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デスティニーガンダム

ですてぃにーがんだむ

ZGMF-X42Sデスティニーとは、『機動戦士ガンダムSEEDDESTINY』に登場するモビルスーツの内の一機である。
目次[非表示]

シン・アスカ「これがビームだったら…もう終わってるって…そう言いたいのかよ!アンタは!!」

機体データ

機体番号ZGMF-X42S
全高18.08m
重量79.44t
装甲材質ヴァリアブルフェイズシフト装甲
動力ハイパーデュートリオンエンジン
所属ザフト
パイロットシン・アスカ


概要

インパルスシルエットバリエーションの一つ「デスティニーインパルス」の延長線上として開発された機体。同機がインパルスの持つ三つのシルエット(フォースソードブラスト)を統合した結果、稼働時間に支障を来したことから、コンセプトナンバーにおいて欠番となっていた完全新規設計のX40系列機体に装備類を統合して開発された。

当時のザフト機体における最新鋭技術が惜しみなく投入され、ハイパーデュートリオンによるエネルギー系統の強化、ヴォワチュール・リュミエールを転用した新型スラスター、ストライクフリーダムの原型となる量産型フリーダム開発の折に考案されたフェイズシフト装甲製フレームなど、CE73年以降の「ガンダムタイプ」MSで主流となっていた、量産性度外視のカスタムメイド機として完成している。
当初はシン・アスカ搭乗機のみのワンオフ機になる予定だった(本編のギルバート・デュランダルの会話より)が、当時ザフトで検討されていた精鋭部隊「コンクルーダーズ」の専用機としての導入も加味されていたため、シン専用機のほかにも生産機が複数存在した。その総生産機数は不明。

高性能化を優先しNJキャンセラー搭載型原子炉とミラージュコロイドを搭載するというユニウス条約を二重の意味で無視した機体となったが、これは開戦に伴い同条約が形骸化した事の現れでもあり(開戦時に加盟していた地球連合軍が核攻撃を行った時点で形骸化している)、前駆のインパルスをはじめとするセカンドステージシリーズが第1次連合・プラント大戦期の核機動MSの性能再現のために実用化したバッテリー機用新規技術も取り入れ、さらなる高性能化が果たされている。
核エンジンが使われている為ファーストステージシリーズ同様形式番号の末尾にはAがつくべきではあるが、形骸化しているとはいえ条約違反に変わりはない為Sをつけて表向きはセカンドステージシリーズとすることで隠蔽を図るという政治的要因が絡んでおり、実際にはサードステージシリーズ相当のスペックである。
デュランダルの指示した開発理念の通りカタログスペックはレジェンドやストライクフリーダム、インフィニットジャスティスと並んでC.E.73時点では最高峰の機体であり、新たなザフトの剣として戦場に飛び込んでいく。

劇中では第35話に初登場。ジブラルタル基地にてデュランダルよりシンが受領、ミネルバの艦載機となって活躍する。直前まで調整が続いていたようで、最新のインパルスの戦闘データが反映された完全なるシンの専用機として用意されていた。

武装

MMI-GAU26 17.5mmCIWS
両側頭部に内蔵された近接防御機関砲。ガンダム・タイプおなじみの『頭部バルカン砲』。
本機唯一の実体弾兵装であり、数少ない固定武装でもある。先行のセカンドシリーズ機に装備された20mmCIWSよりも小径化されている。
劇中での使用は確認されていない。

MX2351 ソリドゥス・フルゴール ビームシールド発生装置
プラントと交流のあったロゴス系軍需企業「アクタイオン・インダストリー」からもたらされた新機軸の防御システム。アクタイオンが技術提携を行っていたユーラシア連邦で開発された「モノフェーズ光波シールド」の技術を拠り所としている。展開領域の任意調整が可能であり、シールドの形状を変えるのみならず、ビームガンとしての使用も可能である。ストライクフリーダムやインフィニットジャスティスに搭載された物も最新型で、レジェンドの両手甲部やドムトルーパーの両腕にも装備されている。
デストロイの大出力ビームを完全に無効化するなど、ビーム兵器に対しては従来の対ビームコーティングシールドを凌駕する防御力を発揮する。が、ストライクフリーダムの連結ビームライフルには幾度となく破られている。同じく実体弾にも有効だが、ビームシールド共通の弱点として対ビームコーティングされた物体には展開面を透過されてしまう弱点を持つ(ただし、本機は主装甲システムとしてVPS装甲を採用するため、これにも対応可能)。

