概要
『プラモ狂四郎』や『超戦士ガンダム野郎』などの流れを汲む、ガンダムのプラモデル「ガンプラ」を題材とした作品。
連載開始時に放送されていたのが機動武闘伝Gガンダムであった為、メイン登場人物の容姿やシミュレーションバトルの戦闘開始の合図にその影響が見られる。
また、本作に於いてはバトル筐体の仕様こそ変化すれど、バーチャバトルでガンプラを操作し対戦するという形式は一貫しており、バトルの特徴としてプラモの出来がゲーム上での機体性能に直結するという同系作品に通じる仕様の他、ジュエルシールやメタルテープを武装に貼り付ける事で武装の威力を底上げする本作独自のルールが存在している。
本作は複数のキットを用いたミキシングビルドや、当時発売されたガンダムマーカーの使い方と応用テクニック等を紹介しており、特にプラモの改造に関してはパテ等を使用してパーツの形状を大きく変える事はせず、接着やパーツの組み換えが基本となっているなど、ライト層を意識した物となっている。
主な登場人物
- 創 勇斗
主人公の小学生(物語開始時は五年生、その後六年生に進級)。
元気いっぱいで友情に厚い熱血漢。ガンダムとプラモデルを心から愛し、どんな相手でもバーチャバトルを通じて友情を結んでいく。
プラモ改造の発想力や技術力は人並み以上だが、工作技術に関しては他のプラリーガー達と比較して特に高い技術を持っているという訳ではなく(とは言え短期間で完成度の高いプラモデルを作るだけの技量は持ち合わせている)、バーチャバトルにおいては機転をよく利かせ想定外の事態をも乗り切って勝利する「パイロット」としての才能が特に高く、機体の性能を十二分に引き出す事に長けている。
頭の回転は早いものの勉強に関しては興味が乏しいため、低成績をマークしている他、色恋沙汰にも疎く「バレンタインデー」や「婚約者」という言葉の存在すら知らない。
ミカの色仕掛けも通じない程の鈍感かつ朴念仁だが、試合後にミカからキスされた際は流石に赤面して骨抜きになっていた。
- 醍醐 浩一
勇斗の友達。メガネをかけた大人しい少年。
同年代の女性に弱いところがあり、嶺院のゴッドハンズ時代のバトルコスチューム姿を思い出したり、中島が男である事を知らずに恋心を抱く一面も見られた。
バーチャバトルの腕前こそ他のプラリーガー達より秀でている訳ではないものの、その後本格的にプラモ作りに手を出し、堅実な工作と創意工夫によって(勇斗の慢心があったものの)勇斗に勝利するだけのプラモを作り上げている。
- 有悟 祐二
バーチャバトル99連勝で名を轟かせたプラリーガー。巨体で大人びて見えるが、勇斗達と同い年の小学生。
当初はゴッドハンズのメンバーとして登場するが勇斗に敗れた事でゴッドハンズを破門され、以降勇斗と交友を持つようになる。
バトルでは強面な容姿を反映したかのようなパワーファイトを好むが、一方で幽霊の類が苦手という意外な一面を見せる。
プラリーガー少女部門チャンピオンにしてゴッドハンズのメンバー。
有伍同様、勇斗に敗れて破門されるが、それ以降勇斗に好意を持ち行動を共にする。
もっとも、勇斗が人並み外れて恋愛方面に疎いため、美少年の鬼頭や浦見に目がいくこともある。
小学生ながらもスタイルが良く、きわどいコスチュームで相手を幻惑した上で勝利する心理作戦を得意とする(ただしゴッドハンズ破門後はその手は封印している模様)。
また、彼女が見る初夢は何らかの形で正夢になるとの事。
- 怒門 恭一
ゴッドハンズのリーダー。少年プラリーガーチャンピオン。
関東にて強豪プラリーガーによるチームを結成し、ジャパンカップで名を上げてプラリーガー界を牛耳ろうと企む。
持ち前の功名心と短気さからチームメンバーを仲間ではなく道具や手段として見なす傾向が強かったが、二度の敗北を経て己の矮小さを恥じ改心。その後表舞台から姿を消す。
全編を通して勇斗のライバルとして登場し、正体を隠しある時は味方、ある時は敵として変則的な形で勇斗達を支える。
- 長谷川指導員
勇斗をバーチャバトルに誘ったバンダイ所属の指導員にしてマスタープラリーガー。
プラリーガーシャッフル同盟の一人としてジャパンカップの大会運営に携わり、大会の司会役も担っている。
時折「ミスターシャッフル」として勇斗と怒門の成長を促すなど、若者が正しく成長するように促す事もある。
後のたいしじ。