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失敗国家

しっぱいこっか

政治腐敗や権力弱体化によって国家が果たすべき責務を果たせなくなっていると考えられている国。
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良く「○○国はここが失敗だから失敗国家」というコメントもあるけど

失敗国家は「ここが失敗」ではなく「全部失敗している」が失敗国家である

――――(失敗国家ランキング3分解説【VOICEROID解説】より)


失敗国家とは編集

別名「破綻国家」「崩壊国家」「脆弱国家」。我が国日本にも多数の社会問題と政治上の失策は存在するし、若しくはメキシコ南アフリカジャマイカの様な治安の極めて悪い国がイメージされるかもしれないが、本項の失敗国家にはとても敵わない。失敗国家はそれ以前の段階、要するに国家としての体を成していないのである


そもそもまともな国家と言うのは、政府が国家の構造を制御し、徴税資源収入で財源を確保し、国家が果たすべき基本的な責務、例えば正常に機能する法秩序の維持や公共サービスの提供を行い、警察などの暴力装置で国内の治安を維持しているものである。従って、諸君らが自宅の庭に国家を樹立したとしてもまず認められず、十分な「主権」「領域」「人民」の3つを満たして初めて国家として認められるのである。


失敗国家には政府がないか、もしくは統治能力(ガバナンス)が著しく低く国内全体に統治が及ばない。そのため、

  • 政治家賄賂や私腹を肥やす者ばかりで機能していない。かといって追い出せば統治者がいなくなる。
  • 徴税を行うことができない。あるいは、その税金が役人に中抜きされ、まともな財政を維持できない。
  • 財源なんてものはなく国際支援や資源収入がある程度なので、国が行うべき公共サービスを提供できない。この様な状態なので、平均寿命は50代前半がデフォ。20年程前までは30代半ばなんて国もあった。そもそも平均寿命についてまともな統計すら取れず、WHOなどの推計に頼っている国さえある。
  • 暴力独占(国内での武力使用を国家が独占すること)が出来ず反政府組織やテロリストマフィア盗賊が跋扈して国内の治安を維持することができない。
  • 外交をしようにも国のリーダーを送れない。
  • 警察も賄賂を受け取ると犯罪者を釈放したり、犯罪を黙認・加担する者もいて正常に機能しない。
  • 軍有力者などによって頻繁にクーデター反乱を起こされてしまう。
  • 前述の通り政府統治能力が駄目なため、群雄割拠が起こって国内を統治する勢力が複数現れ国がバラバラになる。

こんなレベルの国が失敗国家なのである。

分かりやすくいえば政府なんて名ばかりで、実質戦国時代のままみたいな状態を想定して頂くと良い。


国家がいかに失敗しているかを示すデータとして脆弱国家ランキング(2014年までは失敗国家ランキング)が存在している。

脆弱国家ランキングは、米国平和基金会が国連加盟国179ヶ国(2024年現在)を評価してランキング化したもの。2005年より集計を開始しており、毎年4月10日前後に発表されている。評価する国のニュースや雑誌記事、WHOなどの信用出来る機関などから情報を集めて(Xブログは信頼出来る情報として認められていない)点数をつける。未承認国家や規模が非常に小さい国はデータ不足により評価の対象外。

脆弱国家ランキングは、12の項目を各10点満点(小数点第1位までの数字を使う)、合計120点満点で評価する。点が高いほど危なくなる。1項目だけ駄目でも他が低ければ合計点は低くなり失敗国家ではなくなる。集計後、4つのカテゴリーに分類される。

  • 0 - 29.9点:持続可能
  • 30 - 59.9点:安定
  • 60 - 89.9点:要注意
  • 90 - 120点満点:警報

無論、日本などのG7諸国や先進国は総じて点が低くなっている。

G7の中ではイタリアと米国は比較的点が高くなっているが、イタリアは政治家の汚職が酷いこと、米国は人種問題があり日本とは比較とならない程の著しい格差社会であることが理由。しかしそれでも失敗国家と呼べるレベルでは全くない。

アメリカ合衆国の社会問題」も参照のこと。


ちなみに、このランキングは「貧乏な国ランキング」ではない。勘違いされやすい点なので要注意。

例えば米国や英国などは1人当たりGDPを見れば日本より裕福な国であるといえるが、

  • 治安が悪い。
  • 経済格差が大きい(ただし、日本も決して格差が小さい訳ではないという点に留意する必要がある)。
  • 学歴社会なので学歴が低いと安定した職に就くのが難しい。
  • 先進国にしては平均寿命が短い。

などの理由から失敗国家ランキングの順位は日本より上位(悪い評価)となっている。日本は最盛期には持続可能ランクに入っていた(今でも持続可能に限りなく近い「安定」ランクである)が、米英の両国は入ったことが1度もない(特に米国は先進国の中では要注意に近い「安定」ランクである)。


ただし、

  • 治安組織に金を払うことで軍や警察は適切に機能し、そこから不満分子を抑えられるし、海外からの圧力にも十分対抗できる、
  • 財力があれば国は国民に公共サービスを実施でき、国民も犯罪に手を染める必要がなくなり、人権抑圧による治安維持も必要なくなる。また政治に過度の不満を抱かれず、政局も安定する。
    • この様な事件が起きた時に「海外の様に~」と人権抑圧を求める意見が絶えないが、民衆の声を受け入れればどうなるかは情治国家を参照。
  • 財力があれば国内の人材を高い給料で確保できる。

