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第6世代ジェット戦闘機

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第6世代ジェット戦闘機とは、現在各国で計画されている次世代の戦闘機である(メイン画像はイメージ)。
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概要編集

第6世代ジェット戦闘機とは、2021年現在最先端の第5世代ジェット戦闘機の後継として計画されている次世代の戦闘機である。

具体的な定義については、米空軍によるといまだ未定とのこと。

しかし、一般的には以下の特徴が第6世代ジェット戦闘機の定義になると考えられている。

  • 第5世代ジェット戦闘機を上回るステルス
  • より高度かつ正確な電子戦能力(アクティブ・フェーズド・アレイ・レーダーによる索敵やAIによる補助など)

第5世代ジェット戦闘機であるSu-57双発ステルス戦闘機には、次世代の第6世代ジェット戦闘機の重要な構成要素とみなされている『戦闘機の多数のセンサーからデータを収集、重要な情報を人間に提供することができるAI技術』が"Virtual Co-Pilot"という名称で実装されている(記事作成に関しては『Russia Claims Upgraded Su-57 (Finally) Made Debut Flight』参照しました)。

  • レーザー兵器の標準装備

開発段階編集

第6世代ジェット戦闘機はいくつかの国が開発を行っている。


日本→GCAP(日本・イギリス・イタリア)編集

 2010年に日本の防衛省は第6世代国産ジェット戦闘機のコンセプトモデル「i3 FIGHTER」を発表した。これに対し、海外(主にアメリカ)の企業は、自社製の戦闘機(あるいはその発展改造機)を売り込むことでこの計画に参加しようとし、イギリスのBAEシステムズは後述のテンペスト計画への参加を打診したが、2018年に国内主導で三菱 F-2戦闘機の後継機として将来戦闘機(次世代戦闘機とも)を開発することを発表した。これは先進技術実証機でもあるX-2の開発が成功に終わったことと、国内の戦闘機開発技術の継承が主な理由であるとされている。2020年には具体的に計画が始動し始め、三菱重工業IHIなど、X-2の開発のみならず、日本の防衛産業に大きくかかわってきた企業と防衛省が手を組んで開発を本格的に始動させた。2020年代後半には試験機を飛行させ、F-2の退役が始まる2030年ごろをめどに完成、配備していく予定である。

 その後、兵装や電子装備面でF-15JやF-35など米国製の自衛隊機との統合を図るため、ロッキード・マーティン社と提携を結び、テンペスト計画を進行させているBAEシステムズともエンジンなどの面で技術協力を行うとされている。

2022年にはテンペスト計画と統合され、イギリス、イタリアとの共同開発であるGCAP計画が始動した。


アメリカ合衆国編集

 現状アメリカ空軍はF-35の配備を急いでいる状態であり、すぐに第6世代ジェット戦闘機の開発に移行できる状態ではないが、アメリカ海軍は、F/A-18E/F スーパーホーネットの後継機としてF/A-XXと呼ばれる計画を進行中である。この計画の中で、第6世代ジェット戦闘機を開発すると報じられているが、詳細は不明である。

また、第6世代ジェット戦闘機の定義自体がいまだ曖昧なため、各航空機開発企業は企業ごとに独自の定義を定め、その定義に基づいて開発を行っている。

第6世代ジェット戦闘機の定義として、ボーイング社は、「超音速巡航を備え、F-35ライトニングIIよりもさらに高速での飛行を予定」と2011年に発表し、自社内での開発を行っているとされている。

ロッキード・マーティン社のスカンクワークス部門(軍用機開発のエキスパート部門)は、2012年に2030年以降の次世代の戦闘機の概念設計に関する技術的なヒントを与えた。この中で、ロッキード・マーティンは次世代戦闘機の定義としてより高速、長航続距離、ステルス性と自己回復構造を主張している。


中国編集

 こちらも自国製の第5世代ジェット戦闘機であるJ-20J-31などの配備を優先し、第6世代ジェット戦闘機の開発は遅れるのでは…と思われていたが、

2006年に中華人民共和国は第6世代ジェット無人戦闘機のコンセプトモデル「暗剣」を発表し、2011年に実証機を飛行させているとみられる写真が流出し、2018年6月にプロトタイプもしくはフルスケールとみられる写真が公開されて世界初の第6世代ジェット戦闘機になる可能性があると報じられた。


ロシア編集

 2013年8月26日に、ロシアは第6世代ジェット戦闘機の開発を提案する見通しである事を明らかにした。この中で、第6世代ジェット戦闘機は無人機になる可能性が最も高いと述べた。しかし、同時にSu-57などのような第5世代ジェット戦闘機の開発は省略しないと発言しており、これが本当ならば他国より第6世代ジェット戦闘機の開発は遅れることとなるだろう。

ただしロシアは、クリミア危機やウクライナ侵攻による制裁や損失などにより、Su-57の量産すらままならない状態であり、更にその技術を流用したとされる、ステルス無人機S-70オホートニクが撃墜されており、他国より開発が遅れるのはほぼ確実視されている。


ユーロ諸国(フランス・ドイツ・スペイン)編集

 フランスは、独自の第5世代ジェット戦闘機を開発しようとする試みを放棄し、直接第6世代戦闘機の開発に資源を移した。そして、ドイツ、スペインと共同で、フランスのラファール、ドイツのユーロファイター、スペインのF/A-18を置き換える目的で開発が進められている。


イギリス→GCAP(日本・イギリス・イタリア)編集

 イギリスのBAEシステムズは、イタリアと共同で、次世代の戦闘機開発計画「テンペスト」を進めている。この計画で開発が進められている戦闘機は、そのコンセプトとして無人機との連携、コンフォーマルタンク・コンフォーマルウェポンベイの装着、高エネルギー兵器、電力供給の大きい小型エンジンの搭載を挙げている。また、上記の通り2018年ごろに日本のF-2の後継機としてテンペスト計画への参加を打診したが、日本は独自に開発を行う方針に決定したため、この話は流れた。しかし、エンジンなどの技術に関して協力を行う可能性があるとされている。日本としてはジェット戦闘機の開発経験がアメリカ同様に豊富であるイギリスの技術やノウハウを学ぶことができ、イギリスとしては日本が持つ世界最先端の金属加工技術を吸収できるため、日英ともにこの技術協力には積極的である。

後に日本の項目にある通り、後にテンペスト計画と統合された、GCAP計画が始動した。


関連タグ編集

ジェット戦闘機

第1世代ジェット戦闘機第2世代ジェット戦闘機第3世代ジェット戦闘機第4世代ジェット戦闘機第4.5世代ジェット戦闘機第5世代ジェット戦闘機→第6世代ジェット戦闘機(開発中)

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