概要
漫画雑誌コミックボンボンに1982年から1986年まで連載された、やまと虹一とクラフト団によるプラモデル漫画。
ガンダムをはじめとする、プラモ同士の戦いをリアルに体感出来るシステムを使い、プラモ作りとバトルを熱く描く。
現在では独自の世界観を確立している「武者ガンダム」が初めて登場した作品でもある。
プラモ狂四郎といえばガンプラのイメージだが、最初期はタイガー戦車等の実在の兵器といったプラモデルが主だったりする。
仮想空間内に登場するメカは元になったアニメ等のメカではなく実際のプラモに準拠しており、漫画的な誇張表現はあるもののプラモで動かない関節は動かず、縮尺比は無視され実際のプラモのサイズ差を元に表現されている(1/144のアッグガイと1/100のアッグガイが対峙した際には1/100サイズの方が巨大に表現されていた)。
過去に何度か復刊もされてきた不朽の名作であり、現在は講談社文庫から全10巻が出版されている。
また、コミックボンボン誌上や作中でプラモデルの改造方法を掲載するなど、読者をモデラーに仕立て上げる「仕掛け」が施されているのも特徴である(ただし、パテやプラ板、バルサ材を使うなど、小学生としては難易度の高い物が多く、後継作品ではライトな層向けにミキシングモデルによる改造が主体となっていった。
連載終了後、続編「新・プラモ狂四郎」および姉妹編「超戦士ガンダム野郎」が発表され、ガンダム野郎では主人公や主要キャラクターを変更しながらも、作中に狂四郎の弟子を名乗るキャラクターが登場しているなど、世界観を共有する内容となっている。
また、後継作品にプラモウォーズ、ガンプラ甲子園、ガンプラビルダーズ、ガンダムビルドファイターズなどがある。
特にビルドファイターズでは、本作に登場したパーフェクトガンダムが登場しており、原作者も公式サイトで感涙ものだった旨を述べている。
なお、現在では美少女フィギュアを改造する言葉としても用いられる魔改造の語源であるが、作中で用いられている意味としては「合体機構を持たない飛行機模型を変形・合体させる」というものであり、フィギュアを裸に剥くこととは一切関わりがない。
現在のホビーアニメのさきがけ
上記直系の後継作品群のみならず、他社の『コンバット弾』『特攻!ゾイド少年隊』『バーコードファイター』『ダンボール戦機』といったホビー漫画、アニメの先駆けといっても過言ではなく、当作が男子ホビー玩具界に与えた影響力は計り知れない。
また、完結から20年近く経った現在でも、プラモバトルの再現を真面目に考える者もおり、機動戦士ガンダムAGEのタイアップコンテンツの一つである「ゲイジングバトル」ではICチップを内蔵したフィギュア・ガンプラを用いる事で、バンダイナムコゲームスの「ガンダムブレイカー」ではゲーム中でガンプラを再現・改造する事でガンプラバトルを擬似的に再現する試みがなされている。
主な登場人物
主な戦い
- ガンダム対シャア専用ザク
『狂四郎』初めての戦い。後に友人となる健と当時新発売の「Gアーマー」のキットを巡ったいさかいから、プラモシミュレーションで戦うことになる。1/144ガンダムの脚部が開かないという欠点を1/144ドダイ付属の関節で補う工夫や、1/144ザクの足首が曲がらない欠点などプラモの特徴を出した戦いとなった。以降四郎はこのGアーマー付属の1/144ガンダムで戦うこととなる。
後のガンダム対グフにも描かれているが、発売日には模型店に直行して並んでも手に入らない当時のガンプラブームを物語るエピソードでもある。
- ガンダム対グフ