と言ったように財力があれば失敗国家の諸問題をある程度解決出来ることも確かであり、その意味で国が貧乏かどうかはランキングに大きな影響を与えることと考えて良い。


独裁国家と失敗国家編集

一般的に独裁国家は民主主義国の目線からするとあまり良いイメージを持たないと思われる。

よって失敗国家と言ってすぐにイメージしがちになることもあるが、北朝鮮トルクメニスタンのような「強権を敷く独裁者が国民を常時監視しているような国」は、国家の正当性や人権及び法の支配こそ低い(高得点)ものの、「内戦状態は起きにくい」(というか武装蜂起する余裕がない)ということで真の最上層には入っていない。北朝鮮などのように政治批判をすれば問答無用で政府に殺害・投獄されるような国は、逆に言えば統治機構が強力に機能しており、ある意味で治安は保たれているということでもある(ちなみに江戸時代の日本も士農工商という身分制度があったためこれに近い)。失敗国家のランキングは政府が機能不全という場合のほうが上位になりやすい性質なのでワンランク落ちた評価となるということである。


またそれとは別に独裁ではあるが経済自体はある程度成功しておりそこそこ豊かというパターンも存在し、シンガポール(アジアで唯一、持続可能ランクに入っている)や中国、ベトナム(両国ともほとんど一貫して点数は右肩下がりで、ベトナムは2023年についに安定ランクに入った)などはその例である。


米国等の大国介入により民主化したは良いが、抑圧されていた国内の紛争の種が爆発してそのまま内戦一直線、なんて例も少なくなく、内戦による国内の荒廃を憂いた国民が「独裁時代の方が良かった」とこぼすことも多い。

寧ろ国民を雁字搦めにする独裁国家ですら上の中くらいに留まる以上、ほぼ全部の指標が失敗(10点近い)して初めて真の失敗国家となるのである。



失敗国家の標編集

  • 安全保証装置状態(SA)アイコン:警察
    • 警察や軍などの治安を守る組織がしっかり機能しているか? 軍が私物化されていたり、汚職が横行していないか?
  • 派閥化されたエリートの台頭(FE)アイコン:対立している人
    • 権力闘争や政治的な争いや分裂が起き、政治実施に支障を来していないか?
  • 不満分子の存在(GG)アイコン:握り拳
    • 選挙などで選ばれておらず正当性を持たないテロリストや革命組織が力を持っていないか?国内で暴動が頻発していないか?
  • 経済状況悪化と貧困(EC)アイコン:暴落する為替
    • 経済や財政低迷によって貧困や失業に喘ぐ者が増えていないか?また、麻薬や人身売買、マネーロンダリングなどの違法なビジネスが横行していたり、いわばモノカルチャー経済になっていないか?
  • 不均一な経済発展(UD)アイコン:円グラフ
    • 国民全体が経済発展の恩恵にあずかれているか?一部権力者や都市部住民にばかり富が集中していないか?
  • 人材及び頭脳流出(HF)アイコン:飛行機とかばん
    • 国内で育った人材が海外に逃げていないか?
  • 国家の正当性(SL)アイコン:投票箱と票
    • 現在の権力者は国家の正当な代表者といえるか? 政権が政治プロセスを透明にし、国民の支持・信頼を受けているか? また、公務員汚職がないか? 選挙は十分に監視され、公正に行えているか?
  • 公共サービス(PS)アイコン:道路
    • 医療教育電気水道衛生などといった国民にとって不可欠な公共サービスが整っているか?国内に整っていない地域がないか?
  • 人権及び法の支配(HR)アイコン:正義の女神テミス
    • 国民に生命権(生存権)や言論の自由や信教の自由、公正な裁判を受ける権利などの基本的人権が法律で保障されているか? 拷問強制労働などが存在していないか?
  • 人口構成圧力増大(DP)アイコン:大人子供の男女
    • 人口が多過ぎたり、人口構成が高齢者や未成熟者ばかりで労働人口や社会保障が持たなかったりしていないか?また、国民が平等に食べ物を手に入れられ、安全なにアクセス出来ているか?社会保障が高齢者と現役世代で平等に分配されているか?
  • 難民及び国内避難民の大量移動(RD)アイコン:テントと難民
    • 戦乱や大災害などで難民がキャパシティを越えてやって来たり、避難民が国内を移動し、不安定になっていないか?
  • 他の国家又は外部の主体介入(EX)アイコン:中心に向かう4本の曲線
    • 外国から軍事的な侵略(政府に反発する組織への外国の援助など)や経済制裁などの深刻な政治的圧力を受けていないか?また、国連や他の国からの支援に依存していないか?

この記事では、上記の括弧内のアルファベットを項目名として使う。

また、各項目のスコア及びランキングの順位については、2023年度のものとする。


日本は失敗国家か?編集

SAFEGGECUDHFSLPSHRDPRDEX合計
日本1.52.61.93.52.92.70.31.82.85.92.6230.5

日本は脆弱国家ランキングで161位(2023年度)である。

以前は「持続可能」ランクであったが、2008年のリーマンショックで評価が落ち、以降は「安定」ランクを維持している状態である。

2011年の東日本大震災でも評価が落ちている。翌2012年が本ランキングにおける暗黒期といって良い。

とはいえ、東日本大震災直後でも順位は151位にとどまり、震災で評価が急落した項目も持ち直している。

社会問題を抱えているのは間違いないものの、ランクの最も低い国々でも相応の社会問題は抱えているのであり、日本が失敗国家ならば世界の大半の国が失敗国家となるといって良い

また、同じ期間中に米国自身も日本と同じくらい評価を落としており、別に日本特有問題ではない。

3つの指標において世界でも最低クラスのスコアを誇っており、下記の失敗国家の数々には敵わない。

人権及び法の支配は長年3点以上であったが2023年は2.8ポイントまで下落、死刑存置国(過去10年以内に執行した国)では最低点となっている。


なお、唯一5点以上の「人口構成圧力増大」は、人口減少且つ少子高齢化で社会保障などが継続するかどうかに危機感を持たれている点である

ちなみに日本に次いで高齢化率が高いドイツやフィンランドなどは「人口構成圧力増大」が2点台になっており不公平に感じるかもしれないが、これは日本の「シルバー民主主義」とも揶揄される現役世代への分配が少ない社会保障制度に問題があるためである。若者よ選挙に行こう


