概要
現実的にもフィクション的にも最もポピュラーな妹。ここでは創作の妹モノのジャンルを記載している。
近親相姦的には、義妹に比べてそもそも家族だからか、距離感が近いという設定が多いため恋愛ドラマの部分においてロマンは少ないとされる。
しかし実妹モノは「兄妹なのに恋愛しちゃう」という禁忌を破るという萌え要素を孕んでいるという魅力があり、背徳感では圧倒的に上でたり、妹萌えが悪化すると実妹モノでしか萌えられなくなるという意見の人も。
ギャルゲーにおける実妹
恋愛系のADV、SLGなどのいわゆるギャルゲーにおいてはリアリティが重視されており、主人公の実妹は他のヒロインと同様の専用シナリオやイベントがあっても、最終的には恋人にならないのがほとんどである。ゲームによっては他のヒロインの攻略に関するヒントや、好感度を教えてくれる、いわゆるときめきメモリアルの早乙女好雄ポジションだったりする場合もあり、必然的に出番量も増えたりすることも。
が、専用イベントと言っても、せいぜいデートやキス止まりで、他には水着や着替えや風呂のサービスシーンくらいで、他のヒロインに比べれば非常に少なく、おまけ程度の扱いであることが多く、誰とも結ばれないバッドエンド(もしくはノーマルエンド)で妹が出てきて慰めてくれたりするシーンがあると、実質実妹エンディングなどに扱われることもある。
しかしながら、これは各ヒロイン毎のシナリオ、イベント量を比較しての話で、たとえば攻略ヒロインの場合、自身のシナリオ以外の他の攻略ヒロインのシナリオでの出番は少なく、まったく出番のないことも珍しくないが、主人公の実妹は家族ということもあって、どの攻略ヒロインのシナリオでも日常会話などで登場する場合が多い。ただし、同じ会話を新しいヒロインを攻略する度に何度も見ることも多くなるという弊害もあり、「主人公の妹が何度も出てきて同じ会話をきかされ、ウザい」と言われることもある。
結果として全部のヒロインをクリアーした時に一番多くゲームで出ていたのは実妹だった、なんてこともあり得る話であり、結果としては非常に印象に残り、「なんで妹を攻略させてくれない」「主人公の妹が一番可愛い」「バッドエンド(=妹エンド)こそ真のトゥルーエンド」と主張するお兄ちゃんが続出することになるのであった。
概ねこのあたりは主人公の実姉(稀に実母も)にも言えることではある。
18禁ゲームにおける実妹
18禁ゲームの世界においては、ソフ倫によって一時期実妹モノ(異性間の近親相姦)が規制されていた。その為、その時期の18禁ゲームで妹モノといえば義妹の事であった。実妹が出てくる場合は、サブヒロイン扱いかつ、精々サービスショット止まりで、基本的に兄とのHシーンは無かった。(NTRはあった)。
だが、中には死んだ実妹を元にしたアンドロイド妹(物理的に血の繋がりが無い)や、電脳世界での実妹のアバターとの性行為(現実世界では肉体関係は無い)や、前世での実の兄妹(現世では他人同士)や、姉になった元兄と実妹との性行為(同性間の近親相姦はOK)や、設定上義妹というだけで、本編中ではさも実妹のように描かれたものや、ソフ倫を通さず同人流通で販売された実妹モノなど、実妹派の涙ぐましい努力と工夫とコダワリを感じさせる作品もあった。
現在ではソフ倫の近親相姦規制が緩和された事により、実妹とのHシーンも普通に見られる。実妹好きには良い時代になったものである。
他の例としては、前作では主人公の妹、続編では主人公が変わったので普通に攻略対象になったという例もあり、ようやく攻略できて嬉しい反面、実妹でなくなったことや、前作の主人公(実兄)以外の男とくっつくことに複雑な思いを抱くプレイヤーもまた多い。
注意事項
フィクションにおける妹、リアル妹には違いがあるため、もちろんそれらの近親相姦と現実のソレも全くの別物である。
仮に実妹モノに興奮している兄がいた場合でも、その人が実際に自分の妹に欲情していることはまずないだろう。
(妹を可愛いと思うことぐらいはあるだろうが、それらは父親が娘を見る感覚や、もしくは赤ちゃんを見て思う感覚に似ており、それゆえによほどの特殊ケースでなければ恋愛には発展しないと思われる。)
そもそも、妹キャラは兄キャラの妹なのであって、自分の妹ではない。
近親相姦というシチュエーションに興奮する事と、自分の肉親に興奮する事はまったくの別次元の問題なのだ。
なので、身の回りにこういう趣味の人がいたとしても、どうか誤解しないで欲しい。