RQM60F フラッシュエッジ2 ビームブーメラン
ソードインパルスに装備されたフラッシュエッジの発展型であり、簡易ドラグーン式のブーメラン。ただし、連結機能はオミットされている。ビーム刃を延長する事でビームサーベルとしても使用可能(ビーム刃の延長はインフィニットジャスティスに対して一度使用しているが、シールドで防がれている)。
肩部に装備するにあたりソードインパルスのものより小型簡略化されており、むしろフラッシュエッジの原型となるジャスティスのバッセルにも近い。
投擲武装として運用される場合でも、対ビームコーティングシールドを容易に破断する威力を持ち、PS装甲を持たないMSなら一撃で撃破する。しかし、インフィニットジャスティスのビームキャリーシールドの出力には通用しなかった。
また、ブーメランと(携行式の)ビームサーベルを兼ねてしまった為に投擲中に破壊もしくは紛失してしまった場合、取り回しの良い携行式のビームサーベルを失うことになる。本来なら紛失を想定して予備のビームサーベルを装備させておくべきなのだが、予想以上に出力の余裕がなくなったため見送られたとのこと。

MMI-714 アロンダイト ビームソード

デスティニーガンダム


ソードインパルスのエクスカリバーグフイグナイテッドテンペストの発展型である大型ビームソード
本体の出力向上の恩威であるためなのか、ソードインパルスのレーザーソードから高出力のビームソードに変更されている。威力は上がっているが、ビーム兵器となった為防御が容易になったと言う欠点も持つ。
ビームの熱量で敵装甲を溶断しつつ実体剣の持つ質量でダメージを拡大する対艦刀シリーズの特性を受け継ぎ、通常MSの倍以上の機体サイズを持つデストロイを一刀両断する等、斬撃兵装としては破格の威力を有する。先端部分でもデストロイの重装甲を一撃で貫通する威力が有り、実剣としての性能も高い。
不使用時は刀身を2つに折り畳み、右背部のウェポンラックに収納する。なお、これだけの長さの剣を扱うには機体の駆動部自体にも高い剛性と柔軟性が求められ、デスティニー以外の機体に使いこなす事は不可能とされる。
作中ではデストロイを大根の様に簡単に斬り裂いたり、オーブムラサメを真っ二つに切り捨てる等の大活躍をしたが、大剣である故に大振りになる攻撃が災いし、ストライクフリーダム相手には一太刀も当てる事もかなわず、果ては白羽取りされて海に投げ捨てられるという失態を演じてしまう。
またインフィニットジャスティスとの戦いでは、フラッシュエッジ2のサーベルモードでは歯が立たなかったビームキャリーシールドをその実剣部分の重量とビームソード部分の超高出力さを遺憾なく発揮し、片手斬りで弾き飛ばす(防御を崩す)活躍を見せたが、直後のサーベル戦では完敗を喫している(1度目は腕を切り飛ばされる、2度目はアロンダイトの実体部分を切りつけられ折られている)。
この様に性能が格下の機体や動きが鈍重な巨大MS・MA相手には猛威を振るったが、本機と互角の性能にして同サイズの2機相手には通用しなかった。
名称の由来は、円卓の騎士の長サー・ランスロットの愛剣アロンダイトから。

M2000GX 高エネルギー長射程ビーム砲
背部左ウェポンラックに装備された大型ビームランチャー。
アロンダイト同様、不使用時には2つ折り状態でマウントされる。発砲時はマウント部のクランクアームを展開し、マニピュレーターでグリップを保持する。展開時の全長は22mと本機の全高を上回る。
HDより供給される膨大な電力により、ガナーウィザードオルトロスブラストインパルスケルベロスを上回る出力を誇る。同時に射程や速射性能にも優れており、迎撃にも充分に対応可能。なお、砲身分割の技術には本体でも採用された基本構造体の細部化と連動が生かされている。
運用の仕方がオルトロスやケルベロスよりはランチャーストライカーのアグニに近い。
使用されなかったCIWSを除けば、本機で唯一破壊されたことがない武装である。

SEEDシリーズの兵器は北欧神話やインド神話、あるいは英語やドイツ語などから取られた大仰な名称がつけられていることがほとんどだが、この武装だけなぜか特徴そのまんまな投げやりとも取れる名称なことは度々ネタにされる。理由ははっきりとしていないが、開発時期の関係上であるとされている。

MMI-X340 パルマフィオキーナ 掌部ビーム砲

/プッピガアアアアン!!


