エースコンバット3D
えーすこんばっとすりーでぃー
近接乱舞∞ (クロスランブル無限大)
Carving New Trails into the Skies.
エースコンバットシリーズの一つ。シリーズでは初の3Dに対応した作品である。『エースコンバット2』のリメイク作で、同作の舞台や設定を基に『1』および『04』以降の設定・要素を加える事でストーリーやゲームシステムを再構成している。なお本作は『X2』『AH』を挟んで2作品ぶりにストレンジリアル世界を舞台とした作品でもある。
そのせいで『1』や『2』の世界がスカーフェイス隊のアレでどうにかなっちゃったんじゃないかと本気で心配する声があるとかないとか。
「ビースト隊」や「コクーン隊」など、『ZERO』のような複数の敵エース部隊や登場演出がなされ、PAK-FA等の新機体などの追加もされた。また「例の隕石騒ぎ」や「円卓の鬼」「エルジアの若いエース候補」「北の童話の悪魔」など、他シリーズとの繋がりを窺えるセリフも。
また本作はWW2時のレシプロ機を操縦する事が可能で、零式艦上戦闘機とF6Fが登場する。ミサイルなどの誘導兵器を持たず、速度も遅い代わりに強力な武装を備える。
『X』『X2』に引き続き機体のカスタマイズが可能だが、代わりにこれまでのシリーズに存在した空中給油や離着陸といったミニゲームが省略されている。オンラインプレイには非対応。
本作の大きな特徴として「マニューバシステム」と呼ばれる機能が導入されており、ゲージを溜める事で敵機の背後に超機動で回り込んだり、敵のミサイルを回避したりする事ができるなど、よりドラマティックで躍動的な空戦を誰でも楽しめるようになっている。類似した機能がある『AH』とは違い使用を強制される場面は少なく、使わなくても一応ゲームをクリアする事は可能。どちらかというと『スカイ・クロラ イノセン・テイセス』のTMCに近い。
残り時間やスコア、機体耐久値、ミサイル・機銃残弾数、HUD表示、会話ウィンドウなどは全て下画面に収められている。
海外でのタイトルは『ACE COMBAT ASSAULT HORIZON LEGACY』であり、『AH』との関連性を思わせるタイトルとなっている(勿論『AH』とはストーリーや世界観での繋がりは一切無い)。
PSP向けの作品とは違い、本作はバンダイナムコとアクセスゲームズとの共同開発である。
後にamiiboへの対応や任天堂キャラとのコラボレーション機等が追加された『エースコンバット3D クロスランブル+』が2015年1月29日に発売された。
「クーデターだと!? 調印式の日に!?」
ユージア同盟軍統括エリアコードNA-P2700において、軍事クーデターが発生した。
ベルカ戦争の惨劇の後、融和の進むオーシアとユークトバニアの二つの超大国間で揺れていたユージア大陸の各国は両国に対抗してユージア同盟軍を結成し、関係を強めていく。しかし南部諸国が独断でオーシアとの軍事条約『スプリング海条約』の締結を画策する。北部・西部の軍事国家の反発にもかかわらず条約調印は推し進められ、来たる条約調印式当日、採掘権消失やオーシア軍駐留を危惧した軍部強硬派による大規模軍事クーデターが発生。同盟軍は早期鎮圧を図るも勢力拡大を続けるクーデター軍の前に各地で後退を重ね、もはや敗北は時間の問題となっていた。
この状況に対し同盟軍本部は戦士の名誉作戦を発動、不死鳥を象ったエンブレムを持つスカーフェイス隊を出撃させ、クーデター鎮圧の任に当たらせることとなった。
同盟軍
- フェニックス(TACネーム)
本作主人公。コールサインは「スカーフェイス1」。スカーフェイス隊の隊長としてクーデター鎮圧に奔走する事となる。スラッシュ曰く無口らしい。
なお彼はクーデター発生前から腕が立つパイロットだったらしく、その噂はオルセンも耳にしていたという。
- ウルリッヒ・オルセン(CV:若本規夫)