「プラモ帝国エンペラー」の山根との初めての戦い。山根は1/100グフを駆る。この時、ハンダ線に糸ハンダを巻いてグフのヒートロッドを製作し、そのまま組み立てた状態よりも強力な武器として四郎のガンダムを苦しめた(四郎と戦う直前、山根は健の1/60ドムと対戦。ドムのジャイアントバズを切断し、胴体部もハンダ線ヒートロッドで両断している)。なお、山根は四郎と初めて組んだ景山姉弟とのディオラマ決戦においてこの手法を四郎に教えており、1/144アッグガイのヒートロッドに活かされた。
- 1/100ガンキャノン対ゲルググ&リックドム
「プラモ帝国エンペラー」の山根との第2ラウンド。四郎はプラモ展示会に展示していた、1/100ガンキャノンで対決する。山根は仲間の小岩と足立とともに参加しており、1体3で戦う事に。しかし、足立の1/144リックドムは首が回らない事から、小岩の1/144量産型ゲルググは、腕が上に向かない事から、四郎のガンキャノンに敗北。
山根は腕にモーターを仕込んだ1/100ゲルググで戦いを挑み四郎を苦しめたが、旧キットゲルググの弱点である胴体を90度ひねると外れてしまう弱点を突かれ戦闘不能になってしまい、コアファイターで脱出した四郎に負けてしまう。
- ガンダム対ジオング
当時、関節可動範囲など問題の多かった1/100リアルタイプガンダムを改造した四郎に対し、大阪から来た天満太郎の作った1/100ドムの足付き改造1/144ジオングが対戦するという内容。この反響は非常に大きく、雑誌でも改造例が取り上げられ、後にサッキー竹田もこの足付きジオングを「パーフェクトジオング」(後述)と命名して使用している。
- 地獄のディオラマ
天満太郎に続き、今度は太郎の兄で双子の兄弟の天満小郎太と五郎太が四郎に勝負を挑んできた。四郎は1/144ガンダム、健は1/144GMキャノン(GMの改造)。天満兄弟は1/144ザクキャノン、デザートザク(ザクの改造)、1/144アッグ(当時はキットが未発売の為、フルスクラッチ)で参加。しかし戦うステージであるディオラマは天満兄弟が持ち込んだ天満兄弟に有利なトラップ満載の物であり、「地獄のディオラマ」と呼ばれる。
天満兄弟の策略にはまり捕虜になった健を救うため、トラップをくぐりぬけ、天満兄弟を撃退する。
ザクキャノン、デザートザク、アッグなどMSVのMSが続々と登場。当時はキットも発売されておらず、アニメでは出来なかった夢の対決を実現。また、四郎と健はこの戦いからコンビを組むようになる。
- マゼラアタック対タイガー1型
スケールモデラー景山登場の回。スケールモデルとアニメモデルの因縁の戦いが注目された。四郎は1/144マゼラアタックで、健は1/72クラブガンナーで参加。しかし景山のタイガー1型の圧倒的強さの前に、両者のキットは破壊された。しかし四郎は分解したマゼラトップ砲の不意撃ちで一矢報いるも、実質上は敗北を喫することになる。プラモデルにおける当時のアニメモデルの位置づけに触れており、「スケールモデルよりも幼稚で下等なもの」とアニメモデルを小馬鹿にする景山に対し、四郎は「アニメモデルだって立派なプラモデルだ!」と、アニメモデルの立場を擁護する台詞を叫んでいる。
- プラモ合宿
スケールモデラー景山との戦いに負けた四郎たちは、山根のいる太陽模型店と一緒にプラモ合宿することに。キー坊は1/48ダグラム、健は1/100ザク(右肩に投光器を搭載した、海兵隊専用機仕様に改造)、そして四郎は、苦手のスケールモデルF-15で対抗する。
キー坊は小岩の1/48ソルティックに、健は足立の1/100ズゴック(夜間戦闘用に塗装している)に敗北するが、四郎のF-15は山根のF-14とのドッグファイトで無意識に木の葉落としというテクニックを使用し、オーバーシュートを起こすことで勝利する。しかし、屋外でシミュレーションを行っていたため、落石事故が発生し四郎のF-15は岩の下敷きとなって破損してしまう。
