更識楯無

さらしきたてなし

ライトノベル『IS〈インフィニット・ストラトス〉』のヒロインの1人。

プロフィール

初登場	第5巻「恋スル☆舌下錠」
本名	更識刀奈（さらしきかたな）
国籍	ロシア
専用IS	ミステリアス・レイディ
学年	2年
役職	生徒会長
身長	164cm
家族構成	両親、妹
CV	斎藤千和

• ※国籍は自由国籍権を所持しているため。
• ※ちなみに「楯無」は、更識家の17代目当主を継いだ者の襲名。

概要

更識簪の実姉。IS学園の生徒会長を務め、学園最強と謳われている。

外側に跳ねたミディアムヘアと常に携えた扇子が特徴。容姿端麗、頭脳明晰、非常に細いウエストと相反するような豊満なバストが共存するスタイルという完璧超人だが、イタズラ好きな猫のような性格。その言動で織斑一夏をはじめとした専用機持ち勢を振り回している。

生徒会長の特権を利用して一夏と同室に入り、それを知らない部屋に入った一夏に裸エプロンにしか見えない水着エプロンで「わたしにします？わたしにします？それともわ・た・し？」と言う発言で一夏と読者に強烈なインパクトを与えた。

当初は生徒会長の立場を利用して一夏や箒らをからかいつつも見守っていたが、妹・簪の一件から一夏との距離が近づき、第8巻終盤には本来他人に明かすことが禁じられている真名を教えるなど、完全に恋心を抱くようになる。ただし、後輩や妹に遠慮してか、アプローチは控えめになっている。

ちなみに本作の他ヒロインにある「◯◯党」と呼ばれるものには、まだ正式な党名はない。

霧纒の淑女（ミステリアス・レイディ）について

ミステリアス・レイディ【霧纏の淑女】byびび

第3世代型のISで、メインカラーは水色。

ロシアが設計したISである「モスクワの深い霧（グストーイ・トゥマン・モスクヴェ）」※の機体データを元に楯無が1人で組み上げたフルスクラッチタイプの機体。ちなみにこのことが簪のコンプレックスの１つになっていた。

装甲が少なく装着者の肌が多く露出されているが、ナノマシンで構成された水のヴェールで機体を覆うことで防御力を保っている。

待機形態は彼女が持っている扇子に付いているアクセサリである(大体の人が『扇子が待機形態』と間違えてる事がよくある。

※因みに11巻では「ロシアの深い霧」と表記されていたが、恐らく誤表記である。これに伴い、同巻では先代のロシア代表、ログナー・カリニーチェが操縦する「ロシアの深い霧 零号機（プロトタイプ）」が登場。

アクア・クリスタル

アクア・ナノマシンの製造プラント。そこから水のヴェールを展開し、マントのように操縦者の体を包み込むことで射撃武器を無効化する。

状態の操作はある程度変える事は可能であり、精巧な水の分身を作れる。

蒼流旋(そうりゅうせん)

アクア・ナノマシンによって超高周波振動する水を螺旋状に纏ったランス。四門のガトリングガンも装備されている。

水を纏わせなくても単純な打突武器として使用可能。アーキタイプ・ブレイカーではガトリングと槍としても武装実装された

ラスティー・ネイル

蛇腹剣。蒼流旋と同じように水を纏わせる事で切断力を上げる事が可能である。アーキタイプ・ブレイカーでも武装として実装

清き激情(クリア・パッション)

水蒸気爆発を起こす技。密閉空間において、水のヴェールを濃い霧状にして充満させ、それを一斉に熱に転換する事で対象物を爆破する。

ミストルテインの槍

通常時は防御用に装甲表面を覆っているアクア・ナノマシンを一点に集中、攻性成形することで強力な攻撃力とする一撃必殺の大技でもあり、自らも大怪我を負いかねない諸刃の剣。

破壊エネルギーの総量は気化爆弾4個分に相当する。

アーキタイプ・ブレイカーではアビリティとして実装された

麗しきクリースナヤ

ミステリアス・レイディの専用パッケージ。

接続する事でアクア・ナノマシンが高出力状態に移行する。(この際ヴェールが赤く変化する)

この時はミストルテインの槍を連発する事が出来、後述のワンオフ・アビリティーの発動も可能。

沈む床(セックヴァベック）

ミステリアス・レイディのワンオフ・アビリティーの超広範囲指定型空間拘束結界。

対象は周りの空間に沈み、拘束力はAICを遥かに凌ぐ。

シンデレラ・タイム

11巻で披露したぶっつけ本番仕様の新能力。

扇の舞を披露しながら粒子を散布し。大爆発を連鎖させる。「清き激情（クリア・パッション）」に関連しているかと思われるが、詳細は不明。

MHF-Gとのコラボでは、戦闘時に使用する武器「蒼流旋」がガンランスとして登場している。

アニメでの扱い

原作では「ラウラに続く6人目の（ストーリーに関わるという意味での）メインヒロイン」といえ、「ある意味『準レギュラー』と定義しても過言ではない」極めて重要なポジションであるにもかかわらず、2011年に放送されたアニメ第1期では登場することなく本編が終わってしまい、なおかつOVAにも出なかったため一部からは「更識楯無とナターシャが消されたのはゴルゴムの仕業だ!」とも噂されたりされなかったりで、それで空気を読んだのか、ついには第1期でキャラクターデザインを手掛けた倉嶋丈康本人があるポスターコレクションに彼女のイラストを書き下ろしており（ただし原作とは髪の色が異なりそのイラストでは紺色になっている。仮にアニメ2期で倉嶋が続投した場合でもこのデザインになったのかは不明）、「更識楯無の需要」があることが確認（?）され、2年後の2013年放送のアニメ第2期でついに登場が決定。2013年8月10日には配役が発表された。

かくして、アニメ本編でも登場を果たした楯無会長であったが、アニメのスタッフ曰く「楯無さんを出そうとすると、他のヒロインたちが霞んでしまう」として、脚本で登場シーンを調整しているらしい。

「本名」が明かされるまでの経緯

彼女の本名は先述した通りだが、実は作者である弓弦イズルが「MF文庫J」版の第7巻にて「実際に該当する記述がないにもかかわらず、あとがきで本名が明らかになったという誤った記述をする」という大ポカをやらかしてしまい、のちに弓弦は自らのブログで「その話はなかったことにしてくれ」と謝罪している。

なお「7巻のあとがき」は新装版では別の内容に修正されている。

余談

溢れる才能と妹思いの性格ではあるが登場当初の二次創作における彼女自身の扱いは

「簪がコンプレックスを抱いていたという点から織斑千冬共々一夏と簪の復讐対象とされる」

「学園最強という肩書きを持っていた点からオリ主の噛ませ犬にさせられる」

等散々なものばかりであった。

彼女自身の性格は避けられながらも妹を心配している妹思いなのである。

なお、「IS〈インフィニット・ストラトス〉2 ラブ アンド パージ」ではようやく彼女のファンが報われるような展開が登場した。

ファンは是非購入をしてほしい。

作者の弓弦イズルがアリスソフト所属時にシナリオを担当した「しまいま。」の攻略対象の一人「神無静流」とは容姿が酷似している他、生徒会長（作中では「執行部部長」）、内気な妹の存在など容姿以外の共通項も多い。性格も悪戯好きという点では似ているが、あちらの方は露骨なセクハラを行うことは殆ど無い。（ただし、あちらの作品は18禁で「そういうシーン」があり、彼女自身「人間と淫魔のハーフ」であるためお察しである）

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