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ボーイング377

ぼーいんぐさんなななな

ボーイング377とは、アメリカの航空機メーカーであるボーイング社が世に送り出した旅客機のひとつ。またの名をストラトクルーザー。
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概要編集

1947年7月に初飛行を行った。その2年後にはパンアメリカン航空(パンナム)によって路線就航を果たしている。


ボーイング社が開発した大型爆撃機B-29をベースにした輸送機のC-97(こちらは1944年11月に初飛行)を民間旅客機にした様なものであった。もっとも、C-97も、生産機数74機(の他空中給油機仕様のKC-97が814機生産された)の大半が人員輸送型だったが。


当時としてはあまりにも異例の2階建て構造であった。2階は客室とし、最大100席まで配置出来たものの、実際には50席程度の座席か28セット(56人分)の2段ベッドを備えていた。1階はソファラウンジが設置されており、乗客はフライト中は自由に利用出来たそうである。


パンナムが太平洋大西洋ハワイアラスカ路線に使用したほか、ノースウエスト航空が太平洋路線に、英国海外航空(BOAC)が大西洋路線に使用している。なお、この旅客機は客室窓の形は丸形であったが、ノースウエスト航空が導入した機体は窓が角形になっていた。

また、ユナイテッド航空がハワイ路線に使用したことがあるほか、アメリカン航空が大西洋路線開設のために設立されたアメリカン・オーバーシーズ航空にも採用されたものの、前者は使いこなせたとは言えず導入した7機中6機をBOACに売却(残り1機は事故で廃棄)、後者は企業毎パンナムに統合された。また、スカンジナビア航空が4機発注したものの結局はキャンセルした(が、機体そのものは完成していたためBOACが引き取った)。


最大100人まで座席を配置することは出来たものの、当時としてはそこまでの需要がなかったため、先に述べた5社しか採用されなかった(しかも使いこなせたのはパンナム・ノースウエスト航空・BOACぐらいなもの)。

結局はボーイング707などのジェット機に押される形で姿を消してしまった。

生産機数は純粋なボーイング377だけで56機しか作られなかった。これは純粋なダグラスDC-4の74機よりもさらに少ない。


参考資料編集

  • Wikipediaの記事
  • 「ストラトクルーザーの時代」:ワールドムック26「世界のエアライン3」、ワールドフォトプレス

関連タグ編集

淀川長治

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