概要
総合打撃戦闘機(JSF:Joint Strike Fighter)計画に基づいて開発されたステルス試作実験機(概念実証機)。
胴体内のウェポンベイにミサイルを搭載し、水平尾翼を省略するなど特徴的な形状をしている。(ピュアデルタ翼の一種)ただ、量産型では水平尾翼を追加したりといった大幅な改修をする予定だったという。
X-32Bの垂直離陸時にはリフトファン等を用いず、AV-8B同様にエンジンの推力の一部を下方へ向ける方式を採用していた。
ロッキード社製のX-35との比較試験の結果、エンジンや垂直離着陸でのデメリットを理由に不採用となった。
しかし、軽量戦闘機計画でYF-16に敗れたYF-17がF/A-18として採用されたように、今後新たな戦闘機や攻撃機の比較試験などで再びX-32が投入されたり、X-32の改良型の開発がなされる可能性はある。
ちなみに
性能面とは関連性の無い事ではあるが、X-32はそのスタイリングが「格好悪い」と軍のパイロット達には不評だった。
X-32Bではインテークの一部が稼動して機体姿勢制御用のノズルが露出するが、そのときにあごが外れたような外見になるとこちらも非常に格好悪い。
F/A-32C Erne
エースコンバット3に登場した、X-32がモデルになっていると思われるゼネラルリソース製のマルチロール戦闘機。
X-32と比較して、全体的にスマートな形状となっている他、エンジンが双発になっている。