プロフィール
概要
ヘッドギアを装着した内巻きのミディアムヘアに加え、四角眼鏡(実際は簡易型ディスプレイ)をかけた儚げな少女。新装版ではロングヘアになっており、キャラクターデザインが最も変わっている。プロポーションも決して悪くないが、グラマーな姉や布仏姉妹に比べて若干控えめ。
内気な性格であり、当初は他人を寄せつけない雰囲気を醸していた。優秀すぎる姉に対し、凄まじいコンプレックスを抱いている。布仏本音は付き人なのだが、姉の差し金である事を疑っているため、突き放した態度を取っていた。
代表候補生だけあって潜在能力は高く、演算処理や情報解析、空間認識や整備能力等はヒロイン勢で群を抜いている等、作中に登場した代表候補生の中でも屈指の頭脳派である。
特異ケースである織斑一夏の「白式」開発が優先され、自身の専用機「打鉄弐式」が用意されておらず、専用機が必要になる行事には顔を出していなかった。
当初は姉のことを模倣し、独力でISを完成させようとしていたが、四苦八苦する日々を送っていた。一夏に対しては当初こそ恨み節だったが、親身に接してくれる姿勢や周りの周囲の協力を得て、とうとう「打鉄弐式」を完成させることに成功。一度は人との係わり合いの大切さを学んで、互いの名前を呼び捨てし合うほど一夏に惹かれていくが、彼が姉の差し金で自分と接していた事を知って深く傷ついてしまう。
しかしその後、ゴーレムIIIの襲撃事件にて、自分を守る為に決死の覚悟で戦う姉の楯無や一夏の必死な姿を見た事で立ち直り、まだ試験運用もままならない打鉄・弐式を起動させて、四十八発もの誘導ミサイルをマニュアル操作でコントロールするという離れ業を披露し、一夏に攻撃する機会を与えるという脅威の能力を発揮した。
大きく成長した簪は、事件後に「大好き!」と大声で一夏への好意を伝えるも、その時に手渡したアニメのDVDに対する想いであると誤解させてしまった事に気付き、赤面する。当然その後、同じ専用機持ちである他のヒロイン格達に連行され、我の強い彼女達に気圧されてしまうも、同じ想いを共有しあう者同士の為かすぐに打ち解ける事になり、彼女達に負けじ劣らず一夏への争奪戦を展開する。
趣味はアニメ、それも勧善懲悪のヒーロー物のアニメを見ること(余談だが、アニメ版で彼女が見ていたアニメは、何処かの社長が着るパワードスーツっぽいものだった)。
自身の境遇をなぞらえて「ヒロインを救ってくれるヒーロー」に憧れている。
(この点はゲーム「IS〈インフィニット・ストラトス〉2 ラブ アンド パージ」でも自身の担当する物語が特撮ヒーロー作品と縁の深い「オズの魔法使い」で拾われている)
アニメ本編では第1期ではトーナメント選抜で名前だけの出演にとどまっており、姉である楯無共々姿を見せることはなかったがアニメ第2期ではPVに顔を見せており、2013年8月10日に配役が三森すずこさんになることが発表され、登場が確定した。
待遇
姉に次ぐ7番目のヒロインという立ち位置。
登場はかなり遅いものの、第7巻では実質「もう1人の主人公」という扱いになっており、精神的に大きな成長を遂げた。しかし、第8巻の『ワールド・パージ』では1人だけ電脳ダイブせず、裏方のサポート役に回されている。
とは言っても、扱い自体は別に悪い訳では無く、他のヒロイン格に取り囲まれて脅威と見られつつ何だかんだで仲良くなっていたり、眠っている一夏にキスして起こそうと抜け駆けに走って接戦を繰り広げたりと、立派にヒロインとしての活躍も見せている。
打鉄弐式について
簪の第3世代型IS。打鉄の後継機で日本の倉持技研が開発を進めていたが、白式の開発やデータ収集にすべての技術者を取られてしまい、永らく未完成のままだった。
(普通に考えても、技術者としてあるまじき行為である)
後に簪が一夏のタッグパートナーとなった事で、彼の人脈からIS学園整備科の協力を経て学園内で機体が完成した。機体の稼動データには「ミステリアス・レイディ」、荷電粒子砲など一部の武器データには「白式」のデータ(主に雪羅)が流用されている。
機体の特徴としては防御重視の打鉄と違い、機動性に特化しており、武装も打鉄よりも豊富である。
待機形態は右手中指に填められたクリスタルの指輪。
春雷(しゅんらい)
背中に搭載された2門の連射型荷電粒子砲。「白式」のデータが流用されている。
夢現(ゆめうつつ)
近接武器である対複合装甲用の超振動薙刀。
山嵐(やまあらし)
打鉄弐式の最大武装。第3世代技術のマルチロックオン・システムによって6機×8門のミサイルポッドから最大48発の独立稼動型誘導ミサイルを発射するものであるが肝心のシステムが完成せず、現在は通常の単一ロックオン・システムが搭載されている。
春雨(はるさめ)
プラウザゲームアーキタイプ・ブレイカーにて実装されたゲームオリジナル新装備。『対マルチデバイス掃討システム』として背面バックパックに装備された有線オールレンジ攻撃兵装。ゲームではアビリティとして発動し、複数のワイヤーから繋がった円盤型端末が展開。相手を四方八方からビームを浴びせている。