- プラモ合宿2
合宿の決勝戦は、得意のアニメプラモ、1/144コアブースター(元々は持ち込んでいたコアファイターで戦うつもりだったが、試合前に1/144コアブースターが新発売された為乗り換えた。)で再戦。アニメモデルの使用の条件として、復活した山根はXウイングファイターで、足立は以前の1/144リックドム、小岩は1/550ブラウ・ブロで参戦する。
リックドムは以前の弱点を改良しており、ブラウ・ブロとともに四郎は追い詰められるも、互いのチームワークが無い事から逆転勝利。
山根のXウイングとも勝負するも、四郎はXウイングの弱点を突き撃墜。四郎の勝利となる。
なお、山根との対戦後のエピローグは雑誌掲載時とコミックスでは大きく異なる(雑誌掲載時では、山根が改心するシーンがあるが、単行本ではそれが省かれている)。
- アニメモデラー対スケールモデラー 第2ラウンド
景山陽の姉、藤美が登場。今度は四郎、健、先のプラモ合宿で四郎の仲間になった山根率いるアニメモデラー軍と景山姉弟のスケールモデラー軍とのプラモ合戦。両チームが奮闘する中、四郎はアッグガイ(1/144)に乗りかえ、藤美のアッグガイ(1/100)と一騎討ち。四郎は山根直伝の糸ハンダヒートロッドで、藤美のアッグガイを粉砕。アニメモデラー軍が勝利し、先の戦い(マゼラアタック対タイガー1型)の雪辱を果たした。
- アニメモデラー対シミュレーションゲーマー
シミュレーションゲーマー・蔵井明市郎らが四郎に挑戦してくる。初戦では、四郎は1/100ガンダム(同スケールGMを改造し、関節が可動する)、みどりは1/100GMで参戦。
ドイツ軍戦車部隊を指揮する蔵井の仕掛けるさまざまな作戦に四郎は苦戦し、みどりを捕虜に取られた上に負けかけるが、シミュレーションマシンの故障で命拾いする。悩む四郎は、彼の前に現れた謎の老人に手渡された「ジェットモグラ」を用いて再戦。健とキー坊も参戦する。
健は1/48テキーラガンナースペシャル(左右のデッキにクラブガンナーの砲塔を追加)、キー坊はストレート組の1/100ガンダムおよび、1/50ジョング(アオシマ製のイデオンのキット)で参加。ジェットモグラのキットのギミックにより、再戦は狂四郎チームの快勝に終わる。
- ザブングル対ザク
後述するサッキー竹田との戦いの前座。四郎はサッキー竹田の仲間、山野辺と対戦。1/144ザブングルで、山野辺の1/100ザクと対戦する。四郎は為す術もなく敗北するが、実は四郎の方も相手の力量を見極める目的があった。
山野辺のザクはバックパックにゴッドマーズのゾンデを用いており、バーニアの発光の他、分離し独自に攻撃するギミックも内蔵。その技術力を見せつけた。
- パーフェクトガンダム対パーフェクトジオング
アメリカナンバーワンモデラー、サッキー竹田が登場。パーフェクトガンダムもこのエピソードで初登場した。話と平行してコミックボンボンで制作方法が掲載(旧コミックス4巻に収録)された。初出時のパーフェクトガンダムは装甲脱着機能を持たず、デザインや色設定も後にMSVとして発売されたプラモデルやマスターグレードとは細部が若干異なっている。後にプラモデル発売時にて、装甲脱着が可能なようにリファインされ、漫画のデザインもそれに倣う形となった。また、このエピソードでパーフェクトジオングと命名された足付きジオングも、後にMSVとして発売され、ハイグレード、マスターグレードとしても発売されている(ハイグレードはパーフェクトジオングにするための関節パーツが付いており、脚となるドムは別で購入する必要がある)。このエピソードで、四郎は初めて「プラモスピリット」という言葉を使っている。
