概要
ガンダムシリーズのモビルスーツ達のほのぼのとした日常を描くモノクロの4コマ漫画。
1997年11月号から2007年12月号(休刊号)まで連載され、その後もテレまんがヒーローズにてしばらく連載された、実に10年以上に渡って続いた長寿作品。
単行本全11巻、後に完全版全3巻『春休み』『夏休み』『冬休み』(季節とは関係なく単に発行された順番)が発売。
ガンダムシリーズ本編の設定をベースにしつつも、モビルスーツの乗換えを「着替え」と解釈したり、兄弟機が実際に兄弟であったりといった独自の解釈がなされている。長寿作品となったことで、それらの独自設定が積もりに積もって、独特な日常世界を形成していった。
ポケ戦編あたりから「ガンダムばっかりで見分けがつかない」とネタにされている。
もともとはガシャポン商品の『SDガンダムフルカラー』シリーズのタイアップとして製作され、中期までは毎月のラインナップに合わせたキャラクターが登場していた。ラインナップにいるのに漫画に出てこないキャラもいた?それはうっかr…大人の事情である。
ただし『機動戦士クロスボーン・ガンダム』のMSは、版権を講談社が有していないため、F91の夢の中だけの登場に留まった。
あらすじ
ガンダムが所属する軍事組織「れんぽー」は、「れんぽー」に敵対する組織「じおん」と今日も懲りもせずに戦いを続けているのだった。
ガンダムたちは苦戦の末にじおんを倒すが、今度はれんぽー内に新たな派閥が出来て…。
主な登場人物
本作では頻繁にモビルスーツたちが自分の体をリファインするが、彼ら曰く服を着替えるようなものらしい。
れんぽー
- ガンダム/ディジェ/νガンダム:本作の主人公。さっぱり慕われないリーダー格。見た目は正統派っぽいが非常に腹黒く、性格はアムロ・レイとはあまり似ていないが、人間の姿になるとアムロになるらしい。キャラが200体以上いるため、主人公にもかかわらず1話丸ごと出てこなかったりすることもザラで、人気投票で1位になれたのは三度目の正直だった。
- ガンキャノン:ガンダムの弟分で、双子の兄弟。兄が「きゃの八」、弟が「きゃの九」。
- ガンタンク:ガンダムの弟分その2だが、てぃたーんずの一個中隊をただ一度の砲撃で吹っ飛ばすなどの底知れぬ火力を持ち、なおかつ性格が幼いので大変危険なモビルスーツ。アレックスからは「たんくちゃん」と呼ばれている。
- ジム:やられ役。よく泣いてる。
- ジム寒冷地仕様/ジムⅢ/ジェガン:上に同じ。
- ボール:ジムよりはマシらしい。ガンダム曰く「れんぽーのマスコットキャラ」。
- セイラ:シャアの妹。原作と違いおとなしい性格だが、文化祭の喫茶店では見事なヅカ系の男装を披露していた。
- アレックス:寒冷地で働いているガンダムの妹分。いい子だが天然ボケ。じおんのザク改と文通している。
- 陸戦型ガンダム/ガンダムEz-8:通称リッキー。体育会系で努力家。アプサラスの恋人。
- ブルーディスティニー:EXAMという危険なシステムを搭載している。見た目があまりにジムそのまんまなことを気にしている。ポリゴン出身で溜めキャラ。
- ゼフィランサス:GP三兄弟の長男。人当たりはいいがナチュラルに性格が歪んでおり、サイサリスと仲が悪い。一方でステイメンには甘い。ニンジンが大嫌い。
- ステイメン:GP三兄弟の末っ子。まだ子供だがしっかり者。年が近いVと大の仲良し。
- ガンダムF91:所属組織がなかったのでここに書く。真面目な性格で自分に取り柄が無いことを気にしている。しかし、分身の術くらいなら使える。
- ビギナ・ギナ:ガンダムF91のガールフレンド。普段はパン屋で働いているが、怖いお父さんから逃げのびているお姫様。
じおん
- シャア:じおんのエースなのだが、マヌケで小物臭い言動をとることもしばしば。シャア専用ザク、シャア専用ズゴック、シャア専用ゲルググ、ジオング、キャスバル専用ガンダム、シャア専用ザズゴググング、シャア専用リック・ドムなどの体を持ち、着替えの頻度は全キャラ中最多。コアとなっているのはモノアイ部分(サザビーの脱出ポッドではない)。
- ララァ(エルメス):シャアの恋人。何でも知っていて超能力が使える。
- ガルマ(ドップ):シャアの友人。トラブルメーカー。
- ギャン:陰険な策謀家で、嫌われ者。
- ザク:ジオン側のやられ役。太るとズゴックになる。
- グフ:陸戦型MS。ハモン・ラルと結婚している。
- ゾック:作者や編集からも忘れられるほど影が薄い。
