概要
2013年に月刊ホビージャパンに於いて連載された「ガンダムビルドファイターズ」の外伝作品。
同誌の創刊45周年記念作品としての側面も併せ持つ。
シナリオは千葉智宏が担当。
KADOKAWAの月刊ガンダムエースに於いて展開されている「ガンダムビルドファイターズA」と違い、世界観こそアニメ本編と共通だが、それとは独立したオリジナルストーリーが展開される(ただし本編の登場人物と思われるキャラクターと、その使用機体と思われるガンプラがゲスト的に登場する)。
本作の時間軸は「ガンダムビルドファイターズ」と「ガンダムビルドファイターズトライ」の中間に位置し、本作の続編として「ガンダムビルドファイターズ炎トライ」がある。
主な登場人物
清炎学園
- コウエン・ユウセイ
主人公。清炎学園に通う高校1年生。表情作りが苦手で無自覚に挑発的な発言を行ってしまう事から、誤解を招きやすいが、本人は心に熱い闘志を秘めた熱血漢。
中学時代にチームプレイ時の協調性を欠いた行動を恥じ、一時期ガンプラバトルから身を引いていたが、その後イコとの出会いを切っ掛けにガンプラ部へ入部させられ、再びガンプラバトルに興じる。
実家の蔵には過去に月刊ホビージャパンに付録として収録されていた幻の武器パーツ「カレトヴルッフ」が大量に保管されており、愛剣として赤とオレンジを基調とした「炎カラー」と呼ばれる独自のカラーリングを配したガンプラで戦う。
主な使用ガンプラはΖガンダム炎、ハイパーΖガンダム炎、デスティニーガンダム炎、ウイングガンダムゼロ炎など。
- ナルミ・イコ
ユウセイをガンプラバトルに復帰させる切っ掛けを作った少女。
当初は勘違いから彼をガンプラバトルに強引に誘っただけだったが、数々のバトルを経てユウセイとは良きパートナーとなっていく。
元気印を絵に書いたような少女であり、その性格はポジティブそのもの。ポニーテールが快活な印象をより一層強めている。
根っからのガンプラ好きだがそれを恥ずかしがり友達には秘密にしているが、実際にはその友人にガンプラ趣味がバレている。
使用ガンプラはピンクアッグ、グリーンVダッシュガンダム、ラベンダーズサなど。メインカラーに用いた色の名前とベースとなった機体の名前を組み合わせて名付ける傾向がある。
- セイラ・マスオ
清炎学園美術部講師にしてガンプラ部顧問。過去に大きな大会で優勝した事もある実力者であり、公式審判員としての資格も持つが、本人はあまり多くを語ろうとしない。
その腕前は高く、ユウセイとイコを同時に相手にしながらもこれを圧倒するだけのそれを有し、謎の男マスター・ジャパンとガンプラバトルで並び立った際には絶対無敵と豪語している。
彼の制作するガンプラは全身に独自のディテールを配するのが特徴であり、これは俗に「マスオディテール」と呼ばれる。
使用ガンプラはガンダムダブルエックスストリーム。
その他
- ソガ・ショウタ
ユウセイらとは別の高校に通う少年。
同校のガンプラ部のエースであり、自らの専用ガンプラに「SSカスタム(スペシャル・スコードロンカスタム/特殊中隊所属機仕様)」と名付ける。
寡黙で無表情ながらも、ユウセイと同じくその内面にはガンプラバトルに対する熱い熱意が隠されている。
ユウセイとは彼がガンプラ部に入部して間もない頃に行われた練習試合に於いて邂逅し、以後数々のバトルを演じてお互いをライバルとして認識していくようになる。
主な使用ガンプラはグフSSカスタム、ガンダムスローネSSカスタム、メッサーラSSカスタムなど。
- 謎の男マスター・ジャパン
本名不明の謎のガンプラビルダー。その正体は月刊ホビージャパンの編集者。
「機動武闘伝Gガンダム」の東方不敗が髭をそったような容姿の持ち主。
マスオとは旧知の仲であり、彼と同じくガンプラバトル公式審判員の資格を持つ実力者。マスオと並び立った際には熱血最強と雄叫びを挙げている。
マスオの教え子であるユウセイをその実力を以って鍛え上げた。
ユウセイと同じカレトヴルッフ使いでもあり、青と白を基調としたガンプラを使用する事で知られ、愛機の一つであるゴッドガンダム極もまた、彼のパーソナルカラーで彩られている。