データ
首都 | カラカス |
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面積 | 91万6445平方キロメートル |
人口 | 2978万9730人(2022年7月) |
建国 | 1811年7月5日(スペインより独立) |
公用語 | スペイン語 |
国家元首(職) | 大統領 |
政体 | 大統領制 連邦共和国 |
概要
正式名称はベネズエラ・ボリバル共和国(ベネズエラ・ボリバルきょうわこく、スペイン語:República Bolivariana de Venezuela)
産油国であり、またベネズエラ産のカカオは珍重されている。野球強豪国で数多のメジャーリーガーを輩出しており、日本でもアレックス・ラミレスやアレックス・カブレラなどがいるので馴染み深い。
しかし、内政不安やインフレにより失敗国家ランキングで30位以内に突入。
歴史
起源
1498年8月にクリストファー・コロンブスにより発見された。1499年5月に南アメリカの北海岸を航行していたスペインの遠征隊は、有名なイタリアの都市との類似性からスペイン語で「小さなベニス」という意味でベネズエラと命名した。1502年5月にスペインは現在のクマナ市(当時はヌエバ・トレド)に最初の定住地を設立し、1811年7月に独立するまでスペインの統治に服した。
改名
1999年11月にボリバル主義・21世紀の社会主義を掲げるアメリカに敵対的なチャベス大統領により、ベネズエラ・ボリバル共和国に改称された。チャベス時代の独裁は知られるところであったが、任期中に急逝。現行のニコラス・マドゥロ大統領が2017年8月に国会の立法権を剥奪して独裁政治になった。
近況
社会不安によって混乱は留まるところを知らず、反体制派であるフアン・グアイドが暫定大統領就任を宣誓、しかしマドゥロ側はこれを認めず、国際社会も選挙の正当性を巡って対立する事態になっている。
社会
生活
かつては「エンジェルフォール」に代表されるような高地・豊かな自然・美しい海などで知られていたが、当然観光客は激減、永住のつもりで在住していた外国人たちは次々と帰国しており、ベネズエラ人も命の危険を鑑みて海外移住する者・子供を海外に送り出す者が続出している。
ベネズエラに在住する日本人は次々と帰国してかつての10分の1以下の人数になっており、2019年2月からカラカスの日本人学校は休校になっている。
治安
ホンジュラスと世界最悪の治安を争う状態となっている。首都のカラカスはここ数年世界で治安の悪い都市ランキングの類では上位1桁の常連であり、南アフリカのヨハネスブルグより危険度が高いくらいである。警察は全く当てにならないどころか警察官が率先して悪事を働いており、旅行者から金を巻き上げるなどは日常茶飯事である。そのため日本の外務省は渡航中止を呼びかけている。
経済
シェールガスが安価に取り出せるようになって石油価格が下落してからは、石油に経済を過度に依存したベネズエラは経済難に陥り、国民の多くは国外へ脱出。それらの影響からかハイパーインフレが深刻であり、2018年11月に仮想通貨のペトロを国が自ら投入している。
景気の悪化は留まるところを知らず、政府の無策から食料流通・医療が停滞しがちになって伝染病の蔓延が深刻化している。インフラのメンテナンスはまともに出来ない状態になり、2019年3月に深刻な停電で多くの病人が死亡して暴動が発生する状態となった。
難民問題
中南米の各国にもベネズエラからの難民が大量に流入しており、特にコロンビアとブラジルに多い。各国の一般国民の生活に大きな影響を及ぼすようになっている為、周辺国は対処に苦慮している。これらの国ではベネズエラ難民に対する不満が爆発し、彼らを襲撃する暴徒・武装ゲリラの事件が発生するようになっており、ベネズエラ人は止まるも離れるも地獄の様相に陥っている。
国際関係
アメリカ合衆国
ベネズエラは伝統的に親アメリカ路線を取ってきたが、1999年2月のウゴ・チャベス政権成立以降は反アメリカ路線を基調としている。アメリカはベネズエラの人権状態などを強く批判し、2015年3月に政府関係者に対する経済制裁を実施している。ただしベネズエラにとってアメリカは現在も最大の貿易相手国であり、民間では強い関係性を有している。
関連キャラクター
パワードレッドキング/パワードチャンドラー/パワードピグモン(ウルトラマンパワード)※いずれもギアナ高地の生まれである。
ドモン・カッシュ(機動武闘伝Gガンダム)※ギアナ高地で特訓。
外部リンク
- ベネズエラへ旅立つ前に知っておくべき10のリスク:ベネズエラ人を夫にもつ日本人女性が記したベネズエラの治安状況。