代表的な失敗国家編集

アフリカ編集

ソマリア

Operation Irene

SAFEGGECUDHFSLPSHRDPRDEX合計順位
9.5108.79.59.18.69.69.891099.1111.91位

失敗国家ランキングで計7回、2008 - 2013年まで6年連続で1位の座を守った失敗国家の王者

2014年以降もTOP3に入っている状態が続いている。

1991年に政府が崩壊、ほぼ単一民族国家にもかかわらず氏族主義によって紛争の火種があり、内戦が勃発。

内戦によってインフラが破壊し尽くされ、平均寿命は56歳、単純計算で5人に1人が5歳までに死んでしまう

現在は3つの地域に分裂しており、それぞれの地域有力者が争いを続けている。

北部(ソマリランド)のみある程度安定していて経済も機能しているが、それ以外は無秩序になっており、海上では海賊が跋扈しており、強盗や誘拐の身代金などによって稼いでいる。彼らはかつては漁師であった者も少なくないが、内戦による経済破綻でそれどころじゃなくなったのも海賊が蔓延る一因である。

これによってネット上では「リアル北斗の拳」「修羅の国」「世紀末」などと呼ばれている。

また、ブラジャーを着用した女性を公開むち打ちの刑に処すなど、人権も最悪な国の1つ。

あの米国や国境なき医師団からも見捨てられた国でもある。アルカイダですらも治安が悪過ぎるという理由で逃げ出している

2012年に21年振りに国際的に承認された政府が発足したが、ほぼ機能していなかったため国民からもほとんど支持を得られず、政府と反政府勢力の争いが続いている。

今日の様な惨状となったのも、社会主義時代の独裁者シアド・バーレによるものが大きい。


チャド

SAFEGGECUDHFSLPSHRDPRDEX合計順位
8.79.58.18.48.77.79.19.68.49.597.9104.69位

例によってトップの政権基盤偏重による国内対立が起こり、カダフィ大佐が油を注いで独立後5年で内戦突入。その後は8人の大統領が全てクーデターで就任したという驚異な国。

1990年に実権を掌握し30年以上に渡り権力の座に居座り、不正選挙の批判が恒常的な「世界の独裁者ランキング」13位にランクインしていた7代大統領・イドリス・デビも、名目上は選挙で選出されることとなっていた。

しかし、2021年4月20日に反政府勢力との戦闘に携わる国軍部隊を前線で視察中に負傷し死亡。軍人である息子・マハマト・デビ及び暫定軍事評議会が政権を握る形となった。

反政府勢力も絶賛活動中で度々首都・ンジャメナを制圧されている。今まで失敗国家ランキングで順位が2桁となったことがないという実績もある。


コンゴ民主共和国

SAFEGGECUDHFSLPSHRDPRDEX合計順位
8.89.69.48.18.46.49.39.39.39.79.89.1107.24位

昔は現在のコンゴ共和国同様コンゴ王国であったが、ベルギー国王・レオポルド2世によって目を付けられたのが悲劇の始まり。

レオポルド2世の私財によって探検隊を組織し、奴隷独占条約をコンゴの首長と結び、植民地を広げていく。ベルギーはこれに一切関与せず、彼の私有地とされてしまう。

最初は他国からの反対もあったものの、関税撤廃を表明すると認められた。これによってコンゴは「コンゴ自由国」となる。この自由とは、王が自由に出来る国、という意味である。

熱帯雨林に自生するゴムに注目し、ゴムの生産を急激に増やしていく。これらは地元民の強制労働で支えられていた。

イギリス著者によって圧政の暴露本が出版されると、批判は強まっていった。圧政の内容は、ゴムなどの採取を地元民に強制的に行わせ、規定量に達しないと腕を切り落とされるという苛烈なものだった。これによって批判が殺到、レオポルド2世は味方がいなくなりベルギーに統治が移された。

この時に植民地として成功し、圧政再発防止にベルギー政府にコンゴの統治を集中し、植民者には権力はなくなった。その後アフリカの経済大国となった。独立するまでは

1958年に独立要望が生まれ、即時独立を訴える様になった。その後の暴動もあり、ベルギーはあっさり承認。コンゴ国内では中央集権か連邦制にするかも決まっておらず、国内の学位取得者(いわば大卒)は16人であった。ルムンバが首相に就任したが、独立から1週間もしない内にコンゴ動乱が発生し、兵士達によって略奪やヨーロッパ人虐殺が始まった。これを受けてベルギー軍はカタンガ州から出撃し、ヨーロッパ人救助を開始。5年間動乱は続き、混乱に乗じて外相のモブツがクーデターを実行し、モブツが権力を握り中央集権体制を強化し国名をザイールと改める。

アメリカと国連がルムンバを再任させようとしたため、モブツはルムンバを粛清。その後30年以上に渡って政権を掌握する。外国から沢山の援助を貰うが、あろうことか自分の私腹を肥やし、金欲や権力欲にまみれていったモブツはクーデターを起こされ、首都を制圧され追放された。

その後コンゴ戦争に発展し、東部は虐殺・略奪・強姦の多発する無法地帯になった。この戦争によって540万人が犠牲となり、第2次世界大戦以降最多の犠牲者を出した

毎年40万人もの女性が強姦されているともいわれており、それを国際社会に訴えようとした人を大統領が「このことは国の恥であるから黙ってろ」と脅す始末。そのお陰で昼は平穏な生活をしていても、夜となると安全地帯に逃げざるを得ないのである。