- キシリア・ザビ:ギャンの上司。眠れる森の美女の悪い魔女のような、シンデレラの継母のような素晴らしいお方。
- ビグ・ザム:じおんのリーダー格であり、みねばの父親らしい。豪快な性格。メガ粒子砲は雨雲をも吹き飛ばす強力な武器だが、みねばをあやすおもちゃ代わりにも使える。
- アプサラス:巨乳の成人女性だが、普段はMAの中に押し込められている。
- ムサイ:じおんの拠点。シャアがホワイトベースを欲しがったため「れんぽーの馬には負けねー」と対抗心を抱いている。
てぃたーんず
- ジ・O:れんぽーから独立した組織「てぃたーんず」の総帥。ギャン同様アレな性格。
- ガンダムMk-2 1号機&2号機:黒いガンダムの兄弟。二人ともヤンキーだったが中盤以降は比較的鳴りを潜めた。
- サイコガンダム:でかいが手先が器用で性格も慎ましい女の子。初めて登場した女性モビルスーツ。ガン三郎とは恋人同士。
- バウンドドッグ:Mk-2三兄弟の飼い犬。MA形態に犬の耳と尻尾が付いている。
えぅーご
- ガンダムMk-2 3号機(ガン三郎):ガンダム三兄弟として暴れ回っていたが、ガンダムとシャアに捕まってペンキを浴びせられ白く塗装される。以降はえぅーご内でも指折りの常識人となる。
- リック・ディアス/百式:てぃたーんずに抵抗するために、シャアが新しく買った体。前者は着る頻度が少ないため、久しぶりの登場時は防虫剤の匂いがしていた。
- Zガンダム:クールな性格の可変型MS。人気投票初代1位。マイペースで鈍感。占いが大好きで幽霊を怖がるなどオカルト的な一面を見せることが多い。一方で機械の扱いは苦手。ジOのことが大嫌い。
- メタス:Zに思いを寄せる夢見がちな性格の女性型MS。漫画家になりたいらしい。
- ZZガンダム:凄いバカなシスコン。Zのいとこ。
- リィナ:ZZの妹。
あくしず/ねお・じおん
- みねば:初登場時は赤ん坊。徐々に成長していったが、連載当時はUCなんて無かったので最後まで幼児のままだった。
- キュベレイ:みねばのお目付け役の女性型MS。いわゆる親バカ。シャアとは幼なじみ。
- クィン・マンサ:キュベレイに敵愾心を燃やす女王気質のお嬢様ですわ。
- サイコガンダムMk-2:サイコガンダムの妹だが、性格はわがまま。ZZとはライバル同士だが普段は仲がいい。
- サザビー:シャアの最終形態。キュベレイの跡継ぎに任命される。
でらーず・ふりーと
- サイサリス:GP3兄弟の次男坊だが、ゼフィランサスと仲違いして脱走、反れんぽー組織「でらーず・ふりーと」に参加する。核兵器を保有するアブないヤツだが、ゼフィランサスに比べればまだまともな性格。本名が可愛らしいのを気にしており、「GP-02」と呼ばれたがっている。
りが・みりてぃあ(作中での名称設定は無し)
G組
- シャイニングガンダム/ゴッドガンダム:平熱が40度、プールを温泉にするという超暑苦しい体育会系野郎。ありとあらゆることを腕力で解決しようとする戦闘狂の困ったちゃん。
- マスターガンダム:シャイニングガンダムの師匠で、ガンタンクの知人。戦闘力は高いが、私生活は馬任せで割とだらしない。
- 風雲再起:人語を喋る馬。ストライクとは走りのライバル。
- レイン&アレンビー:作者の趣味で水着で1コマ出てきただけ。
W組
- ウイングガンダムゼロカスタム:ドジな自爆マニア。事あるごとに自爆したがる。普段はクールで合理的な一面を見せることもあり、初登場時には「キャラが被るから」という理由でZを速攻でボコった。デスサイズ曰く「何をしでかすか想像もつかない最も危険なヤツ」。
- ガンダムデスサイズヘル:陽気な死神。怖い話が大好き。
- ガンダムヘビーアームズカスタム:とてつもなく無口。普段はサーカスで働いており、ピエロのお面を付けていることもある。
- ガンダムサンドロックカスタム:常にマグアナックを従えたお坊ちゃん。
- アルトロンガンダム:漢字の国出身。とにかく正義正義とやかましい男。おなじく暑苦しいゴッドとよくつるんでいる。
- ガンダムエピオン:ウイングの自称ライバル。だが銃は剣より強し。
- リリーナ:運動会でウイングを応援していたが「私を殺して」とかなり物騒な内容だった。
- ドロシー:リリーナと一緒に応援していたが、こっちは冷やかし目的。
X組
- ガンダムX/ガンダムダブルエックス:陽気で不躾な性格のガンダム。月つながりで∀とは仲良し。
みりしゃ
- ∀ガンダム:作品としては最後のガンダムだが、連載開始時には最新作だったため登場は2巻と早い。天真爛漫な性格だが何でも埋めて掘り返す悪い癖がある。自分が埋まるのも好きらしい。
