「出ろぉぉぉぉっ!ガンッダァァァァム!!」
機体スペック
分類 | モビルファイター |
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形式番号 | GF13-017NJ |
全高 | 16.2m |
本体重量 | 6.8t |
最大加速重量 | 15.5t |
装甲素材 | ガンダリウム合金スーパーセラミック複合材、レアメタル・ハイブリッド多層材 |
動力 | 熱核融合炉 |
所属 | ネオ・ジャパン |
搭乗者 | ドモン・カッシュ、レイン・ミカムラ |
GFアビリティポイント
ステータス | ノーマルモード | バトルモード | スーパーモード |
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POWER/力 | 19.91 | 19.91 | 19.90 |
SPEED/速さ | 18.86 | 27.86 | 46.77 |
OFFENSE/攻撃力 | 22.18 | 33.04 | 52.48 |
DEFENCE/守備力 | 18.81 | 14.02 | 19.90 |
SEARCH/索敵能力 | 18.17 | 11.06 | 19.90 |
ADAPTATION/適応能力 | 19.11 | 14.11 | 19.90 |
TOTAL/総合 | 117.54 | 120.00 | 178.85 |
概要
ネオジャパンの科学者ミカムラ博士が、第13回ガンダムファイト用にライジングガンダムと同時期に開発した機体であり、胸部・頭部のデザインが共通している。
パイロットはドモン・カッシュだが、13話と21話ではサポーターであるレイン・ミカムラが緊急事態に伴い単独で乗り込んで操縦した。普段はブッドキャリアーに格納されており、ドモンが「出ろぉぉぉぉっ!(シャァァイニング)ガンダァァァム!!」と叫び、指を鳴らして呼び出すと、どこからともなくやってくる。
モビルトレースシステムによりパイロットであるドモンの身体能力をダイレクトに再現可能(そのためか固定武装は少なく、歴代ガンダムの主人公機としては唯一7トンを切ると言うもっとも軽い機体である)な他、胸部のエネルギーマルチプライヤー発動に伴うアーティフィシャル・オーラ・ジェネレーター(人工気力発生装置)の駆動を制御する事により、東洋の気功のような気を練る機能を持ち合わせる。
通常時の「ノーマルモード」・戦闘時の「バトルモード」の他、パイロットの怒りが頂点に達すると放熱のために各部の装甲板が展開し「スーパーモード」へ変形する事が可能。
更にドモンが明鏡止水の心を会得した事で「真スーパーモード」を発現した。
必殺技は「シャイニングフィンガー」。
なお、漫画「機動武闘伝外伝」では「新型モビルスーツ・ニンジャーをベースとして開発された」とされ、『超級』では「ライゾウ・カッシュ博士が製作したゴッドガンダム(超級版のみの設定)をベースに開発された」となっている。
新たなる輝き!ゴッドガンダム誕生
ギアナ高地での戦闘でエネルギーを使い果たし、最後の力でゴッドガンダムの元へ向かうドモンの盾となってマスターガンダムのディスタントクラッシャーを受け腹部を貫かれる。
なんとか動ける状態だった事から、ネオホンコンからレインが遠隔操作で動かしてゴッドガンダムにデータを転送し、そこで役目を終え放棄された(ガンダムファイト第13回大会のレギュレーション上、機体を乗り換える際には後継機がデータを引き継いでいなければならない)。
後期OPではギアナ高地に放棄されたシャイニングガンダムの姿が見える。
また、一部のゲーム作品ではレインが未登場のライジングガンダムの代わりにドモンから引き継ぐ形で搭乗する場合もある。
武装
頭部バルカン×2
当機の射撃兵装であり、トリガーは脳波とリンクして操作可能。
ドモンは「バルカァン!」と叫んで発射していた。ただし毎回ではない。
ビームソード×2(長×1、短×1)
侍の太刀と脇差のように長短を左サイドアーマーに装備。
