概要
「プラモ狂四郎」において、主人公「京田四郎」ことプラモ狂四郎のライバルにしてパートナーである。
名前の由来は、プラモデルメーカー「マルサン」から。
普段は迷彩服を着ている。実家の描写はあまり無かったが、広い邸宅に住み、かなり裕福らしい。
四郎がガンダム系のキットを乗機にするのに対し、ザク系、GM系といった、ジオンや連邦の両方の機体を乗機にしている。
ガンプラのみならず、スケールモデルも手掛け(プラモ展示会にはスケールモデルで参加)、スケールモデラーの景山に関しても知っていた。また、タイガー1型戦車に関する事も四郎に伝えるなど、それなりにミリタリーの知識はある様子。
初登場した時は、四郎が苦労して手に入れた1/144Gアーマーを「お前にはもったいないからこっちによこせ」などと、傲岸な一面を見せていた。
初期は四郎の直接的なライバルとして敵対していたが、天満小朗太・五郎太兄弟の「地獄のディオラマ」勝負から、コンビを組むようになる。
以後、プラモ合宿などでもクラフトマン側に在籍して対戦。四郎のかけがえのないパートナーとなるが、その心の底では「四郎のパートナーに甘んじている自分」に悩み、勝ちたいとも考えていた。
薩摩模型同人会との対戦を終えた後、家の都合で渡米。以後、プラモつくりは止めていたが、サッキー竹田がそこに近づき、プライドを突かれて彼の陣営に入ってしまう。
しかし、実際に四郎と戦ったのは一度だけであり(それでも、四郎の精神的なダメージは相当なものだったが)、サッキーの機体「ブラッディ・マリー」に使われている新素材をこっそりと四郎にリークするなど、心のどこかでは割り切れていなかった。
四郎とサッキーの最終決戦「関ヶ原ウォーズ」ではサッキーファイブと共に招聘されたようだが姿を現さず、サッキーファイブの山野辺に変装して密かに参加。
実は卑怯な手を用いるサッキーに次第に幻滅するようになっており、魔改造まで使ったサッキーに完全に愛想をつかし正体を現して四郎に協力。サッキーを二人で見事に打ち倒し、コンビを復活させた。
主な乗機
- シャア専用ザク(1/144)
初シミュレーション時の乗機。デカールなど表面処理を丁寧に仕上げており、その点をみどりにも賞賛されていた。改造は特に行われていない様子。
キー坊のムサイのサポートを受け、ザクバズーカで四郎のGアーマー付属1/144ガンダムの右腕を肩から吹き飛ばす。止めに脚を狙うが、股関節部の関節パーツを旧ザクのそれと交換していた四郎のガンダムが足を開き回避。
フライングキックを受けた事で、無改造のままだった足首関節が曲がらず、前方に転倒。そのまま破損し敗北した。
- アッガイ(1/144)
次のシミュレーションにて使用したキット。デカールでディテールアップしているのみならず、股間部の改造(当時のキットは、無改造ではアニメや設定画のように足を開いた状態にはできなかった)、腕を伸ばしてアイアンネイルでの攻撃(1/144ズゴックの足パーツを用い、腕を伸ばす改造を施していた。また、爪は金属パーツ)が可能。
当初はみどりのバルディオス(当時出ていたメカニックコレクション)を、ガンダムと間違えて襲おうとした。
四郎のガンダムとの対戦では、ビームサーベルの刀身を砕いて追い詰めるも、背部を地面と同色にしていたガンダムの奇襲を受け、右手首を切断され敗北する。
- ドム(1/60)
当時新発売のキットを、発売したと同時に店に並び購入(その時には四郎に自慢していた)。次のシミュレーションに組んで参加するが、山根のグフ(1/100)の糸ハンダヒートロッドの前に、ジャイアントバズを切断、ヒートサーベルで向かうも、胴体部も切断されあっけなく破壊されてしまった。
- GMキャノン(1/144)
天満小朗太・五郎太の、地獄のディオラマにて、四郎の1/144ガンダムとともに参加。キットは当時発売されていなかったため、1/144GMを改造したもの。
落とし穴に落ち、小朗太のアッグに連れ去られ、砂漠地帯で十字架に磔にされる。
かけつけた四郎のガンダムにより、五朗太のデザートザクは破壊。磔にされたままで、四郎が狙いをつけ、肩のキャノンを発射。小朗太のアッグを打ち倒した。
ラストのコマでは互いに腕を組み、名コンビ誕生を見せつけた。
- クラブガンナー(1/72)
スケールモデラーの景山陽との対戦で使用。陽のタイガー1型戦車に関し、「米軍はこれを倒すのに、五台の戦車を必要とした」と、四郎に教えていた。
砲塔の上部から砲撃し、ダメージを与えるも、あっけなく砲撃され破壊された。しかし底部に脱出用ハッチを加えた改造を施していたため、本人は脱出していた。
- リアルタイプザク(1/100)
プラモ合宿の予選にて使用。
通常の1/100スケールのザクに、電池ボックスを内蔵。右肩シールド部分にムギ球を搭載した投光器を搭載し、「海兵隊専用機」としてシミュレーションに臨む。