左右の掌底部に内蔵された青白い光を放つ小型ビーム砲。密着状態で発砲する零距離攻撃のほか、ビーム砲やビームソードとして運用できるなど用途は幅広い。その威力は戦艦をも一撃で撃沈し得る。
詳細は項目を参照。

MA-BAR73/S 高エネルギービームライフル
先行のセカンドステージMSが装備するビームライフルの改良モデル。
HDに対応したエネルギー供給システムを採用し、高い出力・速射性能を有する。不使用時には尻部ラッチにマウントされる。

対ビームシールド
左腕に装備される対ビームコーティングシールド。インパルスの機動防盾と同様、上下に伸縮する事で防御面積を変化させる。また強靭さを利用した投擲攻撃や投擲後撃ったビームを反射させるといった不意打ち的な攻撃も行うことができる。
本機はビームシールドに加え、VPS装甲の常時展開による物理攻撃に対しての高い防御力を備えており、このシールドは専らフェイルセーフ用の装備としての感が強い。実際、劇中での「盾」としての使用頻度は多くなく、第37話で脱走したアスランにビームライフルを破壊された時、また第43話で片腕を破壊された時にそれらの爆発から自機を守った事がある程度である。本来なら防御力の高い本機には必要のない武装だが、一説では純粋なシールドではなくバルカンやビームソードを内装した複合兵装ユニットとして製作される予定だったらしい。

ミラージュコロイド
ヴォワチュール・リュミエールスラスターのデバイスに発生器を備える。ミラージュコロイド・ステルスで培われた光線屈曲技術を応用し、空間に散布したミラージュコロイドへ自機の映像を投影し、残像として形成する一種の立体映像(ホログラフィ)技術。
同時にミラージュコロイドは電磁場をキャリアする事が可能であるため、この機構が使用されると敵機側では目視において特定機体を補足する事が困難となり、レーダーは複数の機体が出現したように振る舞い攪乱されてしまう。

ヴォワチュールリュミエール
D.S.S.Dが開発した惑星間航行システムの持っていたエネルギーを光に変換する機能を採用した光子ロケットの一種。資料によって推進源にレーザーを用いたレーザー推進とも言われるが、何れにせよ光圧が持つ作用を利用している点は変わらない。

使用時には美しい光の翼が発生し、本機の機動性を高める。
その出力は凄まじく、双方スラスター全開と言う状態でインフィニットジャスティスとの押し合いになった際は圧倒的にパワーで押し勝ちし、インフィニットジャスティスを一度は月面に叩き落とした。

活躍

作中ではパイロットであるシンの能力が急激に上昇していった事も手伝いその性能を遺憾なく発揮し、インパルスやフリーダムがあれだけ苦戦したデストロイを単機で複数機撃墜。レジェンドやインパルスと連携し残りも全て撃墜している。
オーブ沖会戦ではアカツキを撃墜寸前まで追い込み、ストライクフリーダム相手に一進一退の攻防を行う等の活躍を見せる(ただし、戦闘の内容はあちらの方がかなり有利な展開に持っていかれており、もしキラが命を奪う行動を取っていたらシンは二度撃墜されることになっていたとされる)。
エネルギー不足を起こした為や近接格闘武装を失ったことで一度帰投し、整備終了後レジェンドと共に再出撃。ストライクフリーダムを撃破寸前まで追い込むが、インフィニットジャスティスの介入により阻止された上片腕を落とされてしまう。直後撤退命令が出されたため帰投している。

宇宙に上がった後のレクイエム攻略戦ではレジェンドと共に陽動を担い、活路を開いている。

メサイア攻防戦ではストライクフリーダムやインフィニットジャスティスと対峙。
インフィニットジャスティスがメサイアに向かった為、デスティニーはこちらを追いルナマリア・ホークのインパルスを救い戦闘に入る。が、シンに迷いがあったことやアスランにそこを問われたことでシンは力を充分に引き出せず、結果として傷一つ負わせることが出来ずに最終決戦で撃墜されてしまう。