シャイニングフィンガーの出力をこれに送り込む事でシャイニングフィンガーソードになる。
ゲームでは素手での格闘を中心とした機体と表現されがちなシャイニングガンダム(及びゴッドガンダム)だが、アニメ本編ではビームソードを中心に立ち回るシーンも多い。
戦いの際(主にシャイニングフィンガー発動時)には「めえええええん!!! どおおおおお!!! つきぃぃぃぃいいい!!!」などと叫ぶ事があるなど、恐らくドモンは東方不敗に弟子入りする以前から剣道をやっていた可能性がある(MGの説明では「ドモンには剣術の才能もあった」と書かれている)。
なお、この左サイドアーマーは取り外しが可能なようで、スーパーモード発動時ガンダムフェイスの前に掲げたサイドアーマーからビームソードを引き抜くバンクが劇中で何度も使われている。
マシンキャノン×2
肩に装備。バルカンより威力が高いがほとんど使われていない。
故にガンプラの説明書でも説明が省かれやすい。
小説版ではミサイルに変更されている。
シャイニングショット×4
籠手状のアームカバー裏側に装備したビーム砲。
左右2門ずつ装備。マシンキャノン同様ほとんど使われていない。
Gジェネレーションシリーズではシャイニングフィンガーのエネルギーを溜め込んで発射したバージョンをアレンジした物がシャイニングショットであると解釈されている。
煙幕弾 / スモークグレネード
第1話で使った、手榴弾型の煙幕。名前はゲームごとに安定しないどころか採用されない事もある。本編では投げるというより落として使用していたが、それ以後は全く使用されなかった。
各モード説明
ノーマルモード
通常時。謂わばリミッターをかけた状態。ノーマルという名前の通り劇中で最も過ごす時間の多い形態であり、バトルの大半はこの形態で行われている。
マスクギミックの影響もあり、マスク部分が他のガンダムと比べて少し盛り上がっているのが特徴。
バトルモード
頭部のフェイスカバーを開き、一対のアームカバー(スマッシュブースター)を展開、本来の性能をフルに発揮出来る(ただし下記の要素もあってか、この形態でバトルの大半を担う事はほぼ無い)。
シャイニングフィンガーが使えるのはこの状態からで、事実上シャイニングフィンガーを繰り出すための形態となっている。
スーパーモード
ドモンの怒りを検知すると作動。
フェイスカバーとスマッシュブースターに加え、計5枚の頭部フィールドリダクションフィン、各一対のショルダーカバー(エネルギーフィールドジェネレーター)・レッグカバー(シュートブースター)、両脚部つま先部とアンクルアーマー側面のアウトリガーが展開される。
外観は歌舞伎役者をモチーフとしている。
媒体によっては『怒りのスーパーモード』とも呼称される。爆発的なパワーを発揮出来る反面、『怒り』という冷静さを欠いてしまう感情をトリガーとする性質上、操縦者の隙も増えるため、同格以上の熟練したガンダムファイター相手には逆に足枷になる危険性があり、諸刃の剣と言える。
なお、真スーパーモードとは違い基本的に機体色は元のままだが、初登場となった第6話では機体が金色に輝く描写がある(ただし、実際に金色に光り輝く真スーパーモードとは違い、こちらは機体色自体が金色に変わったように見えるなど、光り方に違いがある)。
真スーパーモード(ハイパーモード)
理性を保ったままスーパーモードの力を扱える究極にして理想の形。純粋なパワーこそ怒りのスーパーモードに劣るものの、総合的な戦闘能力は格段に向上している。
実はカラーリングが金色になっているのはシャイニングガンダムの機能ではなく、あくまで明鏡止水に覚醒したドモンの影響を受けて起きた現象。そもそも、怒りをトリガーとしないスーパーモードの発動は、本機にとってはイレギュラーな物である。
この予兆であったのか、第20話では怒りに任せた戦いをしていたジョルジュを止めようとしている際に(ドモン自身は怒っていないにもかかわらず)スーパーモードが発動した。