- カプル:丸っこい女性MS。ギャバンという婚約者がいるが、宇宙刑事ではない。
れんごー
- ストライクガンダム/フリーダムガンダム/ストライクフリーダムガンダム:初登場の時点ではまだ原作アニメの放送が始まっていなかったため、自分でも何が何だかわからないまま全力でざふとから逃げていた。フリーダムにパワーアップした後はもう一人のストライクが登場した。名前が名前なので野球が大好き。
- フォビドゥンガンダム&レイダーガンダム&カラミティガンダム:三馬鹿。非常にDQNな三人組。
- カオスガンダム:わざと天然っぽく振る舞っている。
- アビスガンダム:女子供を真っ先に狙う卑怯者だが、カオスやガイアに比べると常識人らしい。
- ガイアガンダム:こちらは本物の天然。動物型に変身できるほか、巨大化も可能。原作とは違い普通の女の子言葉でしゃべる。赤い別機体もいる。
- ストライクノワール:オカルトマニアで陰険な性格だが霊感は皆無。ピーマンが苦手。ノワールと一緒にれんぽーの居候になった。
- スターゲイザー:モロにロボット。原作では連合所属ではないが、作中ではノワールと行動を共にしていることが多い。
- ブルデュエル:デュエルガンダムの妹。犬が大の苦手。
- ヴェルデバスター:バスターガンダムの弟だがわがままで自分勝手な一面が強い。
おーぶ
ざふと
- イージスガンダム:ストライクの旧友で、彼をざふとに引き込もうとする。常識人だが凝り性で、ハロマニア。後にジャスティスガンダム・セイバーガンダム・インフィニットジャスティスガンダムにパワーアップするも、常に頭が長いことをネタにされる。あとインフィニット時は作者にしょっちゅう名前を間違えられた。
- デュエルガンダム:猛烈に短気な愛犬家。特に理由もなく初登場時にはストライクを追いかけ回していた。
- バスターガンダム:デュエルとよくつるんでいる後衛型MS。
- ブリッツガンダム:人見知りの激しい忍者。ござる口調の古風な男。イージスに忠誠心を持っている。
- バクゥ:一応軍用犬だったが作者の趣味か徐々に縮んでいき、もはや愛玩犬レベルに。バウンドドッグとは仲良し。
- プロヴィデンスガンダム:熊手。冗談抜きにそういう扱い。実は量産機からガンダムに進化した存在。
- インパルスガンダム/デスティニーガンダム:当時の最新アニメの主人公機なのに、ガラスケースに入れられて展示されているという最低の待遇で登場する。その後も不運キャラが板につき、ある意味原作再現になってしまった。ぶっきらぼうだが常識人でツッコミ役。また、名前のせいでドランクドラゴンガンダムなどと呼ばれるハメになるが、後に芸人の方のインパルス板倉俊之は本当にガンダムに携わることとなる。
- ガナーザクウォーリア:インパルスの友人。他にも歌う奴もおり、作中に男性のザクウォーリアは出ていない。最後までインパルスに着せ替えなどということはなかった。
- レジェンドガンダム:デスティニーガンダムの親友だが、ちょくちょく彼のことをネタにして楽しんでいる。
それすたるびーいんぐ
- ガンダムエクシア/ダブルオーガンダム:オレがガンダムだ!
- ガンダムデュナメス:暴徒鎮圧用の水鉄砲の使い手。オレンジハロをいっぱい持っている。
- ケルディムガンダム:デュナメスの双子の弟。引退したデュナメスの後を継ぐ。
- ガンダムキュリオス:二重人格。ストレスがピークに達すると戦闘機形態に変身して怒り回る。気弱な方の人格が後にアリオスガンダムになり独立した。
- ガンダムヴァーチェ/セラヴィーガンダム:その姿ゆえに大食い芸人扱いされると怒る。
- トリニティ三兄妹:駄々っ子揃いの三兄弟。じおんに居候しつつエクシア達を探している。
ゆにおん
- ユニオンフラッグカスタム:エクシアへのストーキングを繰り返す戦闘バカ。
製作陣
- あずま勇輝:ときたま登場する作者本人。キャラの名前を間違えた報告や、ネタがなさすぎて編集に相談したエピソードをそのまま載せたりと、ろくな形で出てこない。しかし人気投票では高順位。夏が来るたびに女性キャラの水着姿を描いており、「描かないと死ぬかも」と自負する。完全版ではちょっと太めになっている(作者曰く「少年誌だから盛ってました」)。
- Tちゃん:アシスタント。大柄で、ペンギンの姿で描かれる。よく手伝ってくれたらしいが、締め切り前に眠気に襲われたあずまをすぐさま布団へ放り込む、漫画家の敵でもあった。新装版ではチンアナゴになっている。