概要
米日関係(べいにちかんけい、英語:Japan–United States relations)は、アメリカと日本の国際関係の事である。両国は自由・民主主義・人権の尊重といった基本的な価値観を共有しており、1951年9月以来日米安保条約(1960年1月に改定)によって緊密な同盟関係にある。
両国の比較
国名 | 政体 | 首都 | 国土 | 人口 |
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アメリカ合衆国 | 大統領制 連邦共和国 | ワシントンD.C. | 962万9091平方キロメートル | 3億3491万4895人(2023年12月) |
日本国 | 議院内閣制 立憲君主国 | 東京 | 37万7876平方キロメートル | 1億2119万3000人(2023年10月) |
歴史
初期
1854年3月に外交関係が樹立され、1859年11月にタウンゼント・ハリスが最初の駐日大使となった。1868年9月に日本で明治維新があった後は友好関係を維持して潜在的な紛争は解決され、1905年7月に桂・タフト協定を締結して両国はフィリピンと朝鮮の支配権を相互に承認した。1907年2月に紳士協約が締結され、アメリカの日本人移民に関する意見の不一致は解決した。1914年7月に第1次世界大戦が開戦すると、両国は協商国に属して中央同盟国と交戦した。
大戦期
1924年5月にアメリカのカルビン・クーリッジ大統領は排日移民法を成立させ、アメリカ政府に対して日系人移民を排斥しないよう求めていた日本政府に衝撃を与えた。1941年12月に日本は真珠湾攻撃を実行し、アメリカが第2次世界大戦に参戦する契機となった。アメリカは日本を降伏させるべく組織的に日本の都市を爆撃し、1945年8月に広島と長崎に対して原子爆弾を投下した。
戦後・現代
1945年9月に日本は降伏文書に署名して降伏し、1952年4月にサンフランシスコ講和条約が発効されるまで、ダグラス・マッカーサーが率いるGHQの占領統治に入る事となった。1946年11月に日本国憲法が公布され、1947年5月に第100条の規定によって施行された。1989年12月に東西冷戦が終結した後も、両国は確固たる積極的な政治・軍事・経済関係を維持している。