この形態を自由に操れるようになったドモンにとってシャイニングガンダムの最強モードであるスーパーモードはもはや最強とは言いがたく、シャイニングガンダムの限界が見えていたため、ゴッドガンダム投入となったのである。
『ひィィィっさつ!!シャァァァィニングゥフィンガーァァァァァ!!』
関連動画
バリエーション機
ライジングガンダム
シャイニングガンダムの開発過程で作られた(媒体によってはプロトタイプともされる)MF。劇中ではウルベ・イシカワが対デビルガンダム用に持ち込み地球で組み立てているが、放送時のプラモデルでは対デビルガンダム用に仕様変更していたためだとしている。
スーパーモードのリミッター解除部にあたる各部ブースターや放熱フィン、ビームソードなどが排除された代わりにヒートナギナタとビームボウといった新たな武装が追加されている。
シェイディングガンダム
「超級!機動武闘伝Gガンダム」のみに登場。シャイニングガンダムをそのまま黒塗りにしたような外見で、ドモンの戦闘データを基にしたAIで動かされている無人機。
スターバーニングガンダム
外部作品「ガンダムビルドファイターズ GMの逆襲」に登場するガンプラ。
厳密にはガンダムMk-Ⅱベースのミキシングガンプラで、まんまシャイニングな要素は頭部と脚部くらいである。
ガンダムシャイニングブレイク
外部作品「ガンダムビルドダイバーズブレイク」に登場するガンプラ。
詳細は当該記事を参照。
立体物
近年の立体物は必ずゴッドガンダムの後に発売されるのが通例と化している。
これはおそらくゴッドよりもギミックが多い分複雑な構造をしているため。
ガンプラ
放送当時は1/144、HG1/100、HGEX1/60、メカコレクション(絶版)、BB戦士、リアルBB戦士、元祖SDガンダムシリーズにてラインナップ。
プロポーションはメカコレクション以外は全て優秀。ただし顔の再現に関してはフェイスカバーのギミックの影響や当時の技術の限界もあって不出来な物が多いとよく言われる。
BB戦士は、一通りのアクションを取らせる事が可能でオリジナル装備やギミックが組み込まれている。
元祖SDガンダムは、一通りのアクションを取らせる事が可能で一部にメッキパーツが採用されている。後にガンダムシュピーゲルとのセットキットが販売された。
HGEXは後続商品のゴッドガンダムのような発光ギミックこそないものの、こちらではコックピットハッチ開閉や、脚部ブースターのせり出し展開ギミックも再現され、スーパーモード時に展開される放熱フィンなどにつや消しゴールドメッキが使われている豪華仕様。立体物でも数少ない差し替え無しのフェイスカバー展開ギミックもあり、現時点で唯一差し替えなしでスーパーモードに変形出来るガンプラとなっている。
2002年にはMGとリアルBB戦士に同時にラインナップされ、手首のオプションパーツは同規格で対応している。前者はフレームの基本構造は前年に登場したゴッドガンダムとほぼ共通で、一部スタイル(特に胸部に顕著にみられる)にアレンジが加えられているものの、当時のキットとしては可動範囲の広さが特筆に値するポイント。なお掌のモールドはゴッドガンダムと異なるので、流用するならモールドの同じガンダムシュピーゲルの物を使うのをお勧めする。後者は、腕組みや蹴りなどがダイナミックなアクションを取らせる事が可能。
2011年にはHGFCで発売。通常シャイニングフィンガーはもちろんの事、シャイニングフィンガーソードや巨大シャイニングフィンガー(右手のみ)などが付属している。色々と問題作だったゴッドガンダムと違いこちらは寸法がちゃんと1/144サイズになっている他、肘も二重関節になっている。
スーパーモードへの変形は差し替え式だが、頭部がノーマルモードとハイパーモードで分かれているため、バトルモードの変形には分解する必要がある。またこれまで金色か黄色成形だった腕部と脚部のブースターはノーマルモード時のグレー成形になってしまっており(エネルギーフィールドジェネレーターはシール補完)、完全再現には塗装が必須。現在ではガンダムマーカーエアブラシシステムといった安価な疑似エアブラシや、それまでガンダムマーカーでは一色しかなかったゴールドがEXでバリエーションカラーが登場したためそちらに頼ってみるのもいいかもしれない。
