概要
「プラモ狂四郎」に登場した、主人公「京田四郎」ことプラモ狂四郎のライバルにして友人である。眼鏡をかけた少年で、「キー坊」のあだ名で呼ばれている。
当初は健とつるみ、四郎と敵対していたが、健同様に後に四郎の友人になり、四郎とともに共闘する仲になる。
健同様、スケールモデルやミリタリー知識に詳しい。「クラフト・マン」の店内に展示されていたリヒトホーフェンのフォッカーの作例に対し、それが「レッド・バロン」と呼ばれた第一次大戦時の有名な機体で、「多分シャア専用機は、これをモデルにしたんだと思うよ」と説明していた(ちなみに四郎は最初に見て「この赤いのはシャア専用か」などと言って周囲をずっこけさせていた)。
四郎や健に比べるとあまり目立った活躍はしておらず、プレイヤーとしてもやや劣る。しかしそれでも、二人と異なり機転をきかせる一面を有する。
健が渡米してから、四郎は彼を新たなパートナーにしようとしていたが、受験勉強と「一年間プラモを作るな」という母親の厳命のために離脱。ワールドシミュレーション大会以降はほとんど登場しなくなる(それでも塾をさぼって、四郎の応援には駆けつけていたが)。
数年後の後日談では、社会人となった姿を見せていた。
主な乗機
- シャア専用ムサイ1/1200
最初のシミュレーションにて、健のシャア専用ザクとともに参加。健にザクバズーカを投下するなど、健のサポートに徹していた。
- ビグ・ザム1/550
二度目のシミュレーションにて使用。四郎は当初、アニメ劇中同様に巨大な機体かと思っていたが、キットのスケールから1/144サイズのガンダムと変わらぬ大きさである事を即座に見抜かれた。そのまま四郎のガンダムに、両足を切断されて敗退する。
- ダグラム1/48
プラモ合宿にて製作。小岩の1/48ソルティックと対決する。
ソルティックの後ろに回り込んで攻撃しようとするが、上半身が回転するソルティックのギミックにより、即座に反撃され、足を撃ち抜かれ敗退する。
- ジョング1/50 ガンダム1/100
対シミュレーションゲーマー戦で使用。ジョングはアオシマのキット。
ガンダムは四郎が乗っているものと思わせるためのダミーで、ストレート組。そのため、足を含む間接可動はもちろん、パーティングラインも落としていない。
健のテキーラガンナーの攻撃で手薄になった蔵井の部隊本陣に襲撃し、ガンダムに注目させているうちに、ジョングでみどりを救出した。
- ウォーカーマシン・ダッガータイプ1/100
蔵井との再戦時までに、モデラーの心得を教えるためにと、ストリームベースの三人と四郎らがそれぞれ対戦。その際、川口克己の1/100ギャロップタイプとレースをする事に(川口氏が「ぼくははでな戦闘が嫌いでね」「かけっこでもしようかと思っているんだ」と申し出た事から)。
キー坊のダッガータイプの脚部には、スプリングが入っているために当初はギャロップタイプを引き離す。しかし途中で崖に落ち、そのまま行動不能に。
川口氏のギャロップタイプは、足部分の爪も改造して可動化しており、渡されていた丸太の橋を掴んで渡る事に成功。「形だけの改造ではだめだ」という事を、キー坊に教えた。
- ウォーカーギャリアスペシャル1/144
ジオン少年隊との再戦時に、四郎のフルアーマーガンダム、健のダグラムとともに参加した。
両肩にバズーカを(ガンキャノンのように)搭載している。また、アニメ劇中同様にギャリィホバーとギャリィウィルに分離変形が可能。ホバーに分離しても、両肩のバズーカをそのまま構え、空中から攻撃する事が可能になっている(参照)。
この機能を用い、ジオン少年隊のZタイプザクを撃破。続き、ゴッドタイガーとも交戦。ギャリィホバーに分離して空中から攻撃している際に、ゴッドタイガーの秘密を看破する。しかしその直後、ホバーのファンを撃ち落されて敗退してしまった。
- フルアーマーガンダム1/60
プレイしてもキットが破損しないように調整した訓練用シミュレーションにて、四郎のパーフェクトガンダム相手に対戦した。当初はその巨体と装甲で、攻撃を無効化していたが、胸部装甲が外れた隙を狙われ攻撃を受け、敗退する(当時発売された同キットは、胸部装甲のみが脱着できた)。
- 砂漠地帯専用ダグラム1/80
テレマガ版に登場。砂漠地帯専用のダグラムのイラスト通りに、砂漠戦用のサンドイエローの迷彩に塗装されている(塗装以外の外観の違いは無し)。また、左腕アーマーに、装甲と一体化したランチャーを装備。
四郎のヤクトタイプダグラムを、砂漠地帯で待ち構えて戦闘。砂漠という地形を生かして苦戦させるも、ターボザックをパージした四郎のダグラムにより翻弄され、そのまま反撃された。
キットは、当時タカラが販売していた「ビギナーズコレクションシリーズ」の1/80スケールのもの。タカラの1/72と異なり、可動部がいくつかオミット(肘や二の腕の回転軸など)され、価格も安価になっている。のちに童友社から「童友社コレクターズシリーズ」として、異なるパッケージで発売された。