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F-16

えふじゅうろく

アメリカのジェネラル・ダイナミクス社が開発した第4世代ジェット戦闘機。愛称はファイティング・ファルコン。ロシアのMiG-29戦闘機に相当する低価格・軽戦闘機。
目次 [非表示]

西側諸国を代表するジェット戦闘機のひとつである。

当初は余分な能力を省いた安価な昼間格闘戦闘機として設計されていたが、改良を重ねるにつれて費用対効果の高いマルチロール機へと進化していき、後継機であるF-35が登場した現在でも尚その安価さを売りに販売が続けられている古強者。

開発当初は軽戦闘機であったが、改良を重ねていくとモリモリ重量は増していき、現行モデルは事実上中量級となっている。


なお、開発メーカーのジェネラル・ダイナミクスは1992年に軍用機部門をロッキードに売却しており、現在はその後継であるロッキードマーティンが製造販売を行っている。


F-16について~開発~

ジョン・ボイドとF-Xプロジェクト

1972年、7年に及ぶF-X計画の結実としてF-15が初飛行したとき、計画関係者の一人、ジョン・ボイド大佐はこの飛行機に大きな不満を抱いていた。


空中戦理論の第一人者として、ベトナムの地からこの計画の為に呼び戻された彼は

F-4の重量過多、運動性欠如を数値的データに基づき客観的に批判し、米軍の戦闘機がソ連製のミグに対して空中戦で劣後する事を明らかにした人物である。

戦闘機の仕事はまず空中戦であり、それ以外のあらゆる余分な機能は搭載してはならない、というのがジョン・ボイドの持論である。

その為F-Xについても彼は「昼間のドッグファイトに特化した軽量安価な戦闘機を作るべし」といった主張を行っていた。

どうもレーダーすら不要だと考えていた節がある。


空軍上層部は何かと戦闘機を多機能にしたがり、またレーダー性能は今後の時代になくてはならないものである、と考えられていた為、彼の要求はなかなか受け入れられなかった。

しかし戦術空軍上層部との激論の末、強力なレーダーと視程外交戦能力を有する新型戦闘機には、優れた敏捷性を実現する為の高い推力重量比と低い翼面過重が与えられる事になった。

が、「世界で最も大きな標的」と揶揄されたほど大きく、また些か高価であるF-15は、F-86のような軽量安価な戦闘機を望んでいたボイドにとって満足いくものにはならなかった。


LWFからACFへ

そこでボイドらファイター・マフィアの面々はこれにもめげず、「こんな高い飛行機、数揃えれる訳ねーお!。軽量戦闘機で補完するんだお!!」との主張を展開。

いわゆる「ハイ・ローミックス」である。

後にファイター・マフィアの一人であるピア・スプレイは「ハイ・ローミックス等でっちあげだ」とぶっちゃけてしまう訳だが、当時としてはなかなか説得力があったらしい。


この動きは当然、上層部のF-15推進派にはウザがられたが、

・時には上層部の使い走りで説教に現れた大佐を教化して味方に引き入れ、

・または背広組のアナリストをも仲間に引き込み、

彼等「戦闘機マフィア」は、ペンタゴンの地下で着実に勢力を増していった。


こうした動向はロッキード先進技術開発室「スカンクワークス」の初代ボス、ケリー・ジョンソンの嗅ぎ付ける所ともなり、彼はこれをCL-1200「ランサー」(F-104を基にした新型戦闘機)を売りつける好機とみて根回しに動いた。これらの結果、『米空軍での採用を前提とはしない研究計画』との扱いではあったが、72年にLWF(軽量戦闘機)の提案要求(RFP)が提示される。


マクナマラ国防長官の時代に廃れながらもA-X計画で復活をみた、2案を選んでの競争試作を行う「フライ・ビフォア・バイ方式」は本計画でも取り入れられ、現在までアメリカ軍における新型機選定手法のスタンダードとなっている。そして当のケリー親父であるが、RFPが気に喰わんといって勝手な設計をしてのけた挙句早々に脱落。


残る4案の中から、

・ハリー・ヒレカー率いるGDチームの提示する「モデル700」

・リー・ビーンのノースロップ案「P530」

が一騎打ちを行うべく選定され、前者はYF-16、後者にはYF-17として発注が行われた。


『戦闘機の調達を安いものに切り替えたからといって、戦闘機の定数を増やしてもらえるわけではない』ということで、戦術空軍の将軍たちはなおF-15に固執し、軽量戦闘機の意義に懐疑的であったが、『同じ揃えるのなら、安いほうがいいじゃない』という議会の圧力もあり、LWF計画は米空軍での採用を前提とし、限定的な対地攻撃能力を持つACF(空戦戦闘機)計画として軌道修正された。