1977年に発見されたエボラにも襲われ、現在も安定していない。何もかんもベルギーが悪いといえば悪いが、独立を性急に行ったことも原因かもしれない。


スーダン

SAFEGGECUDHFSLPSHRDPRDEX合計順位
8.39.69.39.38.57.59.48.69.28.89.68.1106.27位

2006・2007年ランキング1位。その後は順位を落としているものの、依然TOP10を維持している状態。

独立する少し前の1955年に、南部と北部との宗教対立が発生し、1956年の独立後も17年間続いた。その最中も幾度もクーデターが発生。1989年にオマル・アル=バシールが無血クーデターで権力を握ると、民族差別を徹底したり、国民を自分の奴隷としようとして戦争を起こすなどの圧政を敷いた。2003年に西部でアラブ・非アラブ系定住民フール人や遊牧民ザガワ人などとの対立が激化してダルフール戦争が勃発、現在も続いている。2018年末にパン値上げをキッカケとして反政府運動が全土で発生、翌2019年4月11日に国防軍がバシール元大統領を解任し、身柄を拘束。30年に渡る独裁政権は崩壊した。

現在においても、南部油田が南スーダン独立によってなくなったことにより、南スーダンとの紛争フラグが立いる、というか国境紛争の真っ最中である。

加えて、2021年には軍がクーデターを起こし政権を掌握。これに反発した民衆デモが相次ぎ、治安部隊が銃を用いて鎮圧する事態が続いている。軍部についても、政権掌握後もスーダン国軍とRSF(即応支援部隊)との統合を巡って対立が続き、2023年4月には大規模な戦闘が勃発する事態に発展している。

以上の理由から、国内情勢は悪化の一途を辿る一方となっている。


南スーダン

SAFEGGECUDHFSLPSHRDPRDEX合計順位
9.99.28.68.68.66.59.89.78.79.7109.2108.53位

2011年7月9日にスーダンから独立。独立前のスーダンとの40年以上に及ぶ戦争によって国内に大量の地雷が埋められており、キール大統領派とマシャール大統領派による内戦、内戦によって発生した難民によってキャンプがすし詰めの状態になる、ハイパーインフレ、政治腐敗(75人の汚職によって日本円にして4000億円のお金が消えた笑えない事件が起きたこともある)など政経共に問題が山積みな、近年における失敗国家の一角。2014年にソマリアから1位の座を奪い、2015・2017・2018年も1位となってしまった。また、国連支援に大きく依存しているため国家としての機能に欠けており、失敗国家からの脱却は程遠い。

油田が発見されているなど石油資源に恵まれるが、石油の精製施設及び輸出用の港がなく、スーダンに頼らざるを得ない状態。それによる搾取により一時は生産量が急減した。



中央アフリカ

SAFEGGECUDHFSLPSHRDPRDEX合計順位
89.48.18.29.66.28.9109.19.39.59.4105.78位

かつてポカサ1世によって帝国となったことがある国。元々クーデターや宗教対立が頻発して治安が良くなかったが、2013年に反政府軍侵攻によって当時のボジゼ政権が崩壊して以降、暫くの間無政府状態になり、首都でより宗教対立が激化してしまい数百人の死者が発生した。これによって国連のPKOの介入で支援を受けた。

2014年2月に選挙で無政府状態を解消し、国内融和に乗出したが、これ以降も武力衝突が発生している。これらのことから暴力も酷く、武装組織によって度々学校や病院を襲撃されている。内戦によって経済が低迷し続けており、国民の約90%が1日2ドル未満で生活しているのが現状である。


コートジボワール

SAFEGGECUDHFSLPSHRDPRDEX合計順位
6.69.96.76.27.55.87.58.26.98.667.287.136位

昔はボワニ元大統領の下で発展を続けており、西アフリカでも安定した国で、高度経済成長期の日本になぞらえ「黒い日本」と呼ばれる程であったが、彼が死んでから迷走開始。

クーデターと内戦をやった挙句、失敗国家ランキングが始まった2005年度では1位を獲得。つまり失敗国家ランキング初代チャンピオン

2010年にも現職・ローラン・バグボ大統領とアラサン・ワタラ元首相の内戦もあった(なお、同年の順位は12位)が、バグボ大統領の失脚によって収束した後は順位を落として行った。

2016年には上位20位から消え、2020年には要注意ランクに改善された。


ジンバブエ

霊夢「ちょ、何どうしたのこの大金ハァハァ」

SAFEGGECUDHFSLPSHRDPRDEX合計順位
8.4105.99.27.87.18.98.87.88.77.66.796.916位

旧ローデシア時代(英国領)は「南アフリカ以上」とも呼ばれたアパルトヘイトと白人による土地寡占で悪名を馳せていたが、黒人反政府ゲリラとの内戦の末に1980年に改名・独立、黒人への参政権付与後は融和路線に成功。 農業に有利な国土に支えられたローデシア経済もあってアフリカでも屈指の安定した国を実現した。

……そのはずであったが2000年代辺りからムガベ長期政権の歪みが見え始め、第2次コンゴ内戦への介入や白人地主の土地強制徴用などやらかした末、ハイパーインフレを起こす。

最終的には6.5に1の後に0が108個付く数を掛け算した数値にまでなった。何度デノミネーションをやってもインフレが止まらず、イグ・ノーベル賞のネタともされた末に2015年6月11日m遂にジンバブエ・ドルは廃止された。その後も ムガベは政権に居座り続けたが、2017年にクーデターが発生、93歳の老独裁者はようやく政権から追放された。

