概要
コロンビア、ベネズエラ、ガイアナ、スリナム、フランス領ギアナ、ブラジルの6か国と地域にまたがる高地帯。100以上にも及ぶテーブルマウンテンにより形成される。
そのテーブルマウンテンの中でも最大のアウヤンテプイから流れ落ちる滝、エンジェルフォールは979mという世界一の落差を持つ。落差が高すぎて水が散ってしまうため滝壺が存在しない。
1994年に中央部に位置するカナイマ国立公園が世界遺産に登録。
現在もなおギアナ高地には未踏の領域が多く、雲を突き破るほどの標高に所々散在する350mにも及ぶ巨大陥没穴などにより、外界から完全に隔絶された独自の生態系を作り出し、ここにしか生息しない固有種は3000種以上と言われている。
故にギアナ高地は地球最後の秘境とも言われている。
フィクション作品におけるギアナ高地
このような神秘的な場所というだけあって数々のフィクション作品にも登場している。
太陽の勇者ファイバード
宇宙警備隊とドライアス軍の最終決戦の地であり、最終回1つ前の話のサブタイトルも「決戦!ギアナ高地」である。スタッフはこの回の為に現地に赴いて資料集めをしたとのこと。
ウルトラマンパワード
元祖はレッドキングとチャンドラーの縄張り争いの舞台(とピグモンの生息地)は多々良島だったが、リメイクに合わせギアナ高地に変更。
いわばアメリカ版怪獣無法地帯として扱われている。詳しくはパワードレッドキングの項目へ。
機動武闘伝Gガンダム
おそらくギアナ高地が出てくるアニメでは最も有名な作品。上記の『ファイバード』で集めた資料が手元に残っていたためギアナ高地が選ばれたといわれている。
本作のキーパーソン、東方不敗(シュウジ・クロス)が修行を経て流派東方不敗を完成させた場所。
本編開始前の時系列で主人公のドモン・カッシュが東方不敗と10年間の修行に励み、格闘流派とキング・オブ・ハートを引き継いだ。
また、本編中盤でドモンが明鏡止水を会得しデビルガンダム(第3形態)を撃破、シャイニングガンダムからゴッドガンダムへ乗り換えた場所でもあり、後半OPでは大破したシャイニングガンダムが佇んでいる。
機動戦士ガンダムTHEORIGIN
本作におけるジャブローはギアナ高地のロライマ山にあるという設定に変更されている(原作ではアマゾン川流域)。
ポケモン
ある研究員が7月5日にジャングルの奥地で幻のポケモンミュウを発見した。後にミュウの遺伝子を操作して生み出されたのがミュウツーとされている。
ただし、現在はポケモンは地球とは別の惑星を舞台とした作品という裏設定になっていることもあり、発見された具体的な場所はぼかされている(一応、ジャングルで発見されたという設定は生きているが)。
また、『ポケモンSV』では、ギアナ高地に存在する大穴“サリサリニャーマ”をモデルとした「パルデアの大穴」が物語のカギを握る重要な場所として登場する。
Gのレコンギスタ
最終回の最終決戦で登場。上述のORIGINの流れを受けてか、マスクがベルリ・ゼナムを追った洞窟内で2機の風化したズゴックが登場している。