もしかして:パーフェクトザク
おまえの名は、パーフェクト・ザク!
パーフェクトなザクによる! パーフェクトなジオンの再興!
機体データ
型式番号 | 不明 |
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所属 | 真・ジオン公国議会 |
開発 | 工場船102 |
生産形態 | ワンオフ機 |
全高 | 約30m |
頭頂高 | 20.0m |
装甲材質 | ルナ・チタニウム合金 |
固定武装 | 大型メガキャノン、有線サイコミュ×5、3連ビームキャノン、シールド&ヒートカッター、腰部2連拡散ビーム砲 |
解説
型式番号不明。
漫画『機動戦士ガンダムMSV戦記 ジョニー・ライデン』に登場。
Dr.Q率いるジオン軍残党組織「真・ジオン公国議会」が宇宙世紀0082年に完成させた超高性能モビルスーツ(MS)。
一年戦争時の標準的なMSの1.5倍に達する大型機であり、ルナ・チタニウム合金製の曲面装甲を採用することで、実弾兵器に対する高い防御性能を確保。さらに磁界誘導した超高密度のビーム攪乱幕で全身を覆っており、装甲への対ビームコーティングと併せて、ビーム兵器による攻撃も無力化している。
主武装として、背部にアームを介してジオン公国の国章を象ったバックモジュールを装着している。これはスペースコロニーを貫通できる威力の大型メガキャノン1門を備え、アームの可動によって自在に目標へ指向することができる。さらに、バックモジュールには5基の有線サイコミュ兵器も搭載されている。
その他にも右腕の3連ビームキャノンや、シールド形態とヒート・ホーク形態を使い分けることができる左腕のシールド&ヒートカッターなどの武装を装備している。
なお、ビーム兵器を主体としているため、使用時には武装のみをビーム攪乱幕の外に出す必要がある。
元々は、ジオン軍による一年戦争末期の次期MS開発計画に対し、Dr.Qが提案した「プランC」と呼ばれる機体。
ビーム・ライフル装備という新機軸こそあれ量産化を前提としていたプランA(ゲルググ)や、既存機の性能強化案であるプランB(フルバレットザク)に対して、プランCは新技術をふんだんに投入した、単機で戦局を覆せるほどの超高性能を発揮できる「決戦機」として計画されていた。
プランCの製造自体がただでさえ少ないジオンの国力では難しいと判断されたことに加え、Dr.Qの構想は「全てのパーツを100機分生産し、その中から厳選したもっとも精度の高いパーツのみを組み合わせて1機のプランCを建造する」という余りにも非現実的なものだったため、計画は軍上層部によって却下されている。
一年戦争後、Dr.Qは「己のプランCが完成していればジオンが敗北することはなかった」という狂気的な思想を原動力に、工場船102「幽霊船」で独自にプランCの計画を続行し、終戦後2年をかけて当初の構想通りの機体を完成させた。
なお、「パーフェクト・ザク」の名は完成後に本機に搭乗したDr.Qが名付けたもので、Dr.Q以外の人物は「プランC」と呼称している。
最初から「ザク」として開発されたわけでもないため、ザク系MSに似通っている部位は頭部程度しか存在しない。
「地球連邦に降ったジオン共和国を破壊し、新たに真のジオン公国を建国する」というDr.Qの妄執の元、サイド3を攻撃すべく「幽霊船」より発進する。
その過程でサイド3への攻撃を阻止しようとするシン・マツナガ率いるジオン軍残党部隊、および地球連邦軍のサイド3駐留部隊と交戦。連邦軍のヘビーガンダムを一蹴するなど、圧倒的な性能差を見せつけつつ双方を撃退する。
しかし、コロニーへの直接攻撃に入ろうとしたところで、再出撃してきたジョニー・ライデンとシン・マツナガの高機動型ザクⅡR-2型による攻撃を受け、マツナガ機がバズーカで一時的にビーム攪乱幕を吹き飛ばした後、ライデン機がバックウェポンシステム式のビームガンで本体を叩く、という二段構えの戦法によって撃破された。
なお、「幽霊船」内には建造に用いられなかった99機分のパーツも存在していたが、Dr.Qは発進時に「幽霊船」を破壊しており、その際に失われたと思われる。