そしてジンバブエ・ドルは2019年6月に暫定通貨RTGSドルとして復活したが、またもや高インフレに突入しており、かつての二の舞の兆しが見えている。


ナイジェリア

SAFEGGECUDHFSLPSHRDPRDEX合計順位
99.68.68.88.16.78.28.88.69.66.45.69815位

アフリカ最大の人口とトップのGDPを誇り、最近は石油に頼る経済からの脱却を進めているアフリカの大国。

しかし、政府の徴税機構がガバガバなため政府の歳入は未だに石油に頼っていたり、格差が大きく国民の50%が貧困層で購買力は低く、政治汚職によって年間1兆円もの金が消えているといわれている。

また、ボコ・ハラムなどの凶悪なテロリストの温床ともなってしまっている。2022年には首都・アブジャ郊外の刑務所が「ISIL西アフリカ州」に襲撃され、テロリスト含む多数の囚人が脱走する事案も発生している。

この様に、経済に対して治安と政府が貧弱で、GDPが高ければ豊かという訳ではないという悪い例といえる。


中近東編集

イエメン

イエメンの農園

SAFEGGECUDHFSLPSHRDPRDEX合計順位
8.69.98.89.97.96.49.89.69.69.69.69.2108.92位

中東のサウジアラビアの南にある国。2019 - 2022年度失敗国家ランキング1位。国連によれば世界最悪の人道危機」に陥っているといわれている。かつては海上交易の中心地として大いに栄え、「幸福のアラビア(Arabia Felix)」とまでいわれ、その交易での資金流出がローマ衰退の原因になったとすらいわれていたが、現在は石油が採れこそすれ食料品や日用品を輸入してやりくりするのが精一杯な程度の採掘量などの理由で中東の最貧国となっている。

大国の争いに巻き込まれやすく、19世紀頃は英国によって南部が支配されていた。その後もオスマン帝国エジプト勢力争いによって、国が南北に分断してしまった。1962年に共和制となり、その後冷戦構造に組み込まれて1990年代に入りやっと悲願の統一。しかし、内情はサレハ大統領による独裁政治がイエメン全土に拡大しただけで、内部の不満は高まっていた。

人権面でも幼女との結婚が横行しており、政府批判を行えば厳罰に処せられたりするなど最悪クラスである。

そして、2012年には4つの勢力が入り乱れる内戦が勃発。2018年以降はさらに激化した。サウジアラビアなどにも介入され、同年6月には西部の町ホデイダに攻撃を加えられ港の機能が麻痺し、30万人以上の子どもに影響を与え飢餓が蔓延している。攻撃開始後に民間人死者数が1.6倍に増加したデータもある。現在、人口の75%が人道支援を必要とし、350万人以上が避難民となる惨状である。学校、病院、水道などの公共インフラが破壊され、衛生悪化によって2016年以降コレラが流行している。そもそもサレハ大統領時代にも、順位は30位以内にランクインしていた。強権を敷いた独裁政権がなくなった結果、さらに悪化したのである。政治の汚職によって同大統領は600億ドルを不正蓄財していたうえ、彼自身も戦争に巻き込まれ死亡している。2024年現在も内戦終結には至っておらず、同年には遂に米英がフーシ派の拠点への攻撃を開始。今後の動向によっては情勢の変化も考えられる。


アフガン

アフガニスタン民主共和国

SAFEGGECUDHFSLPSHRDPRDEX合計順位
9.78.78.39.68.28.59.4108.79.28.67.7106.66位

昔から多くの民族が共存し、シルクロードの中継地として重要だったため、外部からの侵略が絶えなかった。1880年に英国との戦争に負けて同国の保護国となる。1919年に英国と再度戦争となり、勝利を掴み取り独立を果たす。独立後に王政を敷くが内部は部族主義的で、1973年にクーデターによって王政は崩壊、親ソ派が政権を握ったものの内戦が続き、見兼ねた旧ソ連は1979年に侵攻。旧ソ連軍と政府軍、ムジャーヒディーンの戦争が激化した。米国はこれに対し反共のために政府軍を支援した。

1989年に旧ソ連が撤退すると国内支配を巡ってアフガン紛争が勃発。勢力を拡大した武装勢力・タリバンによって1996年に首都を占領し、タリバン政権が樹立。その後全土の90%を掌握、比較的に安定していたが、2001年の911テロでマジギレした米国によって侵攻され、タリバン政権は崩壊。米国によってカルザイ政権が樹立したものの、反政府勢力は米国傀儡政権と見なして従わず、政府自体も汚職横行によって国民の支持を得られず各地でテロを起こされる。

2019年8月に米国とタリバンの和平協議が行われたが、このまま落ち着くとは誰も思っていなかった。

2021年にアフガンからの米軍撤退が決定したことを契機にタリバンによるクーデターが勃発。同年8月15日に首都・カブールが陥落、またもやタリバンが実権を握ってしまうこととなった。

タリバンによる実権掌握後も、「ISILホラサーン州」等によるテロが相次いでおり、未だ情勢が不安定な状態となっている。


イラク

SEAL GUNNER TEAM

SAFEGGECUDHFSLPSHRDPRDEX合計順位
7.59.686.35.76.18.38.37.88.27.77.991.427位

かつて「中東史上最悪」と呼ばれた独裁者・サダム・フセイン元大統領が長年に渡り独裁政権を強いて来たが、イラン・イラク戦争及び湾岸戦争で周辺国(主にイランクウェートサウジアラビアバーレーンイスラエルなど)の国民や国内反対派やシーア派、クルド人を大量虐殺した上、国連から提供された支援プログラムをあろうことか自身の懐に入れ、汚職を蔓延させてしまい、大量の餓死者を発生させてしまった(いわゆる、バグダッドスキャンダル。本来は制裁によるって餓死者が出るのを防ぐため、国連が石油と食料を交換するという形で実施されたもの。しかし、実際は自国国民には還元されず、フセイン一族がこれら全てを牛耳り、挙句の果てに見返りとして国連に賄賂を送っていた。結果、イラクでは数多の餓死者が発生することとなった)。