ただし完全に一方的な敗北を喫したと言う訳ではなく、

  • インフィニットジャスティスとの鍔迫り合いでは、出力を一気に上げたシンの判断通り、完全にパワー勝ちして月面に向かって一気に押し込んでいく
  • C.E.世界で最強の防御力を誇るインフィニットジャスティスのビームキャリーシールドを、アロンダイトによる片手斬りでビームシールドごと弾き飛ばす
等の奮戦も見せており、さらにファイナルプラス版OP及びリマスター版では、グラップルスティンガーを自慢の機動性で回避して切り込むシーン等が追加。
このように、最終的に敗北を喫しはしたが、ある程度の善戦をしている姿はアニメ本編でもしっかり描かれている。
メサイア攻防戦では、対戦相手がC.E.で一二を争う最強パイロット:アスランの万全の状態を相手に、よく奮闘したと言う評価を下しても良いかもしれない。
撃墜された後、追って着陸したルナマリアによりシンは救出され、倒れたまま終戦を迎えた。
その後2人はインフィニットジャスティスにより回収され、デスティニーはインパルスと共に月面に放棄された。

コミックボンボン版(高山瑞穂によるコミカライズ)では、最終決戦でインフィニットジャスティスの片腕を斬り落として追い詰める等いい勝負にアレンジされており、高い評価を得ている。
原作と同様、最後は両腕と右脚を破壊されたが、
  • 原作では→ 両腕をビームサーベル(リマスター版ではさらに、シールドに固定した状態のビームブーメラン)で、右脚を脚部ビームブレイドで斬られた
のに対し、
  • コミックボンボン版では→ インフィニットジャスティスが切り離したファトゥム01に気を取られているスキを突かれ、左腕を脚部ビームブレイドで、右腕と右脚を、急降下してきたファトゥム01の機首ビームブレイドで斬られた
という違いが見られた。

関連動画



バリエーション

デスティニーインパルス

元々こうした全部のせのコンセプトは、このデスティニーインパルスの開発データが元ネタとされている。
しかしながら、合体システムが組み込まれているインパルスの設計では劣悪なエネルギー効率、強度不足による空中分解の危険が解消できず、4機の生産で開発は打ち切られた。デスティニーはこれを教訓に新規設計されている。

デスティニーガンダム ハイネ・ヴェステンフルス専用機

『The End————!』


元ネタはガンプラ30周年を記念して発売されたT.M.Revolutionとのコラボレーションアルバム「X42S-REVOLUTION初回生産限定盤 Type A」付属のプラモデル。後にMSV入りした。
読んで字のごとくハイネ専用に調整された機体。オレンジを基調とするカラーリングが最大の違い。
当機を含むデスティニーを主力にした特殊部隊「コンクルーダーズ」専用機の一つとされるが、ハイネの戦死により部隊編成そのものが幻に終わっており、機体の去就も不明となっている。

デスティニーガンダム(BFT)

シモンきゅんと運命さん


ガンダムビルドファイターズトライ』にてイズナ・シモンが駆るガンプラとして登場。
外見はオリジナルのデスティニーと変わらないが、これは弟のイズナ・マモルが病院のベッドで説明書通りに作ったのみでカスタマイズが施されていない素組みの状態であった為。
ガンプラのクオリティによってパラメータが左右されるガンプラバトルでシモンはこのデスティニーを操縦し準々決勝まで勝ち上がる。
第7話ではカミキ・セカイの駆るビルドバーニングガンダムと熾烈な格闘戦を演じた。


司馬懿デスティニーガンダム

司马懿


SDガンダムワールド『三国創傑伝』及び、続編『ヒーローズ』の登場キャラクター。元々の悪人面からか物語の中では黒幕および悪役として活躍する。また、必殺技使用時にはデスティニーの如く、巨大な籠手「淵獄魔掌」を装備、背中の禍々しい翼を開き、殲獄破動という必殺技を放つ。

ゲーム作品では

スーパーロボット大戦シリーズ

本シリーズではカタログスペック通り強力な機体として登場する。
VPS装甲はビーム兵器以外の攻撃によるダメージを軽減する特殊能力として、ヴォワチュールリュミエールは気力が一定値以上になることで発動する特殊能力『分身』として再現。
上記の通り万能機なのだが、武装の関係かパイロットの性格か、最強武装は格闘属性となっていることが多い。

