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YF-23

わいえふとぅえんてぃすりー

Northrop Corporation(当時)とMcDonnell Douglas (当時)がアメリカ空軍向けに開発した試作ステルス戦闘機で、それが描かれたイラストにこのタグが付けられる。

愛称はBlack Widow Ⅱ(クロゴケグモ)で、第2次世界大戦時にノースロップ社が開発した夜間戦闘機P-61ブラックウィドウがその名の由来である。

試作各機体の愛称はPAV-1(黒に近い灰色)がスパイダー(Spider)、PAV-2(灰色)がグレイゴースト(Gray Ghost)。前脚ドアの内側に愛称が書かれている。

それぞれの機体に異なるエンジンが搭載されており、PAV-1にはPratt & WhitneyのYF119-PW-100が、PAV-2にはGeneral ElectricのYF120-GE-100が搭載された。

ソビエト連邦(当時)のSu-27等に対抗すべくF-15の後継機として実施された先進戦術戦闘機計画(Advanced Tactical Fighter)、ATF計画においてYF-22と競作されるも、YF-22が選定された事により量産には到らなかった。

計画終了後にNASA(アメリカ航空宇宙局)に移管されるも1996年に保管終了。

主翼は輸送の際に邪魔にならないよう分解可能となっており、PAV-2は両翼が外された状態で野ざらしとなっている。(道路で牽引による陸上輸送がされたため、YF-22やPAK-FAのように輸送機への搭載が可能かは不明)


F-22の爆撃機型であるFB-22の計画に伴いYF-23も同様に改造案を提出しており、F-22をベースにするより安価で済む等の利点を主張していた。

しかし、暫定爆撃プラットフォーム機の開発計画そのものが実質中止になった為、YF-23が復活する可能性は消えてしまった。


B-2爆撃機に似た排気ノズルは推力偏向機能は持たないが、地上からの熱探知を困難にする効果を持つ。

機首から胴体にかけて二枚の扉が繋がったウェポンベイはYF-22に比べて大型で

様々な兵器が搭載でき、機外搭載用の大型兵器もウェポンベイ内に格納できる利点があった。

しかしながら兵器運用能力は試験内容に含まれて居なかった事もあり、試作品の為にベイの位置は仮のものとなっていた。また、当時の要求仕様から対地攻撃能力は考慮されなかった。


その形状ゆえにウェポンベイドアの縁の一部は危険な突起となっており、PAV-1は機体色の関係もあり安全の為に赤いマークが付けられた。

このマークはウェポンベイ閉鎖時には砂時計状の模様となる。

黒い身体の腹部に赤い模様を持った独特の配色はまさにブラックウィドウ(クロゴケグモ)さながらである。


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