概要
ボルネオ島北部に位置する王国。正式名称は「ブルネイ・ダルサラーム国」
マレーシアを挟む二つの飛地から成り、二つの飛地は沖合を結ぶ道路橋で結ばれている。
逆にこの二つの飛び地に挟まれたマレーシア側の諸集落は、熱帯雨林に阻まれてマレーシアの他の都市と陸上交通でつながっておらず、ブルネイ国内を経由してサラワク州、サバ州の諸都市へ出るか、回路又は空路に頼るしかない。
潤沢な石油と天然ガス資源のおかげで経済はかなり潤っていて、医療費や所得税・住民税は無料である。
国王は国家元首だが首相も兼任しており、憲法があり名目上は立憲君主制だが、国王の権限が強く閣僚も国王によって指名され、絶対君主制の一種である体制となっている。
世界有数の富豪王
ブルネイの国家元首であるボルキア国王は、世界有数の富豪として知られ個人資産は200億ドルとも言われている。また、その使い方も豪快で、自身の50歳の誕生日に自腹で東南アジア最大の遊園地を作って国民に開放し、さらにマイケル・ジャクソンを呼んで無料でライブを開催したほど。他にもBMWやベンツといった高級車をコレクションで5000台持っていたり、飛行機やヘリコプターも多数持っており、自分で操縦することもあるという。その一方で数多くのインフラ政策や高福祉政策を進めていることから、国民からの人望は大変厚く、断食のラマダン明けの祭では王宮を一般開放し、訪れた人と一人ひとり握手を交わして訪問者に土産に菓子を渡し、子供たちには小遣いを与えるなど国民との融和を図っている。国王が絶対的君主でありながら国民に幅広く受け入れられているのは、このように国民への福祉を手厚くし、国民に実利をもたらしているという背景があるためである。