スーパーロボット大戦UXにおいては他作品との設定面・ストーリーの展開上における様々なクロスオーバーの結果、「ファフナー・マークデスティニーとファンから呼称されている。

連合vs.ZAFTⅡ

最高コスト中最も人を選ぶ機体。赤ロック距離が短く、ライフル弾数は5発。またブースト持続も悪い。おまけにコスト調整が難しい(この機体に限った話ではないが)のでガチ戦では敬遠されがちである。
ただしBD速度と抜刀前格、CSは折り紙付きの優秀さで、タイマンは強い。

ガンダムVSガンダムシリーズ

PSP版最後の隠し機体として最上位コスト(3000)で参戦。
残像ダッシュが追加された。レバーを左右に入力することで誘導を切りながらブーストを使わずに移動でき、その時に横格闘を入力すると専用の格闘が出る。また、格闘CSで高エネルギー長射程ビーム砲から曲げうち可能なゲロビ照射可能になり射撃戦での対応力が上がった。
デスティニーガンダムはSEED勢最強の性能を持ち、火力は全機体中トップクラス。

引き続きコスト3000の機体として参戦。
高エネルギー長射程ビームは単発ダウン・曲げ撃ちゲロビと使い分け可能。フラッシュエッジ2は射程が短いが引っ掛けやすいサブ射撃のブーメランとして、パルマフィオキーナは特殊格闘で放つ掴み技として再現。
特殊射撃の光の翼は残像ダッシュを展開しながらの特殊移動武装、弾数制(しかも1)なので連発できないがレバー入力で移動方向を選べ、追加入力ごとに誘導切りが発生、しかもブースト消費無しと優秀な移動武装。

高い機動力から繰り出される攻めは非常に強力で、万能機らしい腰を据えた読み合いとその中での一瞬の虚を突いてからの残像ダッシュとブーメランで相手を捕え、そこからの格闘差し込みがこの機体の真骨頂である。
特に残像ダッシュは最上位コストならではの武装。その高機動性も合わさって低コストキラーと恐れられている。

使用上の留意点は切り込み性能が高すぎる点。分断能力に長けるということは逆に言えば相方をフリーにして負担を掛けがち。元々使い勝手の良い遠距離用武装が少ないのでどうしても咄嗟のサポートが苦手。
また、デスティニーはあくまで格闘寄りの万能機。乱戦上等な彼らと違い、戦場を荒らされると戦い難くなる。
力に増長し相方を蔑ろにせず、連携した戦いを心がけたい。

デスティニーガンダム(ハイネ機)

フォースにて西川氏がOP曲を担当した事で、エクストラ機体としてコスト2500の万能機としてグフイグナイテッドと共にマキブ参戦。通称「ハイネデスティニー」。キャンペーンの報酬として登場したが、フォースの初回封入特典のプロダクトコードを入力することで先行利用も可能。しかもボイスは新録との事。

コスト低下によりビームブーメラン弱体化・残像ダッシュはレバー連続入力不可の敵に向かって突進するだけのものと、前線維持には心持たない性能。しかし対艦刀投げが可能・弾数が2発ゆえに連続使用可能な残像ダッシュなどシン機とは異なる独自の持ち味も有る為、有効に使って仕事をしていきたい他、格闘のモーションが、かなりスタイリッシュ。

外部作品への出演

ガンダムビルドダイバーズバトローグにて、本作メインキャラクターであるカザミが搭乗。
作中イベントのルールによりランダム選出されたとのこと。
彼が師匠と仰ぐキャプテン・ジオンの乗るゴッドガンダムと対決し、ゴッドフィンガーに対しパルマフィオキーナで真正面から挑み、ダメージ過多により双方リタイアとなった。

立体物

ガンプラ

多くのブランドで発売されているが、劇中の扱いもありライバル機のストフリよりも発売が後回しにされる事が多いが、それは逆にストフリから間が開けばそれだけ技術面での蓄積期間を設けての発売という事になるので後発のデスティニーの方が可動面や造形面で評価されている事が多い。
また、SEED HG、BB戦士、HGCE、MG(エクストリームブラストモード)では光の翼などのエフェクトパーツがデフォルトで付属しているのでプレイバリューも高い。