「我が軍のエースとして、あの所属不明機を撃墜してくれ!」
コールサインは「キーノート」。本作における空中管制官であり作戦指揮官。真面目で冷静沈着な指揮官だが、冗談を飛ばしたりするなどユーモラスな一面も。基本的に優秀なのだが、とあるミッションでのセリフは多くのプレイヤーに衝撃を与えた。
ちなみに彼はエースコンバットシリーズの歴代空中管制官の中で唯一容姿が明かされている人物である。
- 永瀬ケイ(CV:五十嵐裕美)
「本作戦で2番機を担当するエッジです」
TACネームは「エッジ」。スカーフェイス隊の2番機として登場する。ユージア大陸極東部出身の女性で、冷静沈着で生真面目な性格。時に冷静を通り越して冷酷になる事もあるが、地上では女性らしい一面も見せるという。大陸極東部はクーデター軍の被害が大きい地域であり、彼女はこの紛争を一刻も早く終わらせるべく同盟軍に志願する。
旅客機のパイロットに憧れているという設定があり、『04』との関連が示唆されている。
- ジョン・ハーバート(CV:藤真秀)
「フェニックス、スラッシュだ。よろしくな」
TACネームは「スラッシュ」。同じくスカーフェイス隊の2番機として登場する。パイロットとしての腕はトップクラスだが陽気で冗談好きな性格でバカンスが大好き。オルセンとはルーキーの頃からの付き合いらしく、彼を「親父」と呼んでいる。当のオルセンは同じ司令部に実の息子がいるためか「親父はよせ」と渋い顔をしている。
『04』『5』に設定上同名の人物が登場するが、いずれも関連性は不明(ただし『04』の人物に関しては彼と年齢が近く、また似た経歴を持つ事から同一人物ではないかと推測されている)。
- リーアム
同盟海軍第4艦隊旗艦航空母艦「ホワイトバレー」の艦長。オルセンとは旧知の仲らしく、また彼の妻に今でもアタックし続けているらしい。
クーデター軍
- アルベルト・ワールバーグ(CV:藤原祐規)
「我らの槍に…新たな名誉を!」
TACネームは「プライド」。敵エース部隊「ランサー隊」の隊長。F-14Dに乗って主人公の前に立ちはだかる。元貴族の家柄で父親も同盟空軍少将とエリート一家の生まれだが、自らのプライドと正義感の強さから周囲の反対を押し切ってクーデター軍に参加する。
- セルゲイ・ブリンナー(CV:てらそままさき)
「敵を見つけたら食らいつけ!肉をちぎり骨を砕き、血を絞れ!それが我らビースト隊の戦いだ!」
TACネームは「イーター」。同盟軍の中でも最凶と噂される敵エース部隊「ビースト隊」の隊長。F/A-18Eに乗って現れるが、ストーリーのルートの分岐によってはF-15S/MTDを駆って再登場する。
彼はベルカ戦争、とりわけ円卓の空戦を経験しているようで、フェニックスを「鬼」と喩える事などからサイファーとも交戦したとされる。また彼にはベルカ出身との噂もある。
なお、実際にベルカ戦争を描いた『ZERO』では彼と同じ「セルゲイ」という名のネームド機が存在した。しかし真相は未だに不明のままである。
- カミーラ・アルメイダ(CV:小池亜希子)
「お前達、この獲物は本物だ!」
TACネームは「キャットウォーク」。敵エース部隊「コクーン隊」の隊長。Rafale Mを駆って主人公に戦いを挑む。男ばかりの海軍航空隊を己の実力でのし上がってきた女傑なだけあって強気な口調で部隊を率いるアネゴ肌な人物。部下からは「クイーン」と呼ばれ慕われている。
- ロドリゴ、カイオ
カミーラ率いるコクーン隊の隊員。モブパイロット。
- エドガー・グリント(CV:沢木郁也)
「始めましてフェニックス。君と戦えて嬉しく思う」
TACネームは「バーズアイ」。同盟軍最強と謳われる敵エース部隊「アルビレオ隊」を率い、PAK-FAに乗って現れる紳士的なパイロット。チェスが得意で、戦闘前にも部下と無線で目隠しチェスを楽しんでいた。彼の死後、エルジア空軍では鳥の名前を部隊名に付ける事が流行したという。
