概要
ガンダムビルドファイターズの登場人物ユウキ・タツヤを主人公に置いた漫画作品。
タツヤがガンプラと出会う所から物語が始まり、ガンプラ塾での奮闘の日々から世界大会で「紅の彗星」と呼ばれるようになるまでの過程が描かれる。
漫画はガンダムエースで連載され、同時進行で作中に登場するガンプラの解説や物語のサイドストーリーを語る「ガンダムビルドファイターズD(ドキュメント)」が電撃ホビーマガジンで連載された。
また、本作の直接の続編として第6回、第8回世界大会を描いた「ビルドファイターズAR(アメイジングレディ)」が連載されている。
登場人物
主要人物
本作の主人公。後の三代目メイジン・カワグチその人。
プラフスキー粒子が発見されガンプラバトルが実用化して間も無い頃にサツキ・トオルと出会い、彼とガンプラバトルに熱中していき、中学時代のロンドン留学を経て高校入学と同時に二代目メイジンのガンプラ塾へと入塾。数々のライバルとの激闘を経てファイターとして、そしてメイジンの素質を持つ者として成長していく。
ユウキ家に仕えタツヤの身の回りの世話をするメイド。身長178cmの巨女で尚且つ巨乳。
「遊ぶ時も全力で」がモットーでサブカルチャーに精通している。
タツヤがガンプラを禁じられた際には彼を巧みに誘導して再びガンプラに打ち込むよう仕組むなど策士な一面も見られる。彼女のある行動から、タツヤは後のメイジン・カワグチとしての自身の振舞い方の原点ともいえる「型」は心、という考えに至ることになる。
小学生編
タツヤが小学生の頃に出会った不動産経営者の息子。
タツヤをガンプラバトルへと引き込んだ張本人であり、彼に友情の証として自分だけのオリジナル武装「マーキュリー・レヴ」を託す。
夏休み最後の日、父親が営む会社が倒産し別荘が差し押さえられる前にタツヤとのバトルを演じるが……。
使用ガンプラはストライクガンダム。主にミキシングビルドで作り上げたオリジナルストライカーパックを装備する。
ガンプラ塾編
第二回ガンプラバトル選手権世界大会準優勝者にして、イオリ・セイの父親。
ロンドンへ留学したタツヤの前に現れ、ガンプラを禁止されている彼を再びガンプラバトルの舞台へと舞い戻らせる切っ掛けを作る。
- アーロン・アッカーソン
イギリスのガンプラファイター。
地元でいち早くガンプラバトルに目をつけ、一番ガンプラバトルに精通している事から自らがガンプラバトルのルールであると勘違いしている。
「ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち」のファンである事からAOZの登場機体のパーツを多用したガンプラを用いる。
ガンプラ塾を主催する伝説的ファイター。
病魔に侵され、自らの後を継ぐ者を探す為に塾を設立し、同時に自身の思想・技術を後世に残す為にカテドラルガンダムを制作する。
後のPPSE社ガンプラワークス部門の開発主任。
ガンプラ塾でビルダーを専攻し、同じ塾生であるタツヤに興味を示す。
ガンプラ塾の第一期生。後に第7回世界大会準決勝でタツヤと戦うイギリスのガンプラファイター。
祖父の言いつけでガンプラ塾に通うも二代目の思想に疑問を抱き、後に塾を離れる。
ガンプラ塾講師。
陰湿な性格の持ち主だが、堂々と敗者を批判し、勝利を示す事を至高とする二代目メイジン・カワグチの思想を信望する。
女性のような風貌を持つが実は男性。塾生達から陰で「エレ男」と呼ばれる。
イギリスのガンプラファイター。後に第7回世界大会で現役最高齢で決勝トーナメントにまで駒を進める人物。
タツヤの実家の経営する塗料メーカーの塗料を愛用しており、タケシの口添えでタツヤの父にタツヤをガンプラ塾へ通わせる事を提案する。
二代目メイジン・カワグチによって見出され、ガンプラ塾三期生Aクラスに属する少女。
トオルがタツヤと出会う前からの友人であり、マーキュリー・レヴを送られるまでの仲。