1/144 コレクションシリーズ

最初に発売されたデスティニーのガンプラで2005年5月発売。
これまでのコレクションシリーズのキット達と異なり色分けや可動が増えており、プロポーションも良く同シリーズの中では間違いなく良作に分類される。
ただし、その分定価が上がってしまったのと技術的にHGとの間隔が狭まり低価格以外にコレクションシリーズである必要性が薄くなった事もあり次作のストフリを以てシリーズは終了となる。

1/100

2005年7月発売。
シリーズ後期に発売されただけありプロポーションは設定画と劇中作画の中間といった感じでなかなか良いのだが、武器の保持に若干難があった。

1/144 SEED HG

アニメ版放送終了後の2005年11月に発売。
後半メイン四機の中では最後発となったが、その分プロポーションと可動は当時としてはシリーズ中でもかなり良く、光の翼のエフェクトパーツや簡易型のアクションベースが付属しているのにもかかわらず2000円以下という非常にプレイバリューの高いキットで傑作として長年語り継がれていた。
カラーバリエーションとしてハイネ機がT.M.RevolutionのアルバムCD『X42S-REVOLUTION』の初回特典として封入された。
こちらは本体の成形色以外にエフェクトパーツもオレンジになっている。

BB戦士

2006年5月発売。
可動範囲が広く装備が一通り付属。光の翼のエフェクトパーツ、掌部ビーム砲交換用パーツ、スタンドが付属しHGに匹敵するプレイバリューを誇った。

マスターグレード

2007年10月発売。
ストフリに一年近く遅れをとったものの無事に発売された。
エフェクトの無い通常版以外に、光の翼やパルマフィオキーナのエフェクトパーツが付属したエクストリームブラスト版も同時に発売された。
こちらは関節部分にクロームメッキ塗装が施されている。

リアルグレード

2013年4月発売。
SEED DESTINY登場MSでは最初にリリースされた。
1/144スケールにMG並の技術を詰め込んだハイクオリティキット。
今回の光の翼パーツはプレミアムバンダイでの受注となる(現在は予約終了)。

SDEXスタンダード

2017年3月発売。
BB戦士以来となるSD体型のプラモデル。
こちらはエフェクトのオミットや低価格に抑える為の簡略化された部分も目立つが可動とプロポーションは良く、塗装で化けるキットとなっている。
なお、本キットの説明書には、コミックボンボン版SEED DESTINYのシンの台詞が書かれている。
以前からゲーム作品でボンボン版の台詞が採用される事はあったが、アニメのコミカライズ作品がメイン商品であるガンプラにまで影響を与えた例は雑誌等の宣伝を除けばガンプラでは珍しいケースである。

HGCE

2019年5月発売。
発売開始年はSEED DESTINY本放送15周年というメモリアルイヤーでもあった。
HGUCと同ラインで待望のリメイクがなされ、SEED HGを凌駕する可動と洗練されたプロポーションが特徴。
デスティニー発売前の同シリーズではターンエーガンダムV2ガンダムそしてストフリとエフェクトパーツがプレバン送りになる事が殆どということもあり、「デスティニーの光の翼もプレバンではないか?」と懸念されていたがちゃんとキットの中に光の翼のエフェクトパーツが付属している他、パルマフィオキーナのエフェクトパーツも付属している。
但し旧HGと違いエフェクトパーツが硬式になっていたり、ビームサーベルのエフェクトが付属しないなどの変更点がある(ビームサーベル状態は本編での使用回数が少ない為の措置かと思われる)。
同年7月では、数量限定商品としてハイネ機がリリース。
傑作SEED HGから待望のリメイクだった事もあり、どちらも発売後しばらく入手困難が続いていた(特にハイネ機は数量限定品の為争奪戦が繰り広げられていた模様)。

アクションフィギュア

モビルスーツ イン アクション

2005年6月発売。
PVC製フィギュアで後述のROBOT魂の先代にあたる。
値段は当時のSEED HGとほぼ同じでエフェクト類はビームサーベル関係しか無いものの、手頃な価格で遊べる完成品アクションフィギュアとして重宝された。

ROBOT魂

2011年1月発売。
劇中を意識したプロポーションと豊富なエフェクトが特徴。
2019年にはMETALROBOT魂版が発売。
こちらは旧版からサイズアップしダイキャストを使用したことで質感が上がっているが、旧版に付属した光の翼は今回は別売となる。