また彼は「エルジア軍にもいるぞ。君のような若いエース候補がな」という発言をしており、この「若いエース候補」は恐らく黄色の13を指していると思われる。
架空兵器
誰かの専用機の如き赤い塗装の機体を駆って度々現れる謎の戦闘機。詳細な性能等はリンク先を参照。
撃墜・撤退する度にF-14D、F/A-18E、YF-23、F-15S/MTDへと機体を乗り換え、そして最終的にADF-01に搭乗する。作中においては味方である筈のクーデター軍ですら知らない国籍も所属も不明な航空機として登場し、第三勢力としてスカーフェイス隊に襲いかかる。作中においては「赤い機体」とのみ呼ばれ、その正体も終始全く言及される事なくストーリーは終了する事となる。
『2』では女性パイロットとしての設定もあったとされる赤い機体だが、その正体はノースオーシア・グランダー・I.G.社が開発した戦闘用AIZ.O.E.。つまり無人機であり、最終形態であるADF-01も同社が開発した物である。
本作における敵勢力であるクーデター軍はスプリング海条約に反発している。つまりオーシアにとっての敵対勢力でもある訳だが、何故オーシア企業の機体がユージア大陸紛争に参加しているのかは不明である。しかし『5』にて明かされたグランダー社の真実を知れば、何となく事の全容が分かってくるだろう。もしかしたら、AIの改良や更なる無人機の開発の為に戦闘データをスカーフェイス隊から収集していたのかもしれない。
究極を目指して開発された艦上攻撃機。詳細な性能等はリンク先を参照。
開発国やメーカーなどが伏せられている謎に満ちた架空機で、プレイヤー側の隠し機体として登場する。
本作でも最高性能の機体と言っても過言ではないが、その代わり安定性は最低クラスであり、少しハイGターンをするだけですぐにストール(失速)を起こしかねないなど非常にピーキーな操作性となっている。機体カスタマイズにより若干抑える事はできるものの、やはり操作するには慣れが必要となってくるので、この機体を使いこなせる者こそ真のエースと言えよう。
スカーフェイス隊の運用以降はしばらく表舞台に現れる事はなかったが、それから23年後の2020年のオーレリア・レサス戦争ではオーレリア軍に配備されていたという資料が存在する。
- ドラゴネット級原子力潜水艦
同盟軍が建造した原子力潜水艦。本作では「フェンサリル」と「フォルクファング」の2隻が登場する。クーデター軍に鹵獲運用されていたが両艦ともスカーフェイス隊に撃沈された。
- キネアー級航空母艦
クーデター軍が運用する空母。外見モデルはまんまキティホーク級。第2艦隊旗艦「アークェット」とアンカーヘッドで補給を受けている艦名不明艦1隻の計2隻が登場する。
作中では他に同盟軍第4艦隊旗艦の空母「ホワイトバレー」が登場するが、こちらはキティホーク級に謎の上部構造物が増設された外観をしており、同型艦かは不明。
空母のCGモデルをキティホーク級にしているのは、本作と『04』のみ。
- 揚陸艦「ペトラルコースト」
同盟軍の揚陸艦。外観はイタリア海軍のサン・ジョルジョ級強襲揚陸艦。
一部ミッションでスカーフェイス隊の上空援護を受けながら上陸作戦を敢行する。
- XB-10
同盟軍が開発した大型爆撃機。同じくクーデター軍に鹵獲運用されている。爆撃機ながら機銃やミサイルなど、強力な対空兵装を備えている。
- 衛星兵器
接近が予測されている小惑星を宇宙空間で迎撃すべく開発されたレーザー搭載の人工衛星。後に軍事転用を図ったクーデター軍により鹵獲されるが、打ち上げ直前にスカーフェイス隊に破壊された。
- イントレランス
極北の軍事国家ノースポイントに建設された巨大な要塞。ICBMの発射機能も備えている。既に廃棄が決定されていたが隕石騒動の混乱に乗じて追い詰められたクーデター軍が占拠・再稼働し、ユークトバニアに向けてICBMを発射しようしたもののスカーフェイス隊によって阻止・破壊された。