またベルギーデンマークオランダノルウェーの4ヶ国共同でのF-104更新計画において、ミラージュF1サーブ37「ビゲン」とともにACF計画の候補機とされたが、これについて官民一体の強力な売込みが各国と各メーカーによって展開され、場外乱闘に発展することとなる。


「F-16」

YF-16とYF-17、この両機種は1974年のうちに初飛行に成功する。

比較飛行審査での評価を列記すれば、

・YF-17が低速域での運動性と離着陸性能に優れる

・YF-16は遷音速域での性能と加速性、そして視界に優れる


両者の間の最も大きな違いは、YF-16が大型のプラット・アンド・ホイットニーF100エンジン単発であったのに対し、YF-17が小型のゼネラル・エレクトリックYJ101エンジン双発であった事であろう。


そしてこれが結果的に採用の決め手となったとも言える。まず単発機は多発機に比較して燃費効率に優れることから航続性能でYF-16に分があり、これは機体規模の限られるACFにおいて有利に働いた。またエンジンは高価な部品であり、単発機は多発機に比べてコストで有利に働くという常識はこの計画にも適用された。


そしてYF-17のYJ101エンジンが新規開発のものであり、開発コストの投資を要したのに対し、F-15用として完成されていたF100をパワープラントとするYF-16にはそうした投資は必要とされず、付け加えればF-15のコストダウンにすら寄与出来た。


かくして1975年、ACFの勝者はF-16と発表された。


その後、アメリカ海軍のNACF(海軍航空戦闘機)計画でF-16とYF-17が再び激突。一度は敗者となったYF-17が艦載機としての適合性が海軍に評価され、F/A-18として改良され正式に配備される事となった。

F-16は艦載機としては敗れたが、後に思いもよらぬ形で海軍にも採用される事になる(後述)。


特徴

胴体は主翼と一体で滑らかに成形するブレンデッドウィングボディを採用し、F-16の特徴的なシルエットを形作っている。

ブレンデッドウィングボディは、胴体全体で揚力を発生させる事で実質主翼面積を広げたのと同等の効果が得られるため、特に離着陸や急旋回といった大迎角での飛行で恩恵を受けられる。主翼前縁付け根部分にあるLERX(大迎角時に渦を発生させて主翼の気流の乱れ=失速を防ぐフィン)も、このおかげで抵抗を増やさずに設置できた。また、胴体内容積を大きく取れるので、内部構造の簡素化や燃料搭載量の増加にもつながった。

21世紀に入ってからは背部にコンフォーマル燃料タンクを追加装備したモデルも登場。これは増槽と違い空気抵抗がより小さい上に胴体に直接取り付けるため機体性能に大きな影響を与える事なく燃料搭載量を増加させている(早い話が、大きな荷物を両手で持つより背負った方が動きやすいのと同じ原理)。


機体にはわざと安定性を犠牲にする(=バランスを崩す)事で運動性向上を図るCCV設計が取り入れられた。

これを補うために操縦装置にはコンピューター補正が必須になるが、機械式ではなくデジタル信号によって機体を制御するフライ・バイ・ワイヤの採用でそれを容易にした。

これに軽量なボディと大推力エンジンという組み合わせで、高い推力重量比と運動性を獲得した。特に低空・低速での運動性はF-15を上回っているため、対地攻撃にも使いやすい。


制御がデジタル化された事で、操縦桿を右手側側面に配置するサイドスティック式操縦桿を採用したのも大きな特徴である。

従来の操縦桿より小型な上に、僅かな力をかけるだけで信号を送って操縦できるのでほんの少ししか動かない。(試作機の段階では操縦桿はなんと動かなかったのだが、それゆえパイロットが余計に力を入れてしまうため、軽く微妙に動く程度に変更された)ただし位置的に右手でしか握れないので、当初は右腕を負傷した際の操作が不安視されていた事もあった。

今では旅客機でもお馴染みになっているフライ・バイ・ワイヤとサイドスティック式操縦桿を実機に採用したのは、このF-16が最初であった。


コックピットはサイドスティック式操縦桿に加えて、射出座席を30度リクライニングさせる形で設置する事で、Gによる荷重を分散させ、パイロットの耐G能力向上を図っている。

