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J-20

じぇーにじゅう

J-20は中国航空工業集団公司が中国人民解放軍空軍のために試作中の、第5世代双発型ステルス機の名称。NATOコードネームはファイヤーファング(Fire Fang)。
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J-20は中国航空工業集団公司が中国人民解放軍空軍のために試作中の、第5世代型双発ステルス機の名称。

中国語では殲-20(歼-20、Jiān-20)または殲撃20型と呼び、欧米メディアではChengdu J-20とも表記される。Chengdu(成都)はテスト飛行場を所有する成都飛機工業公司または所在地の四川省成都が由来。J-20という名称はメディア報道によるもので正式名称は不明とされてたが
2016年10月28日、中国人民解放軍空軍の公式メディア「空軍発布(空军发布)」が中国の新浪微博で初めて「殱-20飛行機」(歼-20飞机)という名称を遣い、「殱-20(J-20)」という表記は正式名称として定着した。

正式な愛称ではないが、J-20を含むJ-XXとして開発された機体のいくつかは、中国の軍事マニアからは「丝带(リボン)」と呼ばれている。これは第5世代機の中国での呼び方である四代机の「四代」と「丝带」の発音が同じことと、これらの機体の胴体が薄く平らな印象を与えることに由来している。また、欧米ではブラック・イーグル(Black Eagle)という非公式な愛称も使用されている。

ちなみに中国の萌えオタによる愛称は、なぜか秋山澪けいおん!である。

J-20とは

J-20は1990年代にコードネームJ-XXとして開発されたステルス機の1つで、第5世代ジェット戦闘機とされる。

2010年末までに「2001号」「2002号」の2機が製作され、成都飛機工業公司のテスト飛行場内で地上走行テストが行われた。この頃、軍事関連webサイト(非公式)にJ-20のものと思われる画像が掲載され、世界中から注目を集めることになった。

2009年、中国空軍首脳は『中国初のステルス戦闘機がまもなくテスト飛行の段階に入る』、『配備は今から8~10年後から始まる』との予測を発表。

2016年11月1日、広東省珠海で開催された中国国際航空宇宙博覧会で初公開。2機によるデモンストレーション飛行も公開された。中国国営中央テレビは2017年3月9日、空軍に実戦配備(おそらく訓練部隊への配備)されたと伝えた。2018年9月には『今年末から生産開始』との観測が報道された。

何だかんだ言って、生産・配備が中々進んでいかない辺りに、中国の直面している困難が透けて見える気がするが・・・またエンジンだろうか?

設計

公開されたJ-20試作機はPAK-FA(当時。現在はSu-57)やF-22「ラプター」と同程度の大きさで、欧米メディアはエンジンにロシア製サトゥールン117Sを2基搭載している可能性を伝えている。
(生産型ではWS-15となる模様)

機首の断面はF-22に似た、菱形に近い形状で、エアインテイク位置および形状もF-22に似ているが、翼はカナードとクリップドデルタを組み合わせたものとなっている。これはミコヤンの試作したMiG-1.44の配置に近い。

このような配置は『クロースカップルドデルタ(Close Coupled Delta:近づけて組にしたデルタ翼の意)』と呼ばれており、MiG-1.44に限らずタイフーンラファールなどにも採用される。この翼形はデルタ翼の特性を生かし、空力でエンジン出力を補う事に重点を置いた方式で、エンジン技術で後れを取る欧州機にはよく見られる。中国機としては(単発機であるが)J-10もこのスタイルを採用している。

カナード

機首に設置する小型の水平翼(タイフーン等、必ずしも「水平」とは限らないが)で、前翼、先尾翼とも。運動性が増す反面、ステルス性能を下げると言われることもある。

しかし最近の研究では「カナードのRCS(レーダー反射断面積)全体における寄与は小さい」とするものもあり、一概にRCS増大の要因になるとは限らないだろう。
(もちろん無いほうが良い)

J-20は(カナードも含めて)Xバンド・レーダーに対するステルス性を特に重視して設計されているという。高速巡航時はカナードを固定してステルス性を重視した状態となり、探知された場合にはカナードを開放して機動性を重視する事で、それぞれ能力を発揮するものとされる。カナード固定状態でのステルス性(RCS値の小ささ)については『F-35Su-57以上』ともいわれる。

空母航空隊にも採用?

香港の報道機関によると、2019年現在、軍部では空母艦載機としてJ-20の派生型が支持されているという。元々長い胴体を短縮する困難・J-20以外の可能性については以前指摘したので、新たには言及しないが、加えてコクピットを並列複座としたAEW型が計画されているという情報がある。

しかし、元々戦闘機のJ-20をAEWとするには無理があるだろう。
というのも、戦闘機のレーダーは基本的に前方のみに強力な探知力を発揮するものだからである。また、J-20の航続距離は2000km程と見積もられているため、巡航速度が1000km/h程とすれば1度に2時間程度しか滞空できない事になる。別途に給油機を用意すれば解決できるが、それでは必要な航空機が芋蔓式に増えてしまい、戦闘力を発揮するどころではなくなるだろう。

この1機だけで24時間空中警戒するとすれば、1日に12機飛行しなければならないが、これではJ-20AEWだけで空母搭載機数の25%近くを占めてしまう計算になる。いくら何でもこれだけの機数を空中警戒用に占めるのは非現実的なので、AEW以外の、例えばEA-6BEA-18Gのような電子戦機となる可能性はあるだろう。侵攻する編隊に随伴し、電子妨害やデコイ無人機で支援するのである。これなら電子戦オペレータ1名でも対応できるだろう。

しかし成都飛機工業公司ではしばらく艦上機型の開発に重きを置くと思われるため、複座J-20が姿を現すのは大分と先の事になると考えられている。また、艦上AEWとしてKJ-600が初飛行したため、必要性にも変化が起きる可能性がある。

pixivでは

pixivでは、このタグを付けているイラストにJ-20を航空機擬人化したものが多い。
ステルス機という特質からか、黒い髪のメカ娘として描かれる場合が多い。

表記揺れ

殲撃20型
殲20
J20
歼-20

関連タグ

中国中國中華人民共和国
中国人民解放軍

戦闘機
ステルス機

J-10
F-22
PAK-FA(現在はSu-57

空母いぶき-本機が中国海軍空母「広東」の艦載機として登場。「いぶき」のF-35JBと戦後初の空母艦載機同士の戦いを繰り広げる。

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