『2』とは違い要塞の各所に軍艦のそれのような3連装砲塔が設置されている(しかしオブジェクトなので撃ってくる事は無い)。
組織・出来事・地理
- ユージア同盟軍
ユージア大陸各国が結成した軍事同盟。『2』における統合軍に当たる。今回のクーデターを受けて鎮圧後に解散となった。
- スカーフェイス隊
ユージア同盟空軍第37空軍第18戦闘航空団第1小隊。主人公が所属する部隊として本作のクーデター鎮圧に奔走する。フェニックス、スラッシュ、エッジの3人から構成されている事が分かっている。
基本的な機体塗装はグレーを主体とした塗装で機種の右側に赤い傷跡のマーキングが施されている。
『2』とは異なり志願兵による正規の部隊だが、敵からは「傭兵部隊」と揶揄される事がある。
- ペナント隊
ユージア同盟空軍第12空軍第11戦闘航空団。新兵育成の為にルーキーを連れて訓練をしていた所をクーデター軍に襲撃される。
後にスカーフェイス隊により救出されたものの、そのうちの隊員の一人は露骨なフラグを打ち立てた直後に赤い機体により速攻で回収される事となった。
Pennant Squadron《あのスカーフェイス隊が助けに来てくれるなんて!》
Pennant Squadron《ああ!基地に帰ったら自慢しようぜ!》
Pennant Captain《お前達、無駄口を…》
Pennant Squadron《うわあああっ!》 (撃墜)
- 第4艦隊
ユージア同盟軍海軍第4艦隊。旗艦は空母「ホワイトバレー」。スカーフェイス隊による上空援護の下、海峡突破を敢行する事になる。
- クーデター軍
スプリング海条約締結に反発した国々の軍部が同盟軍から離反して生まれた反乱軍。中にはエース部隊や大艦隊など多くの勢力が参加している。
なお同条約に反発したエルジアの都市アンカーヘッドがクーデター軍に占拠されていた事からクーデターを起こしたのは一部の軍部の模様。
- ランサー隊
元ユージア同盟軍空軍第1604戦闘航空団第2飛行隊。隊長はアルベルト・ワールバーグ。F-14Dの4機編成で現れる。
距離を取ってから密集編隊を組んで猛スピードでヘッドオンの状態で突撃する戦法を取るが、兵装とタイミングによっては一撃で全機撃墜できてしまう。
その戦法やチュートリアルの締め的な立ち位置からかませ犬扱いされてしまう不幸な部隊でもある。
- ビースト隊
元ユージア同盟軍空軍第13空軍第8戦闘航空団第5飛行隊。隊長はセルゲイ・ブリンナー。同盟軍の中でも「最凶」と噂される。F/A-18Eの5機編成で現れる。
5機で敵を包囲し、包囲後は各機の自由判断で攻撃を行う。
なおストーリーの分岐によってはF-15S/MTDに乗って再登場し、その際は増援として電子戦機を呼びつける事がある。
- コクーン隊
元ユージア同盟軍海軍第2艦隊第14空母航空団。隊長はカミーラ・アルメイダ。Rafale Mの5機編成で現れる。
隊長機を中心としたコクーン(=繭)を彷彿させる独特のフォーメーションが特徴。
- アルビレオ隊
元ユージア同盟軍空軍第26空軍第1戦闘航空団第1飛行隊。エルジア空軍の所属とされる。隊長はエドガー・グリント。3機のSu-47と隊長機PAK-FA1機の計4機編成で現れる。
僚機3機が囮となり、ステルス性に優れた隊長機が背後から確実に仕留めるという戦法を取る。
- スプリング海条約
豊富な資源を有する大陸南部の諸国がオーシアとの間に結ぶ予定であった軍事条約。オーシア軍駐留許可と採掘権をオーシアに譲渡する物だったが、これに対して資源に乏しい北部・西部の軍事諸国家群が反発した。これが原因となり今回のクーデターが勃発する事となる。
クーデター終結後にこの条約は白紙撤回されたものの、『7』の時代には結局大陸南部や東部にオーシア軍が駐留している。そしてこれが『7』における戦争の一因ともなった。