これらの悪行を繰返した結果、大量破壊兵器を持っていると疑惑を持った米国と英国によってイラク戦争が起きるとフセイン政権は崩壊。肝心の大量破壊兵器とやらは見付からなかったが

2004年にイラク暫定政権が成立したが、フセイン政権で主流派であったスンニ派はこれに反発。隣国シリアからイスラム国樹立運動が起こるとフセイン政権の残党がこの運動に合流。イラク・シリア両国の国境付近を武力制圧して「国家」樹立を宣言したこのISILによって国内の広範囲を掌握されたものの、2017年に米国有志連合などからの集中攻撃を受け壊滅。現在は残党狩りに勤めている。

書いていてはキリがない程争いの種が多い国なので、イラク国民ですら「我々が争わずに話せることと言えばサッカーと日本のアニメ『UFOロボグレンダイザー』のみ」と発する程。

ISILからの国土奪還成功以降近年は点数が下落し続け、ピークの2007年と比べれば2023年は20ポイント落ち、順位も2022年にはトップ20から消えたが、未だに政治汚職は深刻で、若年層失業率は約35%と非常に高く、国民の政府に対する感情も相当に悪いため、まだまだ安定しているとは言えないであろう。


シリア

シリア2017.12.8

SAFEGGECUDHFSLPSHRDPRDEX合計順位
9.49.99.19.66.581099.17.49.110107.15位

1946年にフランスから独立。独立直後から7回もクーデターや反乱が発生し、非常にゴタゴタしていた。1958年にエジプトと連合を結ぶものの、僅か3年で瓦解した

1963年3月8日に革命によりバアス党が政権を握るが、握った後も中東戦争によってゴラン高原を失ったり、党内でも対立が発生し1970年にクーデターが発生。その後も虐殺が発生した。

2000年にバッシャール・アル・アサドが就任し、最初は民主化を進めていたが、アメリカによるフセイン政権打倒を受けて独裁政治に転身してしまう。2011年にアラブの春が起きると政府に対する不満によって内戦が勃発し、ISILによって国の一部を支配されてしまう。これによって大量の難民が発生しトルコなどに流れ込んだ。

ロシアやイランによる援助でISILは壊滅、国を奪還したものの、未だに北部で戦闘が起きており、さらに、2023年2月6日にはトルコに跨る地域でM7.8の地震が発生、シリア国内だけでも6000人以上の死者を出した。シリア側の被災地は反政府勢力の縄張りなこともあり支援が行き届かない状態になっており、より一層事態は深刻となりそうである。


中南米編集

ハイチ

SAFEGGECUDHFSLPSHRDPRDEX合計順位
6.89.75.58.99.28.39.99.88.78.87.79.6102.910位

1804年にフランスから独立。「世界初の黒人による共和制国家」という肩書を得たものの、建国以来、独裁・政変・軍部の政治介入などが相次ぎ、2020年代に入ってもなお不安定な政情が続いている。

加えて、地震及びハリケーンの発生領域であるカリブ海に位置していることから、地震・ハリケーンによる被害を度々被っており、災害による経済損失も甚大なものとなっている。

1958年には中流家庭に生まれながらも秀才とされハイチ大学の医学部を卒業、現地でコレラやマラリアなどの治療に努め、「パパ・ドク」と親しまれたフランソワ・デュヴァリエが大統領に就任するが、そこに生まれたのは悪魔であった。常備軍の2倍とも呼ばれた秘密警察「トントン・マクート」を結成し、約3万人の政治犯が逮捕。拷問の末に処刑された者も多く、デュヴァリエは覗き穴から拷問を受ける政治犯の苦悶の表情見て悦にふけったり、時には自分が参加することもあった。1971年には病死するが、息子・ジャン=クロード・デュヴァリエが反対0票で大統領に就任。こちらも相当に破天荒な人物で、私生活ではジャズ狂で、趣味は世界の高級車やオートバイを収集してフルスピードで乗り回すことであった。妻は極貧の国民を尻目にパリへ飛行機で買い物に出掛け、姑のシモーヌとの仲が悪く贅沢で張り合っていた。

政治面でも場当たり的な政策が仇となり農業や牧畜は衰退、恐怖政治や飢饉を逃れる難民のボートピープルが米国に殺到する事態となった。1978年頃から反政府暴動が頻発する様になり、1985年に失脚。それ以降も混乱は続いている。

2021年には7月に現職のジョブネル・モイーズ大統領が暗殺され、翌月にはハイチ南西部大地震が発生する事態に。この様な状況に伴い、経済社会活動の停滞、通貨安によるインフレ、慢性的な食糧危機や失業を招いている他、貧富格差・腐敗蔓延・不処罰問題・治安悪化による学級閉鎖などに対する不満が貧困層を中心に大きくなっており、首都圏や主要都市においてデモやストライキが断続的に発生している。

加えて、首都圏を中心にギャングによる支配地域が拡大しており、警察機能が脆弱であることも相まって、一般市民が誘拐などの凶悪犯罪に巻き込まれる事態が頻発している。果ては、ギャングにより首都圏の石油ターミナルを封鎖される事態にまで発展している。これにより、石油製品の国内流通が行えなくなり、インフラ・公共サービス・流通等の各種サービス提供が極めて困難な状態に陥っている。