第62回全日本模型ホビーショーで突如RG化が試作品の公表と同時に決定した。
なんと差し替えなしでのスーパーモード変形が可能と事前に発表されている。
可動式フィギュア
放送当時はDX版とスタンダード版の玩具、バンダイ系列のユタカ(のちのプレックス)からは廉価版のフックトイが、2002年にはMIAが発売された。
DXの方は子供向けを考慮してかかなりのがっしり体型ながら、変形ギミックを完全再現しており、これは後輩のウイングガンダムにも引き継がれている。
スタンダード版は、背中を開き、中に収納されているスーパーモード用の頭部を引き出し、代わりにノーマルモード用の頭部を収納して機体各部を展開する事でスーパーモードへの変形を再現(頭部形状の都合上バトルモードの変形は完全には再現出来ない)。
フックトイは、フェイスマスクが展開状態で造形されていたり、アームカバーの展開がオミットされているものの、肩部と脚部アーマーを展開する事でスーパーモードへ簡易変形出来る。
MIAは後に本編24話を再現した大破した状態の物がゴッドガンダムとのセットで発売された。
マイナーなところではSDガンダムを完成品にしたSD ARCHIVEシリーズでも発売された。
こちらはなんと、差し替え無しでスーパーモードへの変形が可能である。
2015年にはROBOT魂でも発売。
バランス維持のため脚部のアウトリガー以外全て差し替え式となっているが、各部のバランスにおいてはもっとも優れたシャイニングガンダムとなっている。
2023年にはGUNDAM UNIVERSEで発売。
劇中寄りのプロポーションで、パーツの差し替えによりバトルモードへの変形を再現。旧キットの1/144と同じく変形の再現がバトルモードまで、という珍しい商品である(ただし、旧1/144は、別売りのグレードアップパーツでスーパーモードの変形を再現出来た)。
ガシャポン
SDガンダムフルカラーシリーズには、バトルモードとスーパーモード発動状態の2種類がラインナップ(現在は入手困難)されていたが、一方でノーマルモードは発売されておらず、SDガンダムフルカラー劇場ではその影響からか常にフェイスカバーが開いた状態で登場していた。後継シリーズの一つであるSDガンダムバインド(こちらも現在入手困難)にて、ようやくノーマルモードが収録された。
デザインの変化
ちなみに放送当時と現在では微妙にカラーリングが変えられている機体でもある。
当時は青色が紺寄りで、アームカバーとレッグカバーにはシボ加工が成されていたが、新作が出る毎に青色が薄めになり、両カバーとも通常加工に変わっている。
また、籠手横側にある六角形ブロックも放送当時のガンプラでは白指定だったが、本編や宣伝用のビジュアルでも無視されていたためか2002年以降の立体物は明るめの青色で統一されている。
SDガンダムでは
放送当時の作品では登場しているが、ゴッドガンダムの方が有名かつデザインが派手で目立つのもあり後世の作品では登場しない事もある。また、下記の機体はいずれも強化機体がゴッドガンダムのそれを踏襲している。
作品名 | シャイニングガンダムをモデルとしたキャラクター |
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『新SD戦国伝 七人の超将軍』 | 爆流頑駄無 |
『新SDガンダム外伝 黄金神話』 | 騎士シャインガンダム |
『新SD戦国伝 天星七人衆』 | 爆熱頑駄無 |
『SDガンダム英雄伝』 | 剛烈騎士シャイニングガンダム、機巧武者シャイニングガンダム |
『SDガンダムフォース』 | 武者頑駄無爆熱丸 |
関連タグ
シャイニングフィンガー ゴッドガンダム ライジングガンダム シェイディングガンダム
ヴェルトール:オマージュと思われる機体。