「戦場に向かう前から戦闘は始まっているの!」
CV:悠木碧
人物像
アキバ系のガンプラアイドルとして活躍する少女(?)。27歳。
トップアイドルを目指してガンプラバトル選手権に出場し、知名度を高めようとする。
本名は「ミホシ」で、メイクをしていない時はそばかすがチャームポイントの地味な印象の女性。
アイドル故にスタイルは良く、どんな衣装でも(ミホシ姿でも)はっきりと分かる程のナイスバディの巨乳。身長も171㎝と女性としては大柄でスーパーモデル並み。
平時の容姿は『機動戦士ガンダムAGE』のユリン・ルシェルに似ているが、アイドル活動の際には派手な衣装を身に纏い、髪をピンクに染めている(単なるウィッグかもしれないが)ため、一見同一人物とは判らない。
そのあざとさや素顔とのギャップは『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』のミーア・キャンベルを彷彿とさせる。安部菜々、佐藤心辺りのエキセントリックな苦労人アイドルの要素も。
持ち歌に『ガンプラ☆ワールド』があり、挨拶はあざとく「キララン☆」。
二十代後半という、アイドルとしても女性としても崖っぷちな状況の中、事務所の方針で何故か「ガンプラアイドル」として売り出すこととなり、ガンダムアニメの全視聴を始め、膨大な機体名の暗記、更にはガンプラ制作も究め、モデラーを名乗れるまでになってしまった自分に、アイドルとしてのアイデンティティを揺さぶられる事もあったが、数々の苦労を経て身につけた知識は、重度のガンダムマニアであるイオリ・セイを相手にしたガンダム談義で盛り上がれるレベルにまで至っている。
好きなガンダム作品はストーリー面で評価が高い『機動戦士ガンダム0080』。特に同作に登場するジム寒冷地仕様がお気に入り。
ガンプラアイドルと謳ってはいるものの、ガンプラやガンプラバトルはあくまでも有名になるための踏み台として捉えており、勝つ為なら対戦相手のガンプラに細工することも厭わないなど、その努力はえげつない方向へ向かってしまっている。というよりそもそもガンダムを「アイドルとして売り出すために必死で勉強したよくわからないアニメ」とまで作中では吐き捨てており、ガンプラどころかガンダムシリーズに対する愛着すら皆無。前述の好きな作品および機体も単なるキャラ付けに過ぎない(ポケ戦といういかにもガノタが喜びそうな、見ようによっては非常にあざといチョイスなのもそのためと思われる)。
ただ、夢のために形振り構わない姿勢、そして全く愛着がないにもかかわらずガンダムシリーズ20作品以上を視聴しMSの名称も暗記しセイをも唸らせる程の知識を身につけ、さらにはプラモの腕前にも磨きをかけるという徹底された努力はレイジからも評価されており、決して「悪人」と言う訳ではなく、厳しい芸能界で生きてきた「大人」である事が理解できる。
予選での敗退後、努力の甲斐あってか、晴れて第7回ガンプラバトル選手権世界大会のイメージキャラクター兼レポーターに抜擢され、メディアでも取り上げられるようになる。
ほぼ無名にもかかわらず、全国中継のカメラに物怖じすることなく自分のキャラクターを発揮し、レポーターの仕事もそつなくこなしていることから、元々タレントとしての素質はあったものと思われる。
イタリア代表のフェリーニとは、レセプションパーティで彼に口説かれたのをきっかけに度々絡んでおり、初対面時には酒癖の悪さにドン引きしていたものの、その距離を縮めていった。
その後、予選ラウンドで敗退したライナー・チョマーへのインタビュー中、彼のフェリーニを扱き下ろす発言にイラついた挙句、フェリーニと自身との交流を冷やかされたため、何かしらの報復を行っていた模様。
使用ガンプラ
使用するガンプラは、本来の赤味掛かったカラーではなくストライクルージュに近い配色の、キララのアイドル姿を思わせるピンク系カラーにイエローの差し色(アイドル時の✩色)が施された、「ガーベラ・テトラ」。ご存知ガンダム試作4号機にジオン系の艤装(偽装)を施して実体を誤魔化した機体である。
