概説
その地域区画の中で陸地の中に飛んでいる様に接点のない離れた場所にある同じ区画の地域。
村全体が県の本体を離れた飛び地になっている和歌山県北山村などがわかりやすい例か。
中には、飛び地の内部に更に飛び地が入り込む、所謂「二重飛び地」なるより複雑怪奇な事例も存在するる。
しばしば国単位でもこのような事例は発生する(例としてロシアのカリーニングラードや、アメリカのアラスカなど)。
インドとバングラデシュの国境地域は双方の飛地が複雑に入り込んでおり、二重飛地、三重飛地も多数存在した。インフラ整備や住民の移動に著しい不便が生じており、教育なども困難になっていたことから、近年双方の飛地を交換し、解消する手続きが行われた。余談であるが、バングラデシュ自体がかつてはパキスタンの飛地であった。
江戸時代の藩は飛び地が無数にあった。領地が複雑に入り組んでいて正確な藩の境界図を作成することは極めて不可能に近い。
場合によっては1つの村が複数の藩領や天領に分割されている場合も有り、そのような場合は、1つの村に複数の庄屋,名主(例:ある村の○○藩の領地・領民の庄屋と、同じ村の××藩の領地・領民の庄屋と……)が居る事も有った。
関連タグ
学園艦(ガールズ&パンツァー)(作中では原則的に母港所在地自治体の飛び地として扱われる)