概要
当時、軍用機の製造をメインにしていたマクドネル社(マクドネル・エアクラフト)と、民間の旅客・貨物用ジェット機の製造をメインにしていたダグラス社(ダグラス・エアクラフト)が合併する形で1967年に発足。
軍用機と民間機の双方で1970~80年代に大量発注・生産を行ってきたが、1990年代に入り他社との競争激化による民間機の販売不振と、冷戦終結による軍用機の生産減少が災いし、1997年7月31日にボーイングに買収、吸収合併された。実際にはその際にボーイング社はマクドネル・ダグラスの幹部を上司として迎え入れた他、CIもマクドネル・ダグラスが使用していた「球体(地球)を回るミサイルと航空機」を多少アレンジしたものに変えており、マクドネル・ダグラスがボーイングの名だけを残して乗っ取ったというのが正確だろう。
吸収合併に伴い、同社が製造してきた民間機については「類似する機体が存在する」という理由で順次生産を終了。ただし合併前に開発段階にあった「MD-95」については、他に当てはまる機種がないことから「ボーイング717」として2006年まで製造・販売された。
「マクドネル・ダグラス」ブランドでの航空機製造・販売は1998年まで行われ、以降はボーイング社によって販売されるようになる。