概要
他の「~エンド」と違い、ゲーム作品以外(ドラマ、アニメ、漫画等)ではまず見られない表現である。
物語は一応の決着を見せるが、核心部分が欠けてしまったために謎が残ったり、盛り上がりに欠けてしまったりと妙な引っかかりを残したまま終わってしまうエンディング。
また、RPGなどでは内容に関わらず隠し要素無しでクリアした場合のエンディングを指す事が多い。
大まかには以下のエンディングと比較して「普通」のエンディングを指すが、その定義は曖昧であり、作品全体の雰囲気に大きく左右される。
例えばトゥルーエンドが存在する作品においては、ほぼグッドエンドがノーマルエンドと呼称される場合が多い。悲劇的な展開のエンディングが無い作品では、逆にノーマルエンドがバッドエンドと呼称されたりする。他にも元から暗い雰囲気の作品では、ほとんどバッドエンド同然の内容(この場合下手なバッドより質が悪い)が「ノーマルエンド」と銘打たれていたりする。要は上記四つのどれにも属さない「その他」のエンディングである。
初回プレイでは固定でノーマルエンディングにたどり着く仕組みだったりすることもある。
ギャルゲー・乙ゲーなどでは誰ともくっつかない場合(こちらはバッドエンド扱いされることも多い)と、相手とは結ばれるが他のエンディングと比べて多少物足りない感じで終わるものを指す。
特にヒロイン固有のエンディングが複数用意されたエロゲだと恋人同士になっても肝心の行為が出来ずじまいというパターン(あるいはその逆)が多い(全年齢だと「キス無し」や「CG」無し)。
ただしこちらも初回ではノーマルエンド固定だったりする場合もある。この場合は他のヒロインのEDを見ていくうちに別ルートが開いていくことが多い。
物によってはノーマルエンドでないと起こらないイベントがあり、時としてハッピーエンドとの区別がつかない場合もある。
様々な要素が確定していない終わり方であるために、続編やファンディスクが「ノーマルエンドの続き」として作られることも多い。代表例としては同窓会、つよきす、ToHeart2など。
誰かとくっ付いてしまうと、続編を出すときにシナリオ的に矛盾が生じてしまう故の措置と言えよう。
中には、複数のエンディングがあるにもかかわらず、どう見てもバッドエンドにしか見えない展開をノーマルエンドと言ってはばからない作品も……。(爆ボンバーマン2など)
トゥルーエンドを引き立たせるため、ノーマルエンドを偽のエンディングとしてる作品も多い。