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第4世代ジェット戦闘機

だいよんせだいじぇっとせんとうき

1970年代以降に設計された(非ステルスの)戦闘機を指す。21世紀に入ってから世界で飛んでいる戦闘機の大半はこの第4世代ジェット戦闘機で、ステルス性能を持つ第5世代が登場した現在も改良版の生産が続けられている。

概要編集

ベトナム戦争などの教訓から、未だに近接格闘戦が起こりうる事が分かった。また、ミサイルの回避には、急激な機動を行う必要がある事も判明し、戦闘機は再び機動性が重視されるようになった。

亜音速域で扱いやすいアフターバーナー付きターボファンエンジンが実用化されたため、低速でのドッグファイトに対応できる飛行性能を実現できた一方、速度に対する要求は抑制されるようになり、最高速度が第三世代に劣る機体も多い。というのも、マッハ3以上の速度になると機体表面で発生する熱が高くなりすぎ、耐えられるようにするのはとても現実的ではないためである(熱の壁)。

風防は、ドッグファイトに持ち込まれた場合結局一番役に立つのはパイロットの目であると考えられ、高速飛行には向かないが視界がよい涙滴型キャノピーが使用されるようになった。

こうした第二世代以前のコンセプトが復権する一方で、操縦席のグラスコックピット化やフライ・バイ・ワイヤの導入、更に性能の高いレーダーなど、ハイテク化も進められている。

技術的要求が跳ね上がったことで戦闘機の開発費は年々高騰し、国際共同開発やマルチロール化などの方法が取られるようになった。


飛行性能という点では成熟の域に達した世代と言え、次世代の第5世代ジェット戦闘機は飛行性能を維持しつつステルス性を高めるコンセプトになっている。

また、デジタル化が進められた事で発展性が高いのも特徴であり、30年以上にわたりアップグレードが続けられ第5世代ジェット戦闘機の技術もフィードバックした結果、初期の機体からの進化が著しいものも多い。→第4.5世代ジェット戦闘機


主な第四世代機編集


※性能自体は第4世代機と何ら遜色はないものの、空力面の設計思想は第3世代機に近く、それを余りあるエンジンパワーで補って第4世代機並の性能を発揮しているため、厳密には第3.5世代機に分類される事もある。

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