを披露するが、如何せん敵機のみの登場であり、逆に味方側しか使用しないSu-35が主役を担っている事も相まって、本作におけるSu-37はSu-35の陰に隠れている感がある。

『エースコンバット3』ではパッケージを飾っているが本作のSu-37は厳密には史実のSu-37とは別物で、Su-37ではなくSu-27をコフィン化したモデルである(その証拠に本作のSu-37は垂直尾翼形状がSu-27そのままである)。作中ではヒロインである紘瀬玲名(レナ)の専用機として登場するほか、後半からはSARFの主力として位置づけられるなど主役級の扱いとなっている。なお、レナはオプトニューロンという神経接続技術を身体に埋め込んでいる関係で、同技術に対応した専用のSu-37など特定の機体でしか作戦に参加できない。

『エースコンバット04』ではパッケージこそ主人公「メビウス1」が搭乗するF-22が描かれているが、ライバルの黄色中隊が使用し、パッケージにF-22のキャノピーに映りこんでいたり取説では表紙を飾るなど準主役級の立ち回りである。また、後の作品でも機体カラーの一つとして黄色中隊仕様が度々登場している。

『エースコンバットZERO』ではゲルプ(ドイツ語で黄)隊の搭乗機としても登場するが、実際にもSu-27が行った後方へのミサイル発射や、物語の区切りとなるステージへの登場を果たしているにもかかわらず、よく似た塗装の黄色中隊仕様と混同されたりとイマイチ影が薄い。

『エースコンバットアサルトホライゾン』ではデモンストレーターであるため登場しなかったがDLCで登場し、黄色中隊カラーも付属。


ロボット作品界隈を見ると、Su-37は『マクロス7』のVF-11や『超ロボット生命体トランスフォーマー マイクロン伝説』のスタースクリームなど可変ロボットの「モチーフ」にされる事もあるが、「そのもの」に変形するロボットはワキ役的な位置づけのサンダークラッカー(『トランスフォーマー ギャラクシーフォース』)ぐらいである。


関連タグ編集

スホーイ Su-27 ロシア連邦 戦闘機

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