- クラフトマンチーム対ジオン少年隊
四郎に敗れた蔵井が、林、渡辺、千田の、「ジオン少年隊」を使って逆襲。四郎はパーフェクトガンダムで戦うも、ジオン少年隊のパーフェクトザクに完敗してしまう。
その後、ストリームベースの特訓を受けてフルアーマーガンダムを完成させ、健、キー坊と共に再戦し勝利。さらにゴッドタイガーでシミュレーションに乱入してきた蔵井を撃破する。
四郎のフルアーマーガンダムもそうだが、健とキー坊もそれぞれストリームベースからの特訓で、技量を上げている。
健は1/72ダグラム(ゴム版を貼り防弾性を増加)、キー坊は1/144ウォーカーギャリア・スペシャル(フルスクラッチ。両肩にバズーカを装備し、ギャリィホバー・ウィルに分離し、ホバー状態でもバズーカで攻撃可能)で参戦した。
なお、ジオン少年隊は千田のパーフェクトザクの他、1/144パーフェクトドム(ドムの改造。林の乗機)、1/144Zタイプザク(ザクの改造。当時はキット未発売、渡辺の乗機)、これらの三機で参戦した。
試合は、四郎側が黄金のジオンエンブレムを奪取する事が勝利条件。蔵井のゴッドタイガーに、そのエンブレムは搭載されている。
蔵井のゴッドタイガーは、タミヤ1/16サイズのキングタイガー戦車のキットをベースに、1/72スケールのハセガワのタイガーの砲塔を多数周囲に搭載、主砲としてハセガワ1/72レオポルド列車砲を搭載した改造キット。車両部分が破損しても、レオポルド列車砲部分に内蔵した四脚で立ち上がり、レオポルドウォーカーとして攻撃が可能。
モーターライズおよびラジオコントロール装置も内蔵し、ジオン少年隊が全滅すると同時に、シミュレーションの外側から無理やり参加した。
マスターにより強制停止させられると同時に、卑怯なやり方を叱責され、シミュレーションに参加。しかし片腕(当時蔵井は手足を骨折していた)操縦の為にうまく操れなかった。
- 狂四郎対薩摩模型同人会
南郷快山の挑戦を受け四郎は1/72ダンバインで、山根のウイングキャリバー・フォウ(フルスクラッチ)とともに南郷の零戦に挑むも、魔改造によって零戦とF-15が合体したプラモ魔神に敗北。四郎は見せ掛けだけの改造からさらなるレベルアップを果たすため、富田と大津に特訓を受ける。
再戦では、開始直前に大津が魔改造の正体(通常の零戦とF-15の他に、変形後のプラモ魔人を時計で繋いで仕掛ける。時間経過でプラモ魔人に信号を送り、プラモ魔人の操作を開始する。この時シミュレーション内では合体変形を行ったように見える。)を見破ったため魔改造は封印、通常のバトルで四郎たちが勝利する。この時に四郎は、富田と大津にアドバイスを受けつつ製作した、フルスクラッチ1/72ビルバイン(変形機能もある)で、健の1/72ボゾンとともに再戦に挑んだ。
用法は異なるものの、後に用いられるようになった魔改造という言葉はこのエピソードが起源とされている。
- 新生クラフトマンチーム対ストリームベース
ワールドシミュレーション大会に出るため、ロムとグズ鉄の3人でストリームベース製作の特別ディオラマを進んで行く訓練を目的としたシミュレーション。コンバットエリアで四郎の駆るバイファムはロムの1/144ジムスナイパーとグズ鉄の1/144ザクタンクと戦い勝利、最終エリアでストリームベースから合格をもらい、ロムとグズ鉄が四郎の新しいパートナーとして加わった。
- クラフトマンチーム対太陽模型店チーム