余談

  • 主人公機が一方的に撃墜されて終了した作品は、過去のガンダムシリーズでは「機動戦士ガンダム」(小説版。富野監督直々の執筆)や「閃光のハサウェイ」、及び「鉄血のオルフェンズ」といった経緯の特殊な作品以外には存在せず、そのあまりの王道外れぶりにファンからは「ありえないストーリー」と捉えられてしまった。
  • CIWSを除く武装は全て手持ち式(一部は腕部内蔵型)の為、両腕が破壊されると使用不能になる武装が非常に多い点が弱点となる。ただし、元よりMSとはそういうもので、同時期にロールアウトされた他のワンオフMSが内蔵火器に強力な武装を搭載しているためにそう見えるだけであり、MSという点においては万能型と言うべき機体である。
  • また、先代機のインパルスのV字アンテナが4本なのに対し、デスティニーは何故か2本に減っており、後継のガンダム乗り換えにあたって先代機よりV字アンテナの本数が減るという点でも異端である。2本→2本や2本→4本、4本→4本の例はかなりあるが、インパルス(4本)→デスティニー(2本)の例はかなり稀。
  • T.M.RevolutionのCDとセットのハイネ仕様デスティニー登場後、西川貴教氏の戦友とも言うべきLUNA SEAもパーソナルカラーの黒色に染まったザクⅡのガンプラ付きCDを発売している。これにより【西のLuis-Mary(西川)】と【東のLUNA SEA】のどちらもパーソナルカラーのガンプラが発売されたこととなった。
  • デスティニーのギミックは「大河原氏が今まで担当したガンダムの集大成」とも言われており、素体のままでは通常の人型であり、意外にもギミック要素は少ないが、演出面の影響が(良くも悪くも)出ており、サンライズ製作のスーパーロボットアニメのイメージが色濃く反映された結果である。なお「全機体のギミックを詰め込んだ機体」というコンセプト自体は、フリーダムの初期案でもあった。
  • デスティニーのカメラアイ周辺が赤く縁取られているのは、シンの血涙を再現したもの。
  • 第42話(リマスター版では第41話)で起こったエネルギー切れの描写は理論上有り得ないものだが、後に「戦闘におけるエネルギー消費量が激しすぎて、エネルギーを無制限に供給できるハイパーデュートリオンでも追い付けなくなったから」という後付け設定がなされた。実際にエネルギー供給量自体には限界があり、デスティニーは高出力でエネルギー消費率の高い武装やシステムを搭載しているため、パイロットのシンもそのパワーに物を言わせた力任せな戦法が目立つため、一応納得のいく解釈となっている(それでも無理矢理感は否めないが…)。
  • 福田監督が提示したデザインコンセプトが全部載せ混ぜラーメンで如何にも強そうな奴」。しかし、後の事を思えば「前作主人公その友人が乗る新型ガンダムを引き立てる役」と言う意味もあったのではとも邪推したくもなる。
  • イラストレーターの森下直親は自著においてデビルマンみたいなガンダムですよね」とコメントしている。そういえばあっちにもアスカくんがいたような・・・?


関連イラスト

「俺が薙ぎ払ってやる…全てを!!!」
デスティニーガンダム


デスティニーガンダム
Z.G.M.F- X42A DESTINY GUNDAM



関連タグ

機動戦士ガンダムSEEDDESTINY 種死 ガンダム
光の翼 質量を持った残像 シャイニングフィンガー ゴッドフィンガー  サンライズの本気
全部乗せ
マークデスティニー
イズナ・シモン
ジェスターガンダム:目の隈部分のデザインが酷似しており、デスティニーの存在を予見したかのようなフェイスとなっている。
ガンダム・バルバトス:こちらはとある話で涙を流しているような描写になっていた。
デストロイア:偶然の可能性があるが、「「デス」が付く名前がタイトルにフィーチャーされる」「視聴者にトラウマを与える」「全てを破壊することが使命」「シリーズの終焉を飾る」などと共通項が多い。
マジレジェンド:最強クラスとしてはライバルに一度も勝てずに呆気なく負けるほど弱かったとされる不遇繋がり。しかも味方機にだが「レジェンド」が付くという点もある。
パトカイザー片方の主役ロボに勝ちを取られ続けただけでなく、後半の強化メカを全てガッサリ取られた不遇繋がりだが、最後の最後でストロングパトカイザーで汚名返上した。

全部乗せ仲間

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