ガンプラとしての完成度は高いが、ツーショット写真と引き換えにファンに作らせたことをあっさり暴露。なお、ガンプラ制作を担当したファンは、その事に幻滅するどころか彼女の世界大会での活躍も熱心に追っかけている。何やかんやで固定ファンはしっかり付いてきているようである。
後の23話では、ファンの手を借りずに新しくガーベラ・テトラを作り上げ、フェリーニからもその出来映えを称賛されている。このときは頭部に改修が施され、側頭部のホイップアンテナがジオン系指揮官機を思わせる角飾りに変更されていた。
後にHGBF 1/144 ガーベラ・テトラ(キララ専用機)(魚拓)としてプレミアムバンダイで限定発売されている。こちらのキットの作例ではアニメより白く、よりキララの衣装風に塗装されている。頭部は2種類付属。
活躍
ガンプラバトル選手権地区予選大会を謎の不戦勝で勝ち上がり、三回戦の対戦相手であるセイに素性を隠し接近。試合前にビルドストライクガンダムの関節を傷つけ、バトル中に半壊状態に追い込むが、ビルドブースターの分離・変形ギミックを見抜けなかった為に不意を突かれ、上空からの砲撃を受けて敗北した。ガンプラこそ自作してはいないが操作はこなれており、搭載している武装を間断なく用いる波状攻撃を見せた。
予選敗退後、セイとレイジが挑む決勝戦を観客席から見守る姿が確認できる。
地区予選大会終了後は上述の通り世界大会のイメージキャラクターに抜擢され、主にレポーターとして活躍。
自分を負かして世界大会へと出場したセイ達に注目し、彼らが窮地に立たされた第8ピリオドにおいては、既に決勝トーナメント進出を決めた上でセイ達と対戦するフェリーニに、二人に勝ちを譲るようそれとなく促していた。
しかし、いざバトルが始まるとフェリーニはセイとレイジを相手に激しい戦いを繰り広げ、てっきりフェリーニが二人を勝たせてあげるとばかり思っていたキララは戸惑いを隠せなかったが、両者共に死力を尽くして戦う姿に感じるものがあったようで、双方が戦闘不能になるほどの死闘の末に勝負が引き分けに終わった時は目に涙を浮かべ、健闘を称える拍手を送った。
決勝トーナメント準々決勝では、アイラ・ユルキアイネンのキュベレイパピヨンに追い詰められ、相手を道連れにするつもりでフェニーチェを自爆させようとしたフェリーニを一喝し、自爆を思いとどまらせた。
決勝戦の一週間前に開催されたイベントでは特設ステージでライブを行ったほか、フリーバトルでフェリーニと対戦し、彼の新たな愛機であるガンダムフェニーチェリナーシタに勝利している。
決勝戦直後に巨大アリスタ結晶が暴走した際には、一歩も引くことなくガーベラ・テトラで結晶体破壊作戦に参戦。実体化したア・バオア・クーに突入したセイ達の後方を守るべく、外部でモックの大群を相手取って奮闘した。また、援軍に珍庵とラルさんが駆けつけた際には、二人のデタラメな強さに驚愕している。
そして結晶体が破壊されたことでプラフスキー粒子が失われていく中、セイとレイジ、ユウキらの互いの約束を果たすための戦いを自らカメラを回しながら世界中に中継し、リポートした。
大会の後、念願の武道館ライブを行いアイドルとして大成し、その後本名である「ミホシ」の名でハリウッド女優にまで上り詰めている。
また、フェリーニとの交際も続いている模様。
ガンダムビルドファイターズトライで近況が明かされた時には、確実に30代を迎えているはずなのだが、それでもなお衰えを知らない美貌を見せつけてくれている。
『GMの逆襲』では、TV局の控室でフェリーニ達とガンプラマフィアのバトルを見守っており、フェリーニがガウェイン・オークリーのバウンド・ドックを撃破した時は大喜びしていた。なお、この時フェリーニを「リカルド」とファーストネームで呼んでおり、関係が進んでいることを窺わせている。
関連イラスト
関連項目
ノレア・デュノク:後年に中の人が担当した別のガンダム作品の登場人物。