山根率いる太陽模型店チームとの対戦。当初は険悪な関係だった四郎と山根だが、現在は互いを良きライバルと認め合う両者。仲間になってからは一貫して「四郎」と呼んでいた山根が、この対戦に限っては「狂四郎」と呼んでおり、複雑な胸中を覗かせる。
その初戦の四郎対山根は、山根の1/144グフ(見かけはノーマルだが、フルアクション仕様に改造)が、四郎の1/144フルアーマーガンダムを破る。
第2戦のグズ鉄対小岩は、グズ鉄の1/35スコープドッグと、小岩の1/35ストライクドッグとで対戦。小岩のストライクドッグのアイアンクロー(金属を削り出したパーツ)の前に両腕を破壊されピンチに。しかし、グズ鉄がスコープドッグのコクピット内に作ってあったアーマーマグナムを用い、相手のカメラアイとコクピットを直撃し辛くも逆転勝利する。
最終戦のロム対足立は、ロムの1/144トゥランファム(当時はキット未発売のため、スクラッチ)と、足立の1/144ジャーゴが対戦。複数のペンキをかぶったロムのトゥランファムが偶然にも背景に溶け込み、足立のジャーゴを破った。
リーダーの四郎が敗れたものの、新人2人の奮闘により、辛くも勝利を握る。
- プラモ狂四郎対アニメの清四郎
ワールドシミュレーション大会関東地区決勝戦。1回戦で景山姉弟を破り、「アニメーションとしての『機動戦士ガンダム』」を崇拝し、パーフェクトガンダムをはじめとする四郎のオリジナルガンダムを邪道視する「アニメの清四郎」こと阿野世清四郎が登場する。清四郎率いる原作に基づいたプラモであるトリプルドム(実際には「1/144ドム」のキットは発売されておらず、「1/144リック・ドム」を通常のドムとして使用)との対決。
レッドウォーリアが初登場(このときの呼称は「パーフェクトガンダムIII」)。ロムとグズ鉄は、フルスクラッチ・ガンキャリアーで参戦。
プラモデラーとガンダムファンのイデオロギーが激突した。なお、この話については『ボンボン』掲載版とコミックス版を比較したとき、清四郎側の2人のチームメイトの顔が書き直され、コマ割りや作画に若干の相違が見られる。阿野世清四郎の外見はロック歌手の忌野清志郎をモデルとしている。
- 狂四郎対健
サッキーの仲間になった健の姿を見て愕然とする四郎。四郎と健は三戸会長の依頼を受け、バイオバッジを使ったテストシミュレーションで戦うことに。四郎の1/72エルガイムMk-II(キットは出ておらず、フルスクラッチ) に対し健は1/72ブルーサンダーで挑む。それぞれに腕を上げた2人の戦いは引き分けに終わったが、この戦いで四郎は心に傷を負ってしまう。
- プラモ狂四郎対サイボット狂四郎
健との戦いでショックを受けた四郎を見て、三戸会長は彼の心の傷を癒すために、四郎のデータを移植したサイボット狂四郎と戦わせることにする。
使用キットは、両者とも1/144パーフェクトガンダム。サイボットの方は各部にメカニックアレンジが為されている。
同じ癖を持つ者同士の戦いであったが、四郎の臨機応変の戦い方にサイボット狂四郎がついてこられずショートしてしまい、四郎が勝利した。
- パーフェクトガンダムトリオ対牛若兄弟
ワールドシミュレーショングランプリ大会決勝戦。四郎はパーフェクトガンダム、ロムはパーフェクトガンダムII(フルアーマーガンダム)、グズ鉄はパーフェクトガンダムIII(レッドウォーリア)のパーフェクトガンダムトリオで登場した。
対する牛若兄弟は弁慶がフルメタル製の1/144ドム、静が電流発生装置を仕込んだ1/144グルーン、義丸は当時の欠点を逆手に取って下半身に武器を搭載した1/144ゲルググで挑む(上下半身に分離し、二段攻撃を行う)。