- ユージア大陸紛争
本作のクーデター騒動に付けられた呼称。
- ユージア大陸
今作の舞台となる大陸。大国であるオーシア・ユークトバニアに挟まれる形で位置している。北部・南部の資源問題や東部・西部の軍事的対立など複雑かつ深刻な対立を長年に渡って抱えており、歴史的に紛争が絶えない地域。
今作以外にも『2』『3』『04』『7』『5』のアーケードモードなど他シリーズの舞台となっている。
- ノースポイント
ユージア大陸北東に位置する島国。かつてはユークトバニアを仮想敵国としていた軍事国家で、スプリング海条約に反発した国の一つである。
本作以後も度々登場し、『04』ではISAFの反攻拠点となり、『5』では中立国、『7』では引き続き中立国で、またIUN国際停戦監視軍の基地が置かれている。
- エルジア共和国
ユージア大陸西部に位置する軍事大国。同じくスプリング海条約に反発した国の一つで、またエドガーの出身国とされる。
ノースポイント同様に以後も度々登場し、『04』ではISAFの敵対国家、『7』では再びオーシアの敵対国家として登場する。なお『7』の時点では王政復古により「エルジア王国」となっている。また、とある艦長の出身国でもあり、この戦争で嵐の中砲弾を命中させ活躍したと『7』で語られている。
- オーシア連邦
二大大国の一つ。大陸南部諸国とスプリング海条約を締結しようとした国。ユージア大陸から見て西の北オーシア大陸に位置する。
『5』『7』では主人公部隊が所属する国であり、『ZERO』でも味方の連合軍側として登場する。
- ユークトバニア連邦共和国
オーシアと双璧を成す大国。要塞イントレランスのICBMの照準が向けられていた。ユージア大陸から見て東のベルーサ大陸に位置する。
『5』ではオーシアの敵対国家、『ZERO』ではオブザーバーとしてベルカ戦争に参加している。
同国はベルカ戦争での疲弊からオーシアとの融和政策を取っていた時期にあり、もしICBMが発射されれば条約は白紙化……どころかオーシア・ユークトバニア両大国を敵に回すというとんでもない事態が待ち受けていた。
- 深い傷跡を残した戦争
オルセンが発する言葉の一つ。本作より2年前の1995年に開戦し、ベルカ連邦とオーシア連邦を中心とする連合国との間で行われた、世界を巻き込んだ悲惨な戦争「ベルカ戦争」の事。この戦争では軍民敵味方問わず多くの血が流され、各国に多大な被害を及ぼした。やがてベルカの敗北に終わるものの、この惨禍の遺恨は遥か15年後の未来でも引きずっており、後にオーシアとユークトバニアとの間で巨大戦争が勃発する事となる。
ユージア大陸からすれば対岸の火事の出来事であったが、この戦争により疲弊したオーシアとユークトバニアは互いに融和政策に転じており、この戦争が本作のクーデター勃発の遠因になったとも言えなくもない。
- 新たな火種
同じくオルセンが発する言葉。彼はクーデター鎮圧後に軍備を消耗した大陸各国がこぞって軍拡競争を始め、いずれ新たな原因によりまたユージア大陸が戦火に包まれる事を予想している。悲しい事に彼の予想は見事に的中し、それからおよそ2年後の1999年に小惑星ユリシーズの衝突により発生した各地の被害と難民問題が引き金となり、この「新たな火種」によって2003年に大陸戦争が勃発した。以後もユージア大陸は度々戦争に巻き込まれる事となる。
残念ながら大陸戦争を描いた『04』においてスカーフェイス隊、及びフェニックスの名が聞かれる事は無い。しかし本作の紛争で英雄となったフェニックスにISAFの声が掛からなかったとは考えにくく、秘密裏に活躍した、もしくは名を変えて不死鳥の如く戦場に舞い戻ったのかも知れない。
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