視界そのものも、「でかい鉛筆にまたがったよう」と言われるほど広い。ただ、あまりに視界が広すぎて慣れない内は機体と水平線の位置関係を誤認したり、機体から振り落とされるような錯覚に陥ったりする事もあるんだとか。


生産各型

アメリカ空軍向け

F-16A/B ブロック1/5/10/15

F-16A“Hvit Lyn”/331 skv、RNAF

通常の空戦仕様。アップデートが繰り返され、ブロックの番号で分類されている。

A/Bとあるのは単座/複座と言う意味。のちのC/Dも同様。


ブロック1/5/10

初期型。

ブロック1は機種が黒かったが、目立ってしまうとの指摘があったためにグレーに差し替えられたのがブロック5。ブロック10は5とほぼ同じ。


ブロック15

本格的な改修が始まったバージョンで、これ以降多段階能力向上(略:MSIP)という規則でブロックが分けられている。アビオニクス(電子機器)の性能が向上し、水平尾翼も大型化。のちにエンジンの換装やECMポッドの搭載、一部対艦・対地ミサイルの運用能力などが付加され、全体的なアップグレードが図られている。


F-16A/B ADF

F-106に引き続く州軍向けのADF(AirDefenseFighter):防空戦闘機で、F-20を破ってA/B型を基にしたADFが採用された。州空軍で運用する自主防空用の機で、レーダーFCSを換装してAIM-7「スパロー」運用能力を備えた。ただしA/B型にあった精密誘導兵器の運用能力は付与されていない。

州空軍で退役した機体の一部が、アリゾナ州デヴィス・モンサン空軍基地からイタリアヨルダンタイに渡った。

(※イタリア空軍のものは、2012年に運用終了。)


F-16C/D

ブロック25

MSIP第二段階。レーダーの強化、対地ミサイル、対空中距離ミサイルの運用能力が向上し、電子機器も対地能力強化が図られている。


これ以降、「ブロックxy」という表記においてxが改修の段階を、yがエンジンのメーカーを示すようになった。


ブロック30/32

30型はエンジンをゼネラル・エレクトリックF110に強化し、エアインテークの大型化も加えられている。一方32型はそのまま。共通して対レーダーミサイル(相手のレーダーの電磁波を誘導に利用するミサイル)の運用が可能となっている。


F-16CG/DG(ブロック40/42)

別名ナイトファルコン。CG/DGという変則的なサブフィクスは後述のCJ/DJ同様に議会対策の名残で、当初はG/H型として計画されていた。

正直に新規のサブタイプにしてしまうと予算承認を渋られるからと、あくまでもC/D型ということにしたのである。

夜間戦闘用にF-16とF-15のために開発された専用ポッド「LANTIRN(ランターン)」で暗い夜空も安心。もちろん実際にはランタンのように照らし出すわけではなく、航法システム(操縦補助機能)と赤外線センサなどの複合システムが詰め込まれている。他にもGPSが装備され、ハープーン対艦ミサイルなどが使えるようになった。


F-16CJ/DJ(ブロック50/52)

こちらも当初はJ/K型として計画されたが、議会対策の末CJ/DJ型になった。

議会相手にC/D型だと言い張ったところで実際問題として補用部品に互換性が無いので、現場での管理のために変則的なサブフィクスがついたのである。

電子機器の強化(=機材が増える)、大型化によって増加した重量を補うためにエンジンを強化したモデル。今回は0型、2型どちらも更新が図られ、エアインテークも大型に統一されている。

ただしLANTIRNは基本的に使えない。

後に対レーダーミサイル運用能力も追加され、ワイルド・ウィーゼルにも採用された。

F-16CJ Fighting Falcon


F-16CM/DM(F-16C/D CCIP)

CCIPとは共通仕様実行計画の略。

G(夜戦)/J(防空網制圧)で分化していた規格を統合して、よりパイロットに扱いやすく、メンテナンスをしやすくしたタイプ。


輸出向け・その他など

F-16N/TF-16N(アメリカ海軍向け)

海軍向けに貸与されている空戦訓練用の機体で、ブロック30/32がベースとなっている。

NFWSにて1995年まで運用された。

なお海軍はその後、パキスタン向けに製造されながらも、同国の核実験に対する制裁措置として引き渡されなかったBlock 15 OCU 14機をNAWDCで運用している