足立の夜間戦闘用塗装の1/100ズゴックと対戦。シミュレーション内でも夜間戦闘になり、投光器で光を照射しつつ戦闘に挑むも、配線の甘さから明かりが切れてしまい、そのまま敗北してしまった。
- ウォーカーマシン・クラブタイプ(1/144)
ザブングルのキット。アニメモデラー対スケールモデラーの再戦時に搭乗した。
作業用の機体として参加したためか、自陣営の砦のゴム糊が流れる川を行き来する橋を架けるのに用いられていた。
四郎のマゼラアタックのキャタピラを破壊した、景山藤美の前に現れ、彼女の乗っていたヤマハ1/12バイクを破壊。しかし藤美が投げつけた手榴弾により、腰の燃料タンクを破壊され行動不能になった。
この機体を捨てた健は、自軍の陣営に戻り、1/144アッグガイに乗って、四郎の元へと届けた。
- テキーラガンナースペシャルタイプ(1/48)
アニメモデラー対、蔵井率いるシミュレーションゲーマーの再戦時に搭乗。
元から巨大なテキーラガンナー1/48サイズのキットに対し、左右両デッキにクラブガンナーの砲塔を追加。更にはミサイルポッドの増設などを施しており、一台で戦車部隊を翻弄する火力を有する。
キー坊が捕らわれていたみどりを助ける間に攻撃し、戦車部隊の一部を破壊する。しかし無数の歩兵(のフィギュア)にたかられ、コックピット部分に火炎放射器を突っ込まれ、そのまま敗退してしまった。
敗退時に健は「くそっ、こちらもガルシア隊のフィギュアを作っておくべきだったか」ともらしている。
- ソルティック・コーチマSPL(1/72)
蔵井との再戦時までに、モデラーの心得を教えるためにと、ストリームベースの三人と四郎らがそれぞれ対戦。その際、健は川口昌也の作った、カバヤ・ダグラムガムのオマケキットのダグラムと、ソルティックで対戦する。
健は当初「ダグラムガムのオマケキットで参加なんてばかにしてますよ」と憤慨したが、おまけキットの材質により、ソルティックの弾丸が全て弾かれ敗北。
健はこの対戦で、おまけキットでも、材質が異なるゆえの優れた点が存在する事を学んだ。
- パーフェクトダグラム(1/100)
ジオン少年隊との再戦時に、四郎のフルアーマーガンダム、キー坊のウォーカーギャリアとともに参加。左腕および両足にミサイルポッド、両肩アーマーに小型砲を追加。頭部コックピット右側に搭載したミサイルポッドは、大型化し弾頭を増やしたものになっている。表面にゴム版を貼っているため弾丸を弾いて無力化できる。
蔵井のゴッドタイガーから出てきた無数の歩兵に、テキーラガンナーの時のようにたかられそうになるが、ミサイルポッドからネットを発射。一網打尽にして雪辱を果たす。
しかし、蔵井のレオポルドウォーカーに一撃で破壊されてしまった。
- ヤクトタイプダグラム・改造フルアーマータイプ(1/48)
ボンボンの特別編にて登場。四郎含め、参加者全員がダグラムという中、最後にやってきた健の乗機も同様にダグラムだった。
当時新発売のヤクトタイプで、健の改造により全身に追加武装を搭載した改造タイプになっている。上記パーフェクトダグラムに似た追加武装を施されており、全身にミサイルポッドを増設している。
他の参加者のダグラムを倒した四郎の1/72ダグラムを迎え撃ち、頭部キャノピーを吹き飛ばすも、ミサイルポッドにミサイルを仕込むのを忘れていた。そのため、四郎に反撃され倒される。
- ボゾン(1/72)
薩摩模型同人会との再戦時に、四郎のビルバインとともに参戦。
特に改造はしていない様子で、西郷が駆る鐘馗の金属プロペラの前に破壊された。
この戦いの後、家の都合で健は渡米し、しばらく出番はなくなる。
- ブルーサンダー(1/72)
サッキー竹田の仲間になってから、改めて四郎と対戦した際の乗機。
水戸会長の提唱するバイオバッジのテストシミュレーションに参加する事になり、このブルーサンダーで四郎のフルスクラッチ・エルガイムMkⅡと対戦する。キット自体の仕上がりは、四郎も思わず言葉を失うほど見事なもので、健がさらに腕を磨いた事を四郎に実感させた。
市街地を舞台に対戦し、エルガイムMkⅡを満身創痍にするが、テールローター部に内蔵したバイオバッジを撃たれダメージを受ける。しかし四郎のバイオバッジが背中のブースターに内蔵されている事を見抜き、メインローターで体当たりしダメージを与え、相打ちの状態に持ち込んだ。
- モビルトルーパー
関ヶ原ウォーズにてサッキーファイブと外人部隊が使用した機体。頭部の形状からベース機はザクの模様。
健の機体は本来は山野辺が使用するはずだったものと思われる。
装甲には気温に合わせて色が変わり、周囲に溶け込むことを可能とする新素材を使用している。
武装はビームライフルなど。
正体を現しサッキーと決別すると、足を失った四郎の武者Ζガンダムを背負い、共にサッキーを倒した。