G20参加国得点編集

SAFEGGECUDHFSLPSHRDPRDEX合計順位
日本1.52.61.93.52.92.70.31.82.85.92.6230.5161位
韓国1.53.92.81.62.83.42.42.43.32.51.13.831.5159位
中国4.97.26.53.36.13.28.14.79.46.53.12.165.1101位
インド67.38.16.25.84.94.57.37.58.54.13.974.173位
ロシア8.38.47.87.75.23.99.13.79.34.84.87.780.753位
インドネシア5.27.16.94.14.45.74.75.96.574.43.765.698位
サウジアラビア5.18.59.53.64.82.77.63.88.14.33.24.165.3100位
トルコ6.68.89.56.96.63.77.34.884.58.26.381.252位
イギリス2.95.86.153.72.43.62.62.73.42.41.341.9148位
フランス2.91.96.43.42.9211.21.13.12.40.528.8162位
ドイツ2.32.33.41.52.71.90.71.50.72.34.50.824.6166位
イタリア4.54.93.75.42.92.523.90.74.64.33.242.6146位
南アフリカ6.66.868.16.94.56.17.14.8843.17278位
アメリカ4.77.36.52.141.74.22.24.25.22.2145.3141位
カナダ2.22.521.42.50.70.41.71.91.220.418.9173位
メキシコ8.35.96.14.55.74.76.36.35.66.95.5469.885位
ブラジル6.26.57.56.66.83.57.17.27.98.73.5374.571位
アルゼンチン4.32.83.26.65.32.93.44.22.75.71.63.746.4139位
オーストラリア2.11.72.91.62.60.40.42.22.23.81.70.422168位

米国と関係が悪い国の得点編集

ここでは、米国との関係が悪かったり、争っている国国を列挙する(上記で既出は除く)。

SAFEGGECUDHFSLPSHRDPRDEX合計順位
北朝鮮7.49.24.68.77.33.29.889.47.33.28.98737位
イラン79.69.67.64.54.99.84.19.96.85.56.185.440位
パキスタン7.69.396.74.95.87.47.57.58.37.68.389.931位
キューバ3.472.25.63.85.67.64.56.35.93.24.459.5117位
ベネズエラ6.79.46.49.46.96.59.68.38.66.56.55.790.529位

その他編集

  • 東南アジアにある国はシンガポール(25.5点・165位)以外は全て50点を超えている。比較的マシなのはブルネイ(54.7点・125位)・マレーシア(55点・124位)・ベトナム(58.3点・118位)である。
    • それ以外の東南アジアの国々は(G20のインドネシアを含めて)全て「要注意」以上に該当する。特にミャンマーは102.9点・10位で「警報」に該当する。
  • ヨーロッパは点数が低い国が多いものの、「持続可能」に該当するのはスロベニア以外全て西側または中立に該当する国々であり、逆に旧東側諸国は50点を超える国も少なくない。
    • ユーゴスラビアや旧ソ連の構成国(G20のロシアを含む)の中には「要注意」以上に該当する国も少なくない。特にウクライナは95.9点・18位でヨーロッパで唯一、「警報」レベルとなった。
    • 欧州連合(EU)加盟国の中でも最下位・フィンランド(16点・177位)と最上位・キプロス(57点。120位)では41点もの差がある。ちなみに。EU加盟国で50点以上であったのはキプロス・ギリシャルーマニアブルガリアの4カ国。
      • 50点以上であったEU加盟国のうち、キプロス・ギリシャは先進国に含まれる場合もあるが、ルーマニア・ブルガリアは先進国には含まれない。
    • 世界全体の最下位(179位)であった国はノルウェー(14.5点)。
  • アフリカにある国は総じて点数が高く、モーリシャス以外は全て50点を超えている。ちなみに2023年のランキングではモーリシャスは38点・154位である。
    • モーリシャスは先進国ではないものの、それ並みに点数が低くなっており、「アフリカの優等生」といっても良いであろう。
  • 流石にアフリカ程ではないものの南米も評価が悪い国が多く、先進国並み評価であったのはウルグアイ(34.4点・157位)・チリ共和国(42.2点・147位)・アルゼンチンの3ヶ国のみであった。
    • なお、この3ヶ国は1人当たりGDPでは先進国水準に達していない。
  • オセアニアではソロモン諸島が最も失敗国家に近い国であり、2023年ランキングでは79.6点・56位であった。

