CV:井上和彦
概要
一年戦争時に活躍したジオン突撃機動軍所属のエースパイロット。
階級は少佐(のち終身中佐)。軍籍番号:PM056330279A。
搭乗する機体をクリムゾンレッドのパーソナルカラーで塗装し「真紅の稲妻」の異名を取る。
しかし、戦場では同じ赤系統パーソナルカラーを持つ「赤い彗星」ことシャア・アズナブルと誤認されることが多かったとされる。
戦闘では主に一撃離脱の戦法を得意とし、武人の多いジオン軍人の中に於いて気さくな性格の持ち主であった事から、国民から大変人気があった。
一年戦争に於ける公式スコアはMS撃墜数185機、艦船撃墜数6隻。この記録はジオン公国軍第3位としてシャアを超えるものであるが、シャアが一時期左遷させられていたという事もあり、彼とシャアどちらがパイロットとして優秀であったのか一概に決める事は難しい。
また、連邦側からシャアと誤認されていたということもあり、一説には彼のスコアの一部がシャアのスコアとして計算されていたという。
略歴
宇宙世紀0056年にサイド3第一次移民の三世として生まれ、ジオン共和国防軍に志願し兵学校を卒業後にモビルスーツパイロットとして配属された。
一年戦争開戦時は曹長としてザクⅡC型に搭乗。
続くルウム戦役において戦艦3隻を撃沈し、その功績により大尉に昇進。乗機もザクⅡF型に乗り換え、この頃よりクリムゾンレッドのパーソナルカラーを使用し「真紅の稲妻」の異名で恐れられるようになったと言われている。
その後、高機動型ザク(R-2型)を受理しかなりの活躍をしている。(ゲーム「めぐりあい宇宙」ではアムロ・レイのガンダムとテキサスコロニーの宙域で戦った)
一年戦争末期には本国ジオン公国の要請でキシリア・ザビ配下の特別編成大隊「キマイラ隊」に配属され、同隊の隊長を務めた。
その後、ア・バオア・クー防衛戦にて行方不明となり終身中佐に昇格され、軍籍を外された。
生存説については多々あり、ア・バオア・クー戦に参加せず終戦を知らないまま木星圏へ旅立ったとも、グリプス戦役にてZガンダム3号機のパイロットとなるがその際の投薬処置によってリタイヤを余儀なくされた(その後フリーランスの傭兵として復帰)とも、「ジョニー・ドップ」という偽名を用いて戦後復興に携わりその後マツナガと共に「真・ジオン公国議会」なる組織を鎮圧したとも、キマイラ隊が保有するプラント船の処遇を巡った内部抗争の後に連邦軍ウェイライン小隊と戦闘し同隊の隊長ウェイライン少尉によって捕獲されたとも、容姿や声を変えて潜伏したとも言われている。
この他、オールズモビルの頭領がジョニー・ライデンであるとBクラブでコメントされたことがあるが、サイバーコミックスやSDクラブで連載されていた漫画、スーパーファミコン用ゲームソフト『機動戦士ガンダムF91 フォーミュラー戦記0122』ではこの設定は登場しない。一説には(『ORIGIN』におけるキャスバルのように)単に名前を借りているだけとされることもある。
人物像
長いことMSVで設定のみの存在だったため、キャラクターが固まるまでは色々な性格で描かれる事が多かった。
一部作品ではキシリア・ザビの幼馴染であるとされたり、早く怪我して戦線離脱しようとし機体を赤く塗ったはいいが「手を抜く」ということを知らない男なので結果的にエースになってしまった設定を付与されたり(作者曰く「『語られている設定が少なく、謎が多かったころのジョニー』に寄せるため、あえて一般的なジョニーの設定とかけ離れたキャラ付けにした」)、作品によって容姿や一人称が「俺」や「私」となっているなど安定しない部分が多い(現在知られる容姿が設定されたのはゲーム機動戦士ガンダム ギレンの野望からである)。
その一方で、彼とは同じくMSV初出のキャラクターであるシン・マツナガは「髭の武人」というある程度安定したイメージを抱かれている。
漫画「機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還」では上記のような複数の異なる設定が存在する点を逆手に取り、画像を検索しても複数の違うタイプの顔が表示されるなど様々な人物像が存在する謎の人物とされており、その正体に迫っていくという筋書きとなっており、一部作品ではシャアと間違われると激昂するという性格付けもされている。
作中におけるジョニーの最有力候補は主人公のレッド・ウェイラインだが彼はジオン系のMSの操縦を苦手としている。