曖昧さ回避
- インド洋上に浮かぶ海洋国家。当項目で説明する。
- JR西日本福知山支社が発行する情報誌の誌名。
- 2を元ネタとした、かつての日本の鉄道車両（ジョイフルトレイン）。
- 「Axis powers ヘタリア」に登場する、同国の擬人化キャラクター。pixivでのイラストの大半はこちらが占める。詳細は「セーちゃん」を参照。
概要
セーシェル共和国はアフリカ大陸から1,300kmほど離れたインド洋に浮かぶ115の島々からなる国家で、イギリス連邦加盟国である。
人口は約8万人で、英語とフランス語のほかにセーシェル・クレオール語が使われている。
由来は発見当時のフランスの財務大臣にちなんで名付けられた。
珊瑚礁と希少動物が溢れ、環礁として世界第二位の規模を持つアルダブラ環礁などが世界遺産にも登録されている。そのため、自然環境や生態系の保護活動はとても徹底している。
収入は豊かな自然を生かした観光業と漁業がほとんどである。
国家GDPはアフリカでも下から数えた方が早いが、これは国の規模が小さいことによるものも大きく国民一人当たりで見ればアフリカでは唯一高所得国に分類される高水準を誇る。とはいえ、観光・漁業に依存した体制を改善すべく経済の多角化を進めている。
英国皇太子夫妻が新婚旅行の行き先にするなどヨーロッパではある程度人気があるようだ。
詐欺の温床？
国際電話番号の仕様により、セーシェル（他にディエゴガルシアやモルドバなど）への電話の頭にNTTコミュニケーションズの番号「0033」を付け加えると、あたかも「PBX（構内交換機）の0番外線発信でかける東京都内の電話番号」のように偽装出来たため、この仕組みを利用したアダルト電話事業者が横行したことがある。
つまり、アダルト音声を吹き込んだ電話をこれらの番号の電話先に吹き込む、客は都内への電話だと思って掛ける、実際は国際電話なので後から法外な料金が請求される、その通話料金を元に現地の電話法人からアダルト電話業者にキックバックが入る、という仕組み。
これらのアダルト電話はパチンコ雑誌などの広告面に記載され、こっそり「国名：セーシェル」などと但し書きをして抗議の回避を試た業者も存在した。
後にダイヤルアップ接続によるインターネット回線(ダイヤルQ2など)が普及すると、電話回線をベースにしていたためか誤って国際電話扱いの料金が請求される事件も発生し、トラブル回避のため通信事業者各社はセーシェルとの回線を休止していたことがある。
しかし、ネットの進歩に伴い問題は沈静化、セーシェルとの回線も復帰している。（ただし、一部の電話事業者は現在も休止中）
渡航
日本にセーシェル大使館はなく、中国のセーシェル大使館が兼轄。
短期滞在(3ヶ月以内)なら査証は不要だが、電子システムによる事前申請が必要。
1日あたり150米ドル相当の資金を有しているか確認される場合があるとのこと。
ムンバイやドバイ、フランクフルトなどを経由するのが一般的。ただし、交通の便があまりよくないので数日かかる。
余談
- ドラゴンクエストⅪにはこの国が名前の由来となっていると思われるNPCの少女が登場する。
- 「ヘタリア」ではセーシェルがイギリスにいたずら電話をかけるというネタがあるが、セーシェルとイギリスの史実の関係の他、この問題をパロディしたという説がある。
