ハイローミックス
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はいろーみっくす
高性能で高価な兵器と、そこそこの性能で安い兵器を組み合わせて数と質の両立を狙う考え方。
ハイ・ロー・ミックスは、高価なため数が揃えられない兵器を補うため、安価で数を揃えやすい兵器を開発するという発想。量と質を両立させコストパフォーマンスの最大化を図る。第4世代ジェット戦闘機のF-15とF-16の関係性で有名。
しかしながら実際には複数機種の運用は教育や部品補充の複雑化など兵站管理上の問題を招くため、設計思想の近い二機種を混用するのは実際のところ悪手となることが多い。
ミリタリー界隈でハイローミックスと扱われる事例は、「本命に対しての保険が思いの外優秀だった(T-64とT-62)」、「外国機に依存せず国産機も作りたい(J-11とJ-10)」、「そもそも対応する任務が違う(F-22とF-35)」など、コスト以外の理由で混用されている事例が大半であり、最初からハイローミックスを目指して開発されることは稀である。
そもそもこの言葉はF-16の開発予算獲得の方便としてでっちあげられたものである。既にF-15の開発がスタートしていた状態で、新たな戦闘機開発計画を議会に納得させるためのおためごかしとして提唱されたのがこの「ハイローミックス」ということ。
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