第4世代ジェット戦闘機に加え、さらに第5世代ジェット戦闘機の特徴を備えた戦闘機のこと。
第5世代ジェット戦闘機の特徴といえば、
・スーパーソニッククルーズ(アフターバーナー無しでの超音速飛行能力)
・より高度な電子機器(編隊相互リンク装置など)
などが思い浮かぶが、この内ステルス性能を突き詰めようとすると機体構造やセンサーの配置などが大幅に制約され、開発難易度が跳ね上がる。
そこでステルス性能に妥協しつつも他の性能を向上させた新型機、或いは第4世代の改修機が運用され始め、これらが『第4.5世代ジェット戦闘機』と呼ばれる(「第4+世代戦闘機」とも)。
ロシアではMiG-29やSu-27系統の発展型を「第4++世代ジェット戦闘機」とも呼称している。
「第4.5世代」という呼び方から第5世代までの過渡期的なものと考えられることもあるが、国力的、もしくは情勢的に第5世代の主力化が困難である国が、敢えて第4.5世代を主力として新たに採用する事例も多い。
主な4.5世代機
- マクドネル・ダグラスF-15E『ストライクイーグル』
- ロッキード・マーティンF-16V/F-21
- マクドネル・ダグラスF/A-18E/F『スーパーホーネット』
- Su-30『フランカーC/H/G』
- Su-33『フランカーD』
- Su-34『フルバック』
- Su-27M『フランカーE1』
- MiG-29K『ファルクラムE』
- MiG-35『ファルクラムF』
- ユーロファイター『タイフーン』/EF-2000
- ダッソー『ラファール』
- サーブ39『グリペン』
- J-10C
- J-11D
- JF-17 Block3
- KF-21『ボラメ』
- F-2