パーフェクトガンダムトリオはそれぞれを相手に苦戦を強いられるも、弁慶のリックドムは、背中に背負っていた武器の重量、および換装した全身のメタルパーツの重量で、関節が持たず転倒・自壊、そのままグズ鉄により撃破。ロムは静のグルーンに水鉄砲を浴びせ、漏電による自爆に追い込んで同士討ちに(ちなみに水鉄砲は、四郎直伝のギミックとのこと。サッキーの電飾したジオングを倒した時と同様、ショルダーキャノンから水を発射した)。
更に、四郎のパーフェクトガンダムはフルアーマー仕様にしており、外装をパージ。ノーマルガンダムとなって義丸のゲルググの頭部飾りを切り落とし、追い詰める。
しかし、義丸のゲルググによる分離二段攻撃に苦戦。グズ鉄は一撃で倒され、四郎のガンダムも脚部を破損し、逆に追い詰められる。
戦いは後半戦に突入する長丁場になり、四郎は仕出し弁当の輪ゴムを用いて脚部を応急修理。義丸の二段攻撃を封じることに成功し、最後はボロボロになったガンダムで勝利する。
- ヘビーガンダム対ブラッディーマリー(デビルガンダム)
四郎とサッキーとの世界一決定戦。グラスファイバー製のブラッディーマリーに対し、鉄粉を混入した無発泡ウレタン樹脂製のヘビーガンダムで戦いを挑む。だがサッキーの真の目的は、伝説の「模型秘伝帳」を手に入れ最強のモデラーになることだった。結果は動きを封じられた四郎のヘビーガンダムが切腹で自身とブラッディーマリーを突き刺し、相討ちに終わった。しかし直後、シミュレーターに仕掛けられた爆弾が爆発し、そのどさくさに紛れ、サッキーは模型秘伝帳を手に入れるため逃走。四郎は模型秘伝帳をめぐる熾烈な戦いに巻き込まれる。
- 狂四郎対茂合
「模型秘伝帳 木ノ巻」の継承者・茂合岩男の駆る木製ガンダムに、一度は敗れる(この時の四郎は、フルスクラッチのガンダムMk-Ⅱ)。
四郎は武者ガンダムで再戦。勝負は四郎の鉄球と茂合の木の無敵球との激しいぶつかり合いの末、四郎が勝利する。しかし、手に入れた「模型秘伝帳 木ノ巻」は小澤勝三にすり替えられ、奪われてしまう。
- 「模型秘伝帳 土ノ巻」争奪戦
サッキーの変装した小澤の刺客、ブラックマウンテンに「模型秘伝帳 土ノ巻」を奪われてしまった四郎は、速水仁司と共に合体変形メカ「モビルアニマル」を完成させ、合体オモロイドを操るブラックマウンテンに挑む。戦いは四郎が勝利し「模型秘伝帳 土ノ巻」の奪還に成功する。
- 関ヶ原ウォーズ
模型秘伝帳編最終決戦。サッキーファイブ対狂四郎以下オールスターキャスト。これまで敵として戦ってきた多くのライバルたちが仲間として参戦しており、四郎が涙ぐむ場面もあった。「武者Ζガンダム」はこの話で登場。サッキーのさまざまなオリジナルプラモに苦戦を強いられるも、彼の仲間になっていた山野辺に変装していた健の裏切りもあり、最後は四郎と健の友情パワーで大勝利。
- ホビートピア十三回戦
狂四郎最後の戦い。大型ホビー工場「ホビートピア」のメインコンピュータが突如暴走し、社員を人質にして四郎に挑戦。シミュレーションでは黒い三連星やランバ・ラル、『蒼き流星SPTレイズナー』のゴステロなどロボットアニメのキャラクター達や山根のコピー、囚われたクラフト・マンのマスター、四郎、山根、マスターをかたどったダミーロボットが四郎に戦いを挑んできた。最後はメインコンピュータとの生身の一騎討ちの末、プラモスピリットパワーを宿した自らの鉄拳でコンピュータを粉砕した四郎が勝利を収めた。
関連項目
コミックボンボン やまと虹一 クラフト団 プラモデル ガンダム
超戦士ガンダム野郎 プラモウォーズ ガンプラ甲子園 ガンプラビルダーズ ガンダムビルドファイターズ ガンダムビルドファイターズトライ ティエルの衝動
ガンプラ パーフェクトガンダム フルアーマーガンダム レッドウォーリア 武者頑駄無