概要
例「すばらしいプロポーション」
女性にとって理想のプロポーションとは?
ある調査によると、男性は女性よりも視覚が発達しているという。
そうなった理由は、遠くにいる獲物を見つけるためと、より生殖能力のある女性を見極める為だと言われている。
この事は、スタイルの良い女性を選んだ男性の遺伝子が、より繁栄してきた歴史があることを意味している。
しかし一言で「スタイルが良い」といっても、それは具体的にどのような状態を指すのだろうか?
結論から言うと、最も重要になってくるのは、ウエストとヒップの比率である。
ウエスト÷ヒップで表される数値のことを「WHR」(Waist to Hip Ratio)と言うが、このWHRの比率が0.7の女性を男性は最も魅力的だと感じるということが既に分かっている。
つまり、下のイラストのように、くびれている腰を持つ女性が最も魅力的だというのだ。
プロポーション研究の第一人者であるアメリカの進化心理学者のデベンドラ・シン博士は、世界の16の文化圏を対象に、女性の理想のプロポーションについての調査を長年に渡って行ったが「どこの国においても男性は、WHR比が0.7の女性を最も魅力的だと感じる傾向があった」と報告している。
つまり、くびれている腰を持つ女性が最も魅力的だというのだ。
この調査でもっとも興味深いのは、太った人がモテる国、痩せている人がモテる国、どこの国においてもWHR比が0.7の女性が最も人気があったということだ。
そして、一番人気が高かったのは、くびれのある女性だったという結果が出ている。
逆に最も不人気だったのは、WHRが1.0の女性だった
つまり重要なのは、太っているか痩せているかではなく、「どれだけくびれがあるか? 」ということなのだ。
おそらく、太っている人でくびれがある人は少ないので、男性は「痩せている方がいい」と口にするのだろう。
さらにデベンドラ博士は、歴代のプレイボーイ誌の表紙を飾った女性や、美人コンテストで優勝した女性のWHR値を調べあげたが、その値は、ほぼ0.68~0.72に間におさまっていたと報告している。博士はこの結果を「WHR比が0.7の女性は、最も妊娠能力が高いためだ」と分析している。
つまり、「妊娠能力の高い女性ほどモテる」というのだそうだ。
実際に女性は、妊娠能力がピークになる19歳の時にWHR比が最も0.7に近くなり、年齢を重ねていくごとに徐々にウエストが厚くなっていく。
つまり男性は、WHRが0.7になるべく近い女性を選ぶことで、自分の遺伝子の繁栄度を高めようとしているのだ。
理想の体重、ウエスト、ヒップの表
では理想の体型とはどういうものなのか?
ある調査で、身長から導き出せる理想の体重、ウエスト、ヒップの表が作成された。
(とはいっても、あくまで計算上のものなので、目安程度に考えてください。)
計算方法は、『BMI=21』で計算している。
(※BMI=体重÷身長÷身長)
WHO(世界保健機関)は昔から「理想のBMIは男女共に22」と言ってるが、別の調査では先進国ほど、この値は低くなりつつあるという。
その理由は、先進国は食べ物が溢れすぎているからだ。
痩せることは難しく、太ることが簡単だという背景がそれに関係していると推測される。
『BMI=21』という表はあくまで目安だが、極端にこの数値からかけ離れている人は、少し努力してみる必要があるかもしれない。ただ、無理の無い自分にあった努力が望ましい。
ちなみに、エステ会社などの中には「美容体重はBMI=18」などと言っているところもあるが、そんなのは一切何の根拠もない事が医学界では分かっている事なのだそうなので、絶対に信用しないようにするのが懸命である。
医学的に見れば、『BMI=18』というのはほとんど病気である。
なので、下手に無理な美容整形とか脂肪吸引などをするのはやめておこう。