「きっとイオリくんは、素敵なガンプラを作ると思います!」
CV:石川由依
人物像
私立聖鳳学園の中等部1年生。美術部所属の眼鏡っ子クラス委員。身長158cm。
イオリ・セイとは同級生で席は隣同士。実家は両親が営むレストラン「コウサカ」。続編で主要人物の一人となるコウサカ・ユウマは彼女の弟である。
美術の時間にデッサンを褒められていたセイに興味を抱き、彼がのめり込むガンプラの世界へ徐々に引き込まれていく。
セイが美術室でガンプラをいじっていることも内緒にしておくなど、何かと協力的。セイとレイジが出場するガンプラバトルの地区予選に足を運び、それ以降は二人の戦いを世界大会まで追いかけていくことになる。
慣れない内は激しいバトルの観戦でもおっかなびっくりだったものの、ユウキ・タツヤやラルさんからガンプラバトルの何たるかを説かれ、バトルに身を投じるセイらを陰に日向に応援する様は健気。
「弟にガンプラを」という理由でイオリ模型店を訪れ、自身もガンプラ制作を始めることになる。
ガンプラ初心者ながらも、美術の要領を活かした高い塗装技術を持っており、コンプレッサーとエアブラシを用いて隠蔽(地の色を隠す)能力の低い黄色でベースカラーを完全に塗り替えており、その出来栄えはセイも称賛するところ。ガンダム知識の乏しさがかえって自由な発想を助け、愛機の「ベアッガイⅢ」には機体の中に綿を詰めるというぬいぐるみ設定を実装した。
美術部では主に風景画を描いており、中学生対象の美術展で最高賞である特選を受賞するなど、高い実力が窺える。そのため美術展でよく顔を合わせるヤジマ・キャロラインから一方的にライバル視されているが、チナからすれば高飛車で元気ないい友達であり、彼女を「キャロちゃん」と呼んで奇妙な親交を育んでいる。
性格と同様に控えめな胸は本人もコンプレックスにしているらしく、レイジに気を遣われた際には思わず手を上げてしまっている(実際には周囲の人間が大きい為に相対的に小さく見えているだけである)。
また、人見知りも激しく、店の接客を手伝った際には表情が固くなってしまうほか、ネガティブな感情を抱くと眼鏡が光る。一方では、セイとの親愛が進展するにつれて彼をからかってみたりと、いたずらっぽい一面も覗かせ、ラルさんのお尻を痒くさせている。
私服はそれぞれデザインが異なり、冬場はグレーのブーツにピンクの長袖セーラーワンピース、夏場は白ニーソにキャミソールとデニムスカートとなっている。また、GGGシリーズにて立体化されたセーラーワンピース姿ではさすがにスカートの防御力の低さが危惧されたのか、ショートパンツ型のインナーが確認できる。
セイの純朴さやガンプラへの一途さに惹かれてか想いを寄せるようになり、セイがミホシと親しくしている場面を目撃したり、チームネメシスを脱退したアイラがイオリ家の世話になるという話が進んでいく際には、嫉妬や動揺をする一面も覗かせており、アイラが宿舎のセイとレイジの部屋に転がり込んで一夜を過ごした事を知る場面ではあわや修羅場になりかけた。イオリ・リン子からのやや過剰な援護射撃ももらい、セイとの初々しく微笑ましいやり取りも赤面ものになっている。
なお、普段の控えめな性格はセイとの恋愛となると積極的になる様子も窺える。
結晶破壊後のセイとレイジ、ユウキらによる約束を果たすための最後にして最高のバトルと、アリスタの消失によってアリアンへ帰るレイジとセイの別れを見届け、それから一年後に再開されたガンプラバトル選手権では、成長しバトルに臨むセイを見守った。
その後はパリで個展を開く程の画家として名を馳せており、ガンプラバトルで苦痛を味わいファイターとして挫折した弟・ユウマを心配するなど、良き姉の風格を漂わせている。
余談だが、セイは7年も付き合っているチナを未だに「委員長」と呼んでいるらしい。
また、アイラがタケシの指導で作ったコマンドガンダムはチナが保管していたが、後にアイラの手元に戻ったようである。
戦績
バトルで使用したガンプラはベアッガイをベースとしたベアッガイⅢ。
キャロラインの挑戦を受け、地域の「女の子限定ガンプラバトル大会」に出場。レイジとの特訓の成果を発揮し、順調に勝ち上がっていく。準決勝ではキャロラインの駆る騎士ガンダムに苦戦を強いられるが、機体内に詰めた綿が功を奏し、相手の動きを封じて場外に放り出すという戦い方で相手のガンプラを傷つける事無く勝利をあげた。その後、騎士ガンダムとのバトルで破損した腕の予備が無かった事もあり決勝戦で敗退。初の大会参加にもかかわらず準優勝という好成績を収めている。
ちなみにこの大会で少なくとも2勝を収め、図らずもバトルの成績でセイを追い抜いている。
世界大会ではセイ達の応援のために静岡にある親戚の家に泊まりながら、ラルさんと共に会場で観戦。
セイ達の試合以外では彼らと共にいることも多かったことで他のビルダー達とも知り合うようになり、特にアイラとは決勝前夜祭で彼女のミスサザビーの製作を手伝うようになるまでに親交を深めた。
決勝戦直後の巨大アリスタ結晶暴走の際はベアッガイⅢで結晶体破壊に参戦し果敢に奮闘。セイ達と共に実体化したア・バオア・クー内部に突入するが、最深部の巨大な粒子ビーム砲の攻撃からアイラと共に身を挺してセイ達を庇ったことで機体が大破してしまい、戦線を離脱する。
『GMの逆襲』では、ニルスにヤジマスタジアムの落成式に招かれ、そこでガンプラマフィアが起こした事件に巻き込まれてしまう。
最初はセイ達とガンプラマフィアのバトルを見守っていたが、途中で自分もベアッガイⅢでバトルに参戦し、ニルスの忍パルスガンダムの窮地を救うと、中破したフェリーニのガンダムフェニーチェリベルタを抱えてセイ達に加勢し、事件解決後はセイとレイジの真剣勝負を見守った。
それから1年後、セイと共に聖鳳学園中等部の卒業式に出席している。
関連イラスト
関連項目
イオリ・セイ アリーア・フォン・レイジ・アスナ ユウキ・タツヤ
雨野雲雀 / 更識簪 / アイビス・ダグラス… いずれもチナ同様に標準体型寄りのプロポーションながらも周囲に巨乳キャラが多過ぎるせいで風評被害的に貧乳扱いされがちなキャラ達。