彼の父によって引き離された過去を持ち、トオルの父の会社が倒産した後に、トオルからストライクガンダムを託されるが、トオルの不幸はタツヤが原因であると考え、タツヤに対して憎悪を向ける。
高校生編
私立聖鳳学園模型部副部長。タケシと共に模型部を立ち上げた初期メンバーであり、部長であるタツヤをサポートする。
- アキヤマ・レマ
次代メイジンを目指し、二代目に挑戦する権利を得たユウキ・タツヤの前に立ちふさがるファイターの一人。
常にネコミミが付いたフルフェイスのヘルメットを被って素顔を隠しており、「X」と名乗る。同じくPPSEのメイジン候補に「XX(ダブルエックス)」がいる。
使用ガンプラはサザビーとジ・Oをリボーンズガンダム的にニコイチした「ジオサザビー」。
一方的に相手にバトルを挑み、敗者のパーツを巻き上げる事から「パーツハンター」の二つ名を持つ、裏バトルで名を馳せるガンプラファイター。
ガンプラに対する愛着を持たず、他者のガンプラを奪い集めたパーツで組み上げたガンプラで勝つ事を「努力」と誤認しており、またバトルを拒んだ相手には暴力を以ってガンプラを奪おうとするその姿勢は「勝利が絶対」を心情とするエレオノーラからも危険視されている。
メイジンに挑むべくガンプラ塾の元塾生を襲撃し、そのパーツを巻き上げていく。
第6回世界大会編(AR)
キング・オブ・カイザーの異名で知られるフィンランド代表のガンプラファイター。
汎用性で劣るが火力に優れるモビルアーマーで敵を圧倒する戦闘スタイルを採る。
- プリンセス
カイザーの一人娘。
世界大会でカルロスと激闘を演じるタツヤに興味を抱く。
カルロスが第7回大会で敗退して以降は自身もファイターとして活躍し、二体のガンプラを同時に操る操作技術を発揮するが、その技量に身体の成長が追いついていない為、スタミナ負けする事も少なくはない。
イタリア代表。幼少の頃制作したウイングガンダムをベースとしたウイングガンダムフェニーチェの強さを証明したいが為だけに戦うファイター中のファイター。
アメリカ代表ファイター。リカルドのライバル。
「暴れ牛」の異名を取るが、その戦い方は異名に反して繊細にして緻密。
使用ガンプラはDIアダガ・オーディン。
特徴的なカラーリングのガンプラを駆る事で知られるドイツ代表ファイター。
ガールフレンドを引き連れて世界大会に臨むが……。
使用ガンプラは第6回大会はリバウ、トリロバイト。第8回大会はジュアッグとジオングのミキシング機であるジュアング。
第8回世界大会編
- レディ
関東選抜選手の一人。複雑な事情からガンプラマフィアから狙われる少女。
決められた相手としか戦えないガンプラバトル大会を快く思っていないが、強敵と出会う事に悦びを感じるバトルマニアでもある。
後のレディ・カワグチその人。
- 二代目仮面(マスクドセカンドジェネレーション)
第8回ガンプラバトル選手権に突如として現れた仮面の男。
ガンダムAGE-2 ダークハウンドをベースとしたゲイジングハウンドを使用し、機動戦士ガンダムAGEのガンダムの特性である「ゲイジング」を応用して相手のパーツを奪って使用するバトルスタイルを取る。
10秒足らずで相手を下す凄腕のファイターだが、本人は地方予選以前のバトル履歴が無いなど謎が多く、使用した武器に対する感想や欠点を述べるなど指導者的としての素質も見受けられる。
特別編「SK」
「パーフェクトガンダム使い」の前に現れ勝負を挑む謎の人物。
使用機体は「RX-78 TEM'S OD WEAPON」。
登場メカニック(ガンプラ)
AXオベロン/AXタイターニア
なお、本作はオリジナルの機体を含め、単行本一巻でもワンカットのみの機体を合計すると50種類以上のガンプラが登場する。加えて、正真正銘のメカニックとして、開発初期段階と思われるガンプラバトルシステムが登場する(電子音声が日本語になっている他、ガンプラの操作方法が若干異なっている)。
また、本作のキーパーソンとなる武装として、「マーキュリーレヴ」がある。