F-16A/B OCU

OCUとは運用能力向上の略。F-16A/Bブロック15を改修し、C/Dに準ずる仕様となっている。


F-16AM/BM(F-16A/B MLU)

MLUとは寿命中期近代化の略。NATO諸国に輸出したA/Bブロック15をブロック50/52相当に改修したもの。NATO諸国以外でも改修された機体あり。

ヨーロッパで大量に使われた事もあり、軍縮やF-35の配備で余剰となった中古機が中小国からの人気を集めている。近年ウクライナへ供与しようという動きがあるのもこれ。

なお、ブロック20と呼ばれる事もあるが、これは元々台湾向けに最初からMLU規格で新造された機体に当てられたものである。


F-16B「ワイルド・ウィーゼル」

ゼネラルダイナミクスが独自に企画したSEAD(敵防空網制圧)任務機。後席はもちろん爆撃手(フライトオフィサ)が搭乗する。主翼両端の兵装ステーションに電子戦ポッドを搭載している。


F-16C/D ברק「バラク」

イスラエルのBlock30/40の独自改修機。複座型のF-16D"バラク"はSEAD(敵防空網制圧)任務用に追加した電子機器を納めるためのドーサルスパイン(背部収容部)が新設されている。

また、機体構造の補修を受けたほか、新型HUDやデジタルデブリーフィングシステムが装備された改良型のF-16C/D ברק (バラク) 2020も登場している。


F-16ES

イスラエル向けの戦略作戦能力強化機。コンフォーマル燃料タンクや内装式FLIRを始めて採用したが、機体が採用されることはなかった。


F-16I סופה「スーファ」

F-16i sufa

「バラク」に引き続く、イスラエル空軍向けF-16の最新型。

スーファ(※סופה)は、ヘブライ語という意味。

前述のドーサルスパインに加え、コンフォーマル燃料タンクを備えて燃料搭載を拡大して、さらに装備を充実させた。E/F型などと同じく、これで特徴的だった胴体断面は角ばったものになり、一見ではまるでF-5に先祖返りしたように見えるのがおもしろい。


F-16E/F「デザートファルコン」

UAEの資金提供で造られたモデル。米国内のCCIPモデルをも上回る能力を持っているが、その分高価なものになってしまい、運用している国はUAEのみ。センサー、レーダー、エンジンなど総合的な強化が図られている。


F-16Block 50/52アドバンスド(ブロック50+/52+)

ブロック50/52の輸出型。レーダーを変更し、機体構造も変更してコンフォーマル燃料タンクの搭載を可能としている。複座型にはドーサルスパインを新設して電子機器の追加搭載を可能としている。


F-16IN「スーパーヴァイパー」

インドのMiG-21後継機の選定計画であるMMRCAの候補機。F-16E/Fがベースとなっている。ブロック70とも。

グラスコックピット化、空中給油方式、エンジン、IRSTの変更などが行われる。

MiG-21後継機選定計画(MMRCA)の候補機であったが技術移転障壁により候補から脱落。


F-16XL

胴体を延長し、主翼をクランクト・アロー・デルタ翼(ダブルデルタの一種)に変更し、兵装搭載量を大幅に増やした戦闘爆撃機型。F-111の後継機として開発されているも計画は中止、その後にETF(Enhanced Tactical Fighter:強化型戦術戦闘機)計画に参加したが、F-15Eに敗れて採用されず、NASAで研究に使用された。


F-16/79

輸出向けに、F-104F-4で使用された旧式のターボジェットエンジンJ-79を搭載した、簡易型ダウングレード機。FSDの2号機を改造しテストが行われ、一時シンガポールが採用に動いたが、C型以降のアビオニクス強化機の登場によりA/B型が型落ちとなったことにより、簡易型としての存在意義を失い量産はなされなかった。


F-16AT ファルコン21

F-16XLをベースとしてF-22の技術を取り入れたATF計画の代替機。台形のクリップトデルタ翼に変更し、胴体を延長した機体。


GF-16

ブロック10をベースにアメリカ空軍の地上訓練用に改造(というか耐用期間を過ぎて飛べなくなった機の流用)したもので、G:Permanently Grounded(永久に飛行しない)の接頭記号のとおりに飛行機能を除去したもの。


A-16

F-16A/Bブロック10をベースにGPU-5/Aガンポッド等を搭載した攻撃機型。低空・低速に向かない機体特性のせいで、低空を滞空して地上部隊に直協するA-10の代用とはならず、しかもCAS専用にしては高価(当時)であり、そんなF-16で行えるようなCAS任務であればF-16C/Dブロック40でも十分な性能を持っていることから計画は中止。


