メビウス1とは、『エースコンバット04』とその後続シリーズに登場する人物のコールサインである。
本編における英語の発音上(『04』は英語音声しかない)、日本人には「モビウス1」と聞こえる事から俗称としてこちらで呼ばれる事も多い。
概要
『エースコンバット04』のメインストーリー主人公。ISAFの戦闘機パイロットであり、メビウスの輪のエンブレムが特徴。エンブレムの形状故に「リボン付き」と称される。
序盤はISAF空軍第118戦術航空隊に属するただの戦闘機パイロットたちの一人に過ぎないが、ストーリーが進むにつれ自軍からは英雄と、敵軍からは死神と恐れられるほどにまで成長する。
最終的な彼の評価はISAF空軍1個飛行隊に相当する戦闘能力を持つとまで言われ、名実共にISAF最高クラスの単体戦力である。
メビウス1の代表機とされるF-22の塗装は、実機のF-22のEMD(技術製造開発)試験機の塗装が近いものとなっている。
そのため、レドームの塗分けが現行の米軍機や後発作品の米軍機をモチーフとしたカラーとは異なる等、差異は多い。
なお、実機の量産機に合わせてか後発作品のメビウスカラーは『04』のものと異なっている部分がある。
テールコードはISAF NP118となっており、ユージア大陸北東部の島国であるノースポイントの基地に所属し、ISAFに参加したことで派遣されていると思われる。
機体のキャノピー横にパイロットネームが書かれているが、コールサインであるMobiusと書かれており、名前は不明。
リボンの由来
「あくまでも開発中の話」として言及され現在の設定に生かされているかは不明だが、メビウスのマークの由来に関する話が明かされている。
幼いころに基地の近くに住んでおり、『彼』を含む男の子二人は戦闘機を格好良いとして喜んでいたが、女の子は戦闘機の爆音に怯えていた。
彼女の為なのか、ただのいたずらなのか、二人は赤のスプレーを持って基地へと侵入。F-22の垂直尾翼にリボンのマークを書き込むことに成功した。
その後三人を『何か』が襲い、『彼』は忘れないためにリボンを意匠とすることを心の中で決めた。
関連人物
メビウス1と同じ部隊に所属する伝説のベイルアウター(非公式)である。
メビウス1と同じ部隊であるにもかかわらず彼らのコールサインが違うのは、敗北寸前まで追い込まれたISAF空軍が残存戦力の寄せ集めで彼らの部隊を編成したため。コールサインの統一もままならず、各員が以前のものをそのまま使用しているのである。
最終ミッションの際、ようやくメビウス1を隊長として部隊が再編され、全員が同じコールサイン「メビウス」を使用することとなった。コールサインは変わったものの、最終ミッションでは聞き慣れた声がちらほら……
9月19日が誕生日らしく、その日のミッション開始時に勝利をプレゼントしてくれとせがむお茶目さん。
敵国エルジアのエース部隊アクィラ隊(通称黄色中隊)の隊長で、メビウス1のライバル。
本名は不明で、黄色の13という愛称は彼の乗機であるSu-37の機首に黄色でペイントされた機体番号にちなんでいる。
ジャン・ルイ
『04』の最終ミッションにおける敵戦闘機部隊の1人。フルネームはジャン・ルイ・フローベル。同部隊の指揮を行っていたらしい。
撃墜すると、<<「ああ!ジャン・ルイがやられた!」>>という敵の通信を聞くことができる。
最終ミッションだというのにどこか間の抜けたそのセリフと、ロックオンすると反転して逃げていく動きからオメガ11と同様に(ネタ的な意味で)愛されている。
その妙な人気故か、『エースコンバット6』の配信ミッションにおいて歴代エースと共に出場を果たしたが、残念ながらジーンがいないためか撃墜してもセリフは聞けない。
ちなみに同名の俳優とは無関係。
エースコンバット7DLCミッションの主要登場人物。
『04』に敵として登場する戦艦「タナガー」の艦長であったが、後付け設定なので04本編に登場することはない。
『7』作中でも直接メビウス1に対して言及されることはないが、04でのミッション展開から考えれば彼の乗艦を沈めたのはメビウス1であろうと思われる。
関連作品
エースコンバット5
アーケードモードにて主人公を務める。
大陸戦争から一年後、ユージア大陸にて蜂起した「自由エルジア」に対抗するため、ISAFは退役していたメビウス1を招集、「オペレーション・カティーナ」の要として活躍する。
本編でも条件を満たすことでメビウス1と同じ塗装のF-22を使用することが出来る。
エースコンバットZERO
クリア後のおまけミッションであるエクストラミッションでは、ある条件を満たすとそのミッションのラスボスとして登場する。
その登場方法はウィザード隊全機を一瞬で撃墜するというもの。
その戦闘能力はすさまじく、通称モビウスターンと呼ばれる変態機動は大変猛威を振るい、多くのサイファーが空に散った。
本編でも条件を満たすことでメビウス1と同じ塗装のF-22を使用することが出来る。
なお没となった無線では味方地上部隊の合言葉の最初が「メビウス」であり、味方のふりをしたベルカ軍兵士が「ワン」と答えてしまった為敵とバレてしまうシーンがある(ちなみに正解の合言葉は「イエロー」。劇中で使われてる無線は正解パターン)。
エースコンバット6
配信ミッションACE of ACESにて敵として登場する。
登場するミッションは09で、黄色の13や黄色の4、ガルム1、グリフィスらとともに登場するが、ZEROのSPミッションと異なり少し強いネームド機という扱い。
DLC特殊機体のF-22A -Mobius-は機動力と対空戦闘能力にステータスを全振りした代わりに装甲は紙という極端な性能。紙飛行機とまで呼ばれるほど脆いので、被弾は厳禁。
なお、初回限定特典としてF-22と同じカラーリングのF-15Eが配信されたが、こちらは通常の機体と性能に差はない(『04』のF-15Eの標準塗装は実機と同じダークグレー)。
エースコンバットインフィニティ
残念ながら今のところは登場していない。
しかし、プレイヤーであるリーパーはタスクフォース118に編入後には死神のマークに無限とLiberationの文字が赤で描き加えられ、ミッション05クリア後に見ることが出来るムービーでは蝶使いに「リボンちゃん」と呼ばれている。
ミッション07ではユージア軍からも「リボン付きの死神」と呼ばれる。
ミッション08終了後のムービーでは赤いメビウスマークが表示されるが...
エースコンバット7
PS4版のPSVR専用コンテンツであるVRモードのトレーラーにてメビウス1の登場が明らかとなった。
F-22の垂直尾翼に書かれたテールコードはNP118の部分は変わらないが、ISAFではなくIUNとなっている。オペレーションカティーナ後にISAFは解散となっている為、国際停戦監視軍であるIUN傘下のIUN-PKFへと参加、2014年の自由エルジアの再攻撃に対して参戦している。
すでにロートルと呼ばれるほどになっているが、その腕前は衰えていない。
本編でも条件を満たすことでメビウスカラーのF-22を使用することが出来るが、こちらはISAFのマーキングがある。
その他の作品
『エースコンバットX』、『エースコンバットX2』、『エースコンバット3D』ではメビウス1は直接は登場しないが条件を満たすことでメビウスカラーのF-22を使用することが出来る。
ただし『X2』はカラーとエンブレムの入手条件が別々になっている。
『アサルトホライゾン』ではオンラインでF-22を使用して一定のポイントを稼ぐことでカラーがアンロックされる。メビウスマークが隠されており、カラー変更により主翼上に表示させることが出来る。