主な国のランキング編集

順位国名数値定義加盟備考
1位ソマリア111.9点--1位となった回数が最も多い国。
2位イエメン111.9点--2019 - 2022年は4年連続で1位であった。
3位南スーダン108.5点--2014年6月・2015年6月・2017年5月・2018年4月にそれぞれ発表された統計では1位であった。
10位ハイチ102.9点--中央アメリカで最も点数が高い国。ハイチ大地震の爪痕が未だに残存している。
10位ミャンマー102.9点-ASEAN東南アジアで最も点数が高い国。2021年に軍隊によるクーデターが発生。
18位ウクライナ95.9点--2014年にCISから脱退。2022年2月からロシア・ウクライナ戦争でロシアと交戦中。
27位イラク91.4点--悪の枢軸と名指しされた国の1国で、イラク戦争の爪痕が未だに残っている。
29位ベネズエラ90.5点独裁国家-南米大陸で最も点数が高い国。1999年以降は反米路線が顕著である。
34位パレスチナ87.9点--パレスチナ問題でイスラエルと対立中。
37位北朝鮮87点社会主義共和国-ジョージ・W・ブッシュ大統領から悪の枢軸の1つと名指しされた。
40位イラン85.4点イスラム共和国-悪の枢軸と名指しされた国の1国で、1980年4月7日より米国と外交関係を断絶。
52位トルコ81.2点-G20G20で最も点数が高い国
53位ロシア連邦80.7点旧社会主義共和国G20継承する前の国であった旧ソ連冷戦時代に米国と並んで世界の超大国に君臨していた。
54位カンボジア80.3点ASEANポル・ポト恐怖政治の爪痕が未だに残存している。
56位ソロモン諸島79.6点-イギリス連邦オセアニアで最も点数が高い国
59位パプアニューギニア78.1点-イギリス連邦オセアニアで2番目に点数が高い国
61位フィリピン77.8点-ASEAN--
63位東ティモール77.5点--東南アジアで唯一、ASEANに加盟していない国。
69位キルギス75.6点-CIS--
70位ラオス74.7点社会主義共和国ASEAN-
71位ブラジル74.5点-G20-
72位タジキスタン74.2点-CIS-
73位インド74.1点-G20・イギリス連邦-
76位アゼルバイジャン72.7点-CIS-
78位南アフリカ共和国72点-G20・イギリス連邦
79位ジョージア71.9点--2008年にCISから脱退。
84位ベラルーシ69.9点-CISヨーロッパで唯一の死刑存置国
85位メキシコ69.8点-G20米国の隣国
91位タイ王国68点-ASEAN-
93位アルメニア67.5点-CIS-
94位モルドバ67.4点-CISヨーロッパで最も貧しい国の1つ
95位ウズベキスタン66.8点-CIS-
98位インドネシア65.6点-G20・ASEAN-
100位サウジアラビア65.3点独裁国家G20米国の同盟国
101位中国65.1点社会主義共和国G20台湾は評価対象外。
104位トルクメニスタン64.5点独裁国家CIS
111位カザフスタン60.6点-CISバルト三国以外の旧ソ連構成国の中で最も点数が低い国。
117位キューバ59.5点社会主義共和国-2015年6月まで米国との外交関係がなかった。
118位ベトナム58.3点社会主義共和国ASEANベトナム戦争の爪痕が未だに残存している。
120位キプロス57点先進国EU・イギリス連邦EUで最も点数が高い国
122位ボツワナ55.3点--アフリカ大陸で最も点数が低い国
123位ギリシャ55.1点先進国EU-
124位マレーシア55点-ASEAN・イギリス連邦-
125位ブルネイ54.7点先進国・絶対君主国ASEAN・イギリス連邦東南アジアではシンガポールに次いで2番目に点数が低い国
128位セーシェル53.3点--アフリカ州(大陸を除く)ではモーリシャスに次いで2番目に点数が低い国
129位ルーマニア53点-EUEUで最も貧しい国の1つ
131位ブルガリア51.8点-EUEUで最も貧しい国の1つ
135位ハンガリー48.8点-EU-
136位クロアチア48.7点-EUユーゴスラビア構成国の1つ
139位アルゼンチン46.4点-G20-
141位アメリカ米国45.3点先進国G7G7で最も点数が高い国
142位ポーランド45.2点-EU-
143位イスラエル44.1点先進国-米国の重要な同盟国。パレスチナは別枠で評価。
144位スペイン43.5点先進国EU-
145位ラトビア43.3点先進国EUバルト三国
146位イタリア42.6点先進国G7・EUG7で2番目に点数が高い国
147位チリ共和国42.2点--南米大陸で2番目に点数が低い国。また、先進国に該当しない国の中では最も平均寿命が長い。
148位イギリス英国41.9点先進国G7・イギリス連邦米国の最重要同盟国。EU脱退後は点数が上昇傾向。
149位カタール40.5点先進国-中東で2番目に点数が低い国
150位コスタリカ40.4点--中米で最も点数が低い国
151位チェコ40.2点先進国EU東欧では数少ない先進国の1つ
152位リトアニア39.4点先進国EUバルト三国
153位エストニア38.6点先進国EUバルト三国
154位モーリシャス38点-イギリス連邦アフリカ州(大陸を除く)で最も点数が低い国
155位スロバキア37.8点先進国EU東欧では数少ない先進国の1つ
156位アラブ首長国連邦37点先進国-中東で最も点数が低い国
157位ウルグアイ34.4点--南米大陸で最も点数が低い国
158位マルタ共和国33点先進国EU・イギリス連邦-
159位韓国31.5点先進国G20米国の重要な同盟国。アジアではシンガポール・日本に次いで3番目に点数が低い。
160位ベルギー31.4点先進国EU-
161位日本30.5点先進国G7アジアで2番目に点数が低い国。東アジアでは最も点数が低い国。人口10万人以上の独立国家で最も平均寿命が長い国。
162位フランス28.8点先進国G7・EU-
163位スロベニア27.3点先進国EUユーゴスラビア構成国及び東欧で最も点数が低い国
164位ポルトガル25.7点先進国EU南欧で最も点数が低い国
165位シンガポール25.5点先進国・独裁国家ASEAN・イギリス連邦アジアで最も点数が低い国
166位ドイツ24.6点先進国G7・EU-
167位オーストリア24.4点先進国EU-
168位オーストラリア22点先進国G20・イギリス連邦米国の重要な同盟国
169位オランダ21点先進国EU-
170位スウェーデン20.6点先進国EU-
171位アイルランド19.5点先進国EU-
171位ルクセンブルク19.5点先進国EU-
173位カナダ18.9点先進国G7・イギリス連邦米国の隣国
174位デンマーク17.9点先進国EU-
175位スイス17.8点先進国・永世中立国EFTA-
176位ニュージーランド16.7点先進国イギリス連邦オセアニアで最も点数が低い国。アメリカの同盟国。
177位フィンランド16点先進国EU最下位となった回数が最も多い国
178位アイスランド15.7点先進国EFTA-
179位ノルウェー14.5点先進国EFTA世界で最も点数が低い国

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