RF-16

統合先進航空偵察システムの空軍側運用機。視線追従ヘルメット及びFLIR(赤外線前方監視装置)の追加、及び他の偵察機とのネットワークの追加が計画されたが、実際に偵察専用機が配備されることはなかったが、偵察ポッドの搭載による偵察が行なわれており、一部の運用国では偵察ポッドの搭載可能な機はこの名称で呼ばれたが、改修により全期が搭載可能となるとこの名称は使われなくなった。


F-16V(ブロック70/72)

近年(2012年)に発表されたF-16の最新型。

レーダー及びアビオニクスの換装等による最新型のE/F型に匹敵するとされる性能向上だったり、第5世代戦闘機(F-22,F-35)らとの相互運用能力といった強化がされている。

VはF-16の非公式名称の「バイパー」からきている。A/B型からの改修も可能で、台湾は保有するF-16A/B全機の改修を行っている。


F-21

F-21はインド向けに『F-16V(ブロック70/72)』を改修した新型戦闘機。

外見は単座のF-16にドーサルスパインとコンフォーマル燃料タンクを付けたもので、空中給油方式をCFT内蔵型のプローブアンドドローグ方式に変更している。


QF-16

実射訓練の標的役として使われていたQF-4の後継機として、ボーイングが改修を行った無人標的機型。2016年9月29日にIOC(初期作戦能力)を獲得。

別計画ではあるものの、戦闘機のままの完全自律の無人機化が計画中で、実験レベルではあるものの成功している。将来的にはF-35等の有人機を指揮機として無人機部隊によるサポートを行なえるようになる予定。


実験機ほか

YF-16 CCV

インテーク下部にカナードをつけたCCV実験機。YF-16から塗装そのままに改造されたため、非常に派手。


F-16 AFTI

CCVをより実践的に運用するための研究機。背部に電子機器を納めるドーサルスパインが、インテーク下部にはカナードが追加されている


F-16 VISTA

他の航空機の飛行特性を模倣できる可変安定性飛行試験機。


F-16 MATV

VISTAに3次元推力偏向ノズルを搭載した実験機。その後VISTAに戻され、現在はX-62と呼ばれている。


F-16 STOL

2次元排気ノズル搭載の短距離離着陸開発実験機。計画のみ。


F-16 LOAN

F-35向けのステルス性を持つエンジンノズルを搭載した低被発見性非対称排気口実験機。


F-16 DSI

F-35用の新型ダイバータレス超音速インレットエアインテーク開発機。


F-16 SFW

前進翼研究機として提案されたものの、グラマン案に敗れて実機が製造されることは無かった。


F-16D GCAS

スウェーデンと共同開発の自動地表衝突回避システム試験機。


F-16AgileFalcon

主翼の大型化計画。重量増加による低下した機動性を主翼面積の拡大により改善するための計画。


F-16X

F-16の発展型案の一つで、F-22の主翼を取り付けたもの。


運用国

アメリカ

オランダ

ベルギー

ノルウェー

デンマーク

ポルトガル

イスラエル

トルコ

パキスタン

ヨルダン

エジプト

ギリシャ

・中華民国(台湾)

韓国

ポーランド

ルーマニア

イタリア(※2012年退役)

タイ

チリ

ベネズエラ

バーレーン

オマーン

インドネシア

モロッコ

イラク

・アラブ首長国連邦

シンガポール


余談

2015年2月オクラホマ州空軍第138戦闘航空団第125戦闘飛行隊のF-16が訓練中に接触事故により右主翼の半分を失うも100マイル先の基地に帰還する事に成功した。

衝突したもう一機のF-16は右水平尾翼を失い墜落、パイロットは脱出に成功している。


関連タグ

戦闘機/アメリカ空軍/イスラエル

F/A-18:海軍で採用された元ライバル。海外輸出でも良き競争相手である。

F-2:日本で魔改造された、もはやF-16のような「ナニモノカ」。

F-CK-1:台湾で開発された、F-16などに影響を受けた国産戦闘機。

F-21:F-16V(ブロック70/72)から派生した機体。

MiG-29:ロシアの低価格・中型戦闘機。


エースコンバットシリーズ:ゲーム序盤から使用できる機体の定番としてF-16が登場し続けており、『6』からは初期機体になっている。

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