概要
アラブ首長国連邦(UAE)を構成する7つの首長国のひとつ「ドバイ首長国」、あるいは同首長国の首都(※)である同名の都市。一般には後者の意で言われることが多い。ドバイ首長はUAEの副大統領と首相を兼ねており、大きな行政権を持っている。
※あくまでドバイ首長国の首都であって、首長国連邦の首都はアブダビである。
ドバイ(都市)
1990年代までは砂漠だった地域だが、開発が行われて人口が爆発的に増加しており、2019年時点で人口340万人まで増えている。ただし低賃金で働く外国人労働者も多数含まれている。中東の中では比較的オープンな風土で治安も安定しているため、マスコミ関係者や外国企業の駐在員も多い。
周辺国の潤沢な石油マネーを背景にインフラ整備に力を入れており、今では中東屈指の観光都市となっている。また金融と交通の一大拠点でもある。空路ではアジアとヨーロッパなどのトランジットに使われがちなほか、隣国であるサウジアラビアやオマーンとを結ぶ長距離バスも運行している。
ダウンタウン・ドバイと呼ばれる地区を中心に超高層ビルが多数建設されており、中でも現状世界一高い建造物であるブルジュ・ハリファ(全高828m)は世界的に有名。その他、超高級デパートであるドバイモールにスーク・アル・バハール、超高級7つ星ホテルのブルジュ・アル・アラブ、一大高級リゾート地のパーム・ジュメイラなどゴージャスでファビュラスな観光地が数多く存在している。
一方、デイラ地区の一角では雰囲気が一変して地元っぽいスーパー・商店や中古家具商が立ち並んでおり、高級なエリアに比べて周辺への警戒がより必要な反面、一泊数千円程度の安宿が林立しているため、必ずしも超リッチメンだけに許された観光都市というわけでもない。また、デイラ近郊にはスパイススークやゴールドスークなど観光客向けの市場も複数存在するが、こちらは高級デパートとは違ってアジア諸国にありがちな値交渉制で客引きだらけの良く言えば賑やかな市場である。
ランボルギーニやフェラーリなどのスーパーカーをパトカーに採用することで何かと話題になる(全てのパトカーがそういう車だというわけではなく、起亜など普通な車のパトカーも走っている)。
ちなみにドバイが経済や観光に注力するようになったのは、油田やガス田などの資源が乏しかった裏返しでもあり、かつては中東随一の海岸リゾートを目指して開発を進めていたが、労働者と観光客しかいない、ゴーストタウン同然のマンションが市の問題となった。中東随一の金融センターとして機能を始めたのは、計画都市に人口を定着させるためでもあった。
ドバイ首長国
南はアブダビ首長国、北~東はシャールジャ首長国に隣接し、西はペルシャ湾に面している(首都ドバイもペルシャ湾岸の都市である)。東の内陸部には飛び地のハッタ地区があり、同地区は北はラアス・アル=ハイマ首長国、北西にはアジュマーン首長国の飛び地マスフートに隣接し、南はオマーンと国境を接している。
面積は4114平方キロメートルで、UAEの日本での面積の比較対象になぞらえられる北海道にたとえると、釧路総合振興局の区域から厚岸町、浜中町、弟子屈町を除外した程度である(ちなみに首都ドバイは釧路市と釧路町を足した程度の面積である)。
人口は2019年時点で417万人で、前記の首都ドバイの人口が340万人であることから、極端な人口一極集中となっている。
関連項目
アブダビ:UAEの首都及び同名の首長国。
シンガポール:ドバイはシンガポールを参考に建設されたという。
ドバイワールドカップデー:ドバイで毎年開催される競馬の国際競走大会
こちら葛飾区亀有公園前派出所:単行本165巻において、ドバイが舞台になったエピソードが二度登場している。いずれの話でも両さんと部長が巨万の富を築くことに成功している。
BBプレゼンツ★ セレブサマー・エクスペリエンス!〜逆襲のドバイ〜:『Fate/Grand Order』2024年水着イベント。2030年のドバイが舞台。BBドバイ:このイベントに登場したサーヴァント。
SpecOps:TheLine:ドバイが舞台のTPS。ただし災害によって砂に覆われて荒廃しており、赤子を含む多くの民間人が犠牲になる陰惨な物語ということもあり、アラブ首長国連邦では発売禁止となり、関連のサイトも閲覧不可能などの措置を行っている。