「今回も教えてあげるよ…。プラモの出来栄えがガンプラバトルに勝つための絶対条件ではないという事を!」
CV:広橋涼
人物像
イオリ・セイと同じ街に住んでいるガンプラファイター。セイと同じく中学1年生だが、通っている学校は違う。イオリ模型店の常連客であり、イオリ・リン子とも顔なじみ。
セイの作る高性能のガンプラを手に入れ、ガンプラバトル選手権に出場しようと画策した。
地元のガンプラバトル界隈ではそこそこ名の知れた中学生ファイターであり、自信家。高飛車な態度で嫌味を言うことも多く、あまり友達になりたくないタイプだが、セイの模型制作技術には全幅の信頼を寄せており、イオリ模型店の売上げにもガンプラバトルによる販促で結果的に貢献したり(と言ってもHGの場合、対戦相手となったウイングガンダムに比べるとギャンはおおよそ半分くらいの値段な為、儲けは少なくなってしまっているのだが)、素人同然であるレイジが自分の(ものになると思っていた)ガンプラを操縦するのを見て悔し泣きするなど、憎めない一面も多い。
またジオン(特にマ・クベ)への愛着が強いらしく、彼の名言を引用したり、自作の「ギャンギャギャン」にも彼の特色が盛り込まれている。マ・クベの乗機であるギャンに対する拘りも強く、ギャンの装備する「盾」への執着は「盾魂」とも呼ばれている。
妹にカオルコ、弟にタテオがおり、更にタテオよりも下の末弟が一人いるなど弟妹に恵まれており、その家族構成はザビ家にも例えられる。
弟妹達も彼に負けず劣らずのギャン好きであり、特にカオルコは「ギャン子」の異名を取っており、ギャンのヘアアクセサリーを身につけ兄の「盾魂」も受け継ぐ。
戦績
主な使用ガンプラはギャン。
彼の使用するギャンはゲルググのビームライフルを携行する他、シールドにワイヤーが仕込まれており、これをヨーヨーの要領で射出できる。また、シールドを腕に保持したままワイヤーを引き抜き、回転させながらミサイルを乱れ撃つという芸当も可能(余談ながら、SDガンダム三国伝の胡軫ギャンもシールドを投げる必殺技を披露している)。
彼自身は地元で名うてのファイターであり、ユウキ・タツヤに注目されるだけの高い操縦技術を持つ。一方でセイ曰くプレイスタイルが荒っぽく、それがセイにガンプラの譲渡を躊躇わせる一因となっていた。
ギャンのシールド改造をはじめ、ギャンギャギャンやギャンバルカンといった改造機を制作するなど、ビルダーとしての腕も悪くない。
実際、使用しているはHGUCギャンはHGUCの中でも特に初期のモデルで、現行最新ラインナップと比べると可動等で著しく不利であるのだが、劇中のバトルではそうした不利を全く感じさせておらず、可動範囲を中心に基礎的な部分の作り込みも相当高いレベルで施されていることが窺える(ギャン制作を極めているせいもあるかもしれない)。
かねてよりセイに対してガンプラ制作を依頼するも断られ、完成したばかりのビルドストライクガンダムを賭けてセイとバトルする事になるも、バトルに乱入して来たレイジの操縦するビルドストライクの前に敗退。
ビルドストライクを手に入れられなかった為、ガンプラバトル選手権でも引き続きギャンを使用し、予選大会ではタツヤが棄権した事もあり準決勝まで駒を進め、セイとレイジと再戦。この際、ギャンの火力を強化したギャンギャギャンで二人の前に立ちはだかり、タツヤの棄権にコンディションを乱したレイジを一度は追い込むが惜しくも敗北を喫した。
地区予選敗退後は、女の子限定ガンプラバトル大会などでその姿が確認された(会場に来ていたのは妹の応援の為に会場に来ていたとする説や女装して出場しようとした説などがある)が、ガンプラバトル選手権世界大会決勝戦の前夜祭にてゴンダ・モンタと共に静岡入り。
フリーバトルにてゴンダの使用するターンXに対し、ギャンギャギャンを更に改造したギャンバルカンで勝負を挑み、その操縦技術をいかんなく発揮して(※)これに勝利するが、ガンダムフェニーチェリナーシタを駆るリカルド・フェリーニの参戦によってあえなく撃破された。
※:この時、分離したターンXの各パーツにバルカンを狙って当てるというニュータイプ顔負けなことをやってのけている。そもそも、いくら原作設定の性能差が反映されないといっても、格闘専用機であるギャンでターンXの相手は火器を追加したとしても機体相性的に相当厳しいものがあり、勝利にはガンプラの出来のみならずファイターの高い操縦技術が求められる。
その後、自身のガンプラビルダー、ファイターとしての腕前に磨きをかけ、第10回ガンプラバトル選手権では世界大会へと駒を進め、ベスト16に名を連ねるという成果を挙げている。
ガンダムビルドメタバース
3話に登場。妹達とオーガに勝負を仕掛けた。
余談
実は序盤で出番を終える使い捨てキャラの予定だった。期間を置いての再登場と、商品化前提のギャンバルカンの登場は視聴者の反響に応えたものである。
第1話の放送時に彼のギャンがあまりにも活躍したために、通販サイトのamazonでHGUCギャンが完売するという珍事が起こった。
加えて、ガンプラバトル選手権で明らかになった彼のギャンに対するこだわりの強さを汲み取り、有志によるサザキ専用ギャンを妄想する「素敵なギャン」祭りがpixiv上で催され、ガンダム35周年の門出を祝う前哨戦的な作品にギャン旋風をもたらしている。
ビルドファイターズトライではサザキ・カオルコの声優も広橋涼が担当(同時にコウサカ・ユウマの幼少時代の声も広橋が担当している)しており、まさかの一